2026年07月17日 22:52
目的
「口呼吸」「舌の悪い癖(舌癖)」「間違った飲み込み方」「歯並びを悪くするような余計な頬の力」など悪い歯並びの根本原因の改善をうながして、自然な形でよい歯並びをめざす治療です。
お口ぽかんの「口呼吸」からお口を閉じて呼吸する「鼻呼吸」への変化は、顔だちにもよい影響をだします。
口呼吸は、口臭、むし歯の原因にもなりますし、歯並びも悪くし、脳や顔面の血流も悪くします。
アトピー性皮膚炎で、苦しんでいたお子さんが、矯正治療(※急速拡大装置での骨格的改善)で、口呼吸から鼻呼吸になったところで、みるみる改善したケースもあります。(もちろん、年齢的なことや、お医者さんの治療の成果があってこそだと思いますが、鼻呼吸できるようになったのは、皮膚症状の改善の一助になれたのではと思います。)
どんなもの
3~10頃(本当は3歳~6歳)の成長期を対象としたマウスピース型の予防矯正治療。
型どり不要で始めることができるので、型どりが苦手なお子さんでも無理なく始めることができます。
使い方
日中1時間と就寝時のマウスピースを口にいれ、専用のトレーニングを行います。
ポイント
マウスピースを入れた時は、できるだけ、口を閉じます。マウスピースをいれながら、おしゃべりしてもOK!。ただし、就寝中は、絆創膏やサージカルテープで、口をふさぎ、鼻呼吸を意識します。
注意点
矯正治療をより成功に導き、よい結果を長持ちさせるためにも、MFT(筋機能訓練)で、お口の悪い癖をなくしておくことは、非常に大切です。しかし、MFT(筋機能訓練)だけで、「治る」ケースは、ほとんどありません。あくまで「予防」矯正治療です。また、治療成果は、患者さんの成長や、治療の協力度にかなり依存します。ということは、治療結果の予測が非常に立ちにくいものです。
MFT(筋機能訓練)は、本格矯正治療前の練習です。日本人に多い叢生(乱ぐい歯:すき間がなくガタガタした状態)の場合、床装置(入れ歯のような装置)による機械的拡大の方が確実です。
6歳ごろになり、型どりができるようになると、床装置をつくり、押し広げるほうが確実です。
下の前歯の歯並びをよくするのは、期間限定の治療ですから、確実に結果を出せる方法を選択したいところです。
しかし、現在、「矯正」までは、考えられないとお考えの方には、非常におすすめな選択肢だと思います。
それでも、子供の犬歯が抜けてしまう9~10歳くらいになると、マウスピース型のMTF(筋機能訓練)ではほとんど成果が上がりません。固定式装置の補助として、稀に使う程度のものになります。
当院では、マウスピース型MFT(筋機能訓練)は、単独での「治療結果」を考えると、材料費程度の費用しかいただけないと考えています。マウスピース型MFT(筋機能訓練)をした後、「矯正」治療に移行された方は、マウスピース代を差し引いて矯正治療を行います。
2026年07月12日 21:38
当院で採用している矯正治療法「Tip-Edge(ティップエッジ)法」の主な優位性は、従来の一般的なワイヤー矯正(エッジワイズ法)に比べて「非常に弱い力で、効率的かつ痛みを抑えて歯を動かせる点」にあります。
ティップエッジ法とは、ブラケットと呼ばれる、歯の表面に直接貼り付け、ワイヤーをくくりつける、「枕木」のような部品の種類の話です。
具体的な優位性は以下の4点です。
1. 痛みが少なく、歯や骨への負担が軽い(歯を移動させる矯正力が小さい)
従来のブラケットは、四角い溝にワイヤーをきっちりとはめ込み、歯を主に、平行に移動させて並べてゆこします。そのため、ワイヤーとブラケットの摩擦(フリクション)が大きく、歯を強い力で動かします。
一方、ティップエッジのブラケットは、Peter C. Kesling 先生が、1986年に開発され、溝の角がカットされた特殊な形状をしています。この形状により、ワイヤーとの摩擦が圧倒的に少なくなるため、非常に弱い力(ライトフォース:約60g程度)でより早く歯が動きます。これにより、矯正特有の締め付けられるような痛みが大幅に軽減されます。
2. 治療期間を短縮しやすい(ワイヤーとブラケットの摩擦力が少なく、弱い力でも歯を早くに動かすことができる)
ティップエッジ法では、まず「歯の頭(歯冠)」を目的の場所まで一気に傾斜移動させ、その後に「歯の根っこ(歯根)」をじわじわと起こして並べるという段階的な動き(ディファレンシャル・メカニクス)をさせます。
無駄な摩擦抵抗がないことと、この合理的なステップによって、全体的な治療期間が短くなりやすいのが特徴です。
歯を動かそうとすると、必ず、反作用が生まれます。例えば、50gで前歯を後ろに引こうとすると、引っ張られる奥歯にも50gかかるわけです。ティップエッジ法では、弱い力を使います。その力で奥歯が少し前にでて、前歯が、後ろに倒れます。(平行に動かすより、倒れるように動かす方が、より弱い力で早く動きます。)
3. 口ぼこ、出っ歯や深い噛み合わせの治療が得意
前歯が深く噛み込みすぎている症例(過蓋咬合)や、重度の出っ歯(上顎前突)の改善に高い効果を発揮します。ヘッドギアなどの大がかりな外部装置を使わずに、比較的シンプルなワイヤーの調整だけで前歯の沈み込みや後退を行うことができます。
従来のエッジワイズブラケットでは、犬歯を後ろに傾斜させる時、前歯が延びる力が働き、深く噛み込みやすくなります。
ティップエッジブラケットでは、犬歯の後ろへの傾斜が単独に行られ、隣りの歯への影響がないので、前歯が余計な動きをしません。嚙み込みが深くなることはありません。
もちろん、口ぼこ(上下顎前突)の矯正も得意です。
日本人に多い、乱ぐい歯(叢生)+口ぼこ(上下顎前突)にも、最適です。ティップエッジ法は、一歯一歯が単独で移動し、前の歯を奥に動かすのが得意な、治療法だからです。
4. 抜歯を回避できる可能性が広がる
歯を傾けながら効率よくスペースを作ったり動かしたりできるため、従来のワイヤー矯正であれば「抜歯が必要」と診断されるようなガタガタの歯並びでも、抜歯をせずに治療できるケースが増えます。
当院でも、できるだけ抜歯を避ける治療計画を立てていますが、「してはいけない拡大」をしない為には、どうしても抜歯が避けられない場合もあります。特に、口ぼこ(上下顎前突顎前突)、の解消が、患者さんの求める一番のお悩みの場合、抜歯となる場合が多いです。
当院は、開発者Peter C. Kesling 先生に直接、指導を受け、その後、セントルイス大学他で客員教授をされていた宮島邦彰先生から、アメリカ矯正学会の厳しい審査を経た、よりすぐりのエビデンスを日々、学んでいます。
2026年07月04日 21:40
抜歯を避けたいなら、小学2年生までに、
もし、あなたが、歯を抜かずに歯並びをよくしたいとお考えでしたら、小学2年生までに、矯正治療の相談を歯医者さんにしましょう。相談する時は、大人のワイヤー矯正も扱っている歯医者がおすすめです。子供の矯正でもワイヤーを使う時が適切な場合があるからです。
取り扱う治療オプションが少ないと、「その範囲」での相談結果になりがちですからです。
特に下の前歯が、きれいに並びそうにないなら、早めの相談がよいです。
下の前歯の側方拡大治療の時期に関しては、様々な考え方がありますが、当院では、側方拡大できるのは、乳歯の犬歯のみと考えております。
拡大治療と呼ばれていますが、下のあごは、出生時に中心の縫合部が閉じてしまいますので、その後広がることはありません。犬歯と犬歯の間の距離は、13歳から20歳にかけて減少するとも言われています。
ですので、下の前歯をうまく並べるには次の2つしかありません。
①歯の向きを外側に起こし、広がったようにみせる。(骨自体は広がっていません。歯の向きを広げることによって、スペースをつくり歯を並べます。
多くの論文で、下の歯並びの拡大は、内側に倒れた歯を起こすことにとどめるべきで、顎の骨の真ん中にとどめるべきであると指摘されています。
米国矯正歯科専門医認定ボード試験では、下の左右の犬歯と犬歯の間の距離を増大させたケースは、真っ先に不合格となります。
②乳歯を使って、あごの骨を「たわませ」、横方向への成長を促す。
②の治療を永久歯に適応してしまい、永久歯に過剰な「拡大」治療を行ってしまうと、歯が骨から抜けてしまいます。(骨から抜けても、歯ぐきには覆われていますので、患者さんにはすぐには気が付きません。気づくには、ずっと後です。)元々、日本人は顎の骨が薄いですので、永久歯を広げるように動かすことは、大変慎重に行わなわなければなりません。当院としては、下の犬歯(永久歯)の拡大治療はおすすめできる治療ではないと考えています。
簡単な装置で、歯並びを広げましょう。という矯正を考える時、乳歯か永久歯か、移動の方向、量をよくよく考えないといけません。乳歯の犬歯が抜けてしまう、8歳くらいになると、簡単な装置1つ「だけ」で、矯正を終えることができるケースは、当院の場合は、非常に少ないです。
しかも、小学生時代は、骨格的に歯並びを改善できる、素晴らしい期間です。「歯並び」だけに注目するのは、もったいないです。
鼻呼吸がしやすくなり、将来的な後戻りのリスクを極力減らすために、適応となる小児には、基本、急速拡大装置と呼ばれる、上の顎の骨そのものを広げる装置を当院では採用しています。ケースによっては、鼻が高くなり、顔貌もよくなります。
マウスピースや、マイオブレースは、いい装置ですが、適切な使われ方がされていないケースが散見されます。
2020年02月24日 21:21
こんにちは、山陽小野田市、公園通り歯科の院長の河村です。
先日は、大阪にセントルイス大学・ハーバード大学大学院教授 宮島邦彰先生のマスターコースに参加して参りました。
当院での、矯正の患者さんで、最初の治療方針や、治療の進み具合についても、相談して参りました。自分の目だけでなく、様々な先生方の目に触れることで、より精度の高い治療結果を目指してゆきたいと思います。
セミナーのご受講の先生方と矯正についてはもちろん、矯正以外の情報交換の場でもあります。
写真は、帰りの新幹線での駅弁です。明太子が、食べたくなってしまいましたので・・。
しっかりと勉強して、参りましたので、明日からまた、より良い治療につなげたいと思います。
2019年12月18日 22:57
こんにちは、院長の河村です。本日も宮島先生の矯正勉強会に参加してきました。
不正咬合の根本的な原因が、出生1年以内の口と鼻の使い方にあることを、海外の文献をもとに学んできました。やはり、母乳哺育が、非常に重要だそうです。
赤ちゃんを半座位にして、鼻を塞がないで、母乳をあげることが、とても大切だそうです。
(寝かさないで、赤ちゃんを半座位にしておくのは、大切なのはわかりましたが、実際は、難しいかもしれませんね。完全母乳も、難しい場合もあるかもしれませんが・・・)
現在、悪い歯並びは、12歳から17歳の89%にでてきてしまうそうですので、程度の差はあっても、避けようのない問題かもしれませんね。
2018年02月26日 21:06
こんにちは、院長の河村です。
日曜日は、いつもと違う研修に参加して参りました。
ドックペストセメント療法についてです。
アメリカの治療法で、歯をできるだけ削らず、大きな虫歯でも神経を残こすことができると期待させる治療法です。
19世紀からあるセメントを1990年代に改良され現在に至るものです。
日本でもすでに数多くの先生に採用されています。
知識は最新でありたいですが、材料の最新は、実は不安な部分もありますので、歴史があって、他の多くの先生が採用されているものなら、当院でも採用してもよいと私は考えています。
2017年03月09日 08:00
こんにちは、山陽小野田市 公園通り歯科 院長の河村です。
水曜日は、大阪で矯正の勉強会です。
セントルイス大学、ハーバード大学大学院教授をされておられる宮島邦彰先生に、最新の矯正技術を直接学びに行って参りました。
当院にて治療をさせていただいている患者様の治療経過も指導いただいております。宮島先生の診断・指導を頂き、間違いのないゴールを目指しております。
この日は、宮島先生の誕生日でして、受講生の皆様とお祝いをしました。
おかげさまで、公園通り歯科は、5年目を迎えます。
山陽小野田市だけでなく、宇部市や美祢市からも多くの患者さんに来ていただいております。矯正相談も随時受付中です。
〒756-0814
山口県山陽小野田市千代町1丁目8-26
(セントラルホテル 1階です。)
医療法人 敬清会 公園通り歯科
TEL: 0836-39-6983



