2024年01月27日 08:22
新しい家族を迎える喜びは、何物にも代えがたい喜びでしょう。ただ妊娠中は、様々なお口のトラブルに見舞われやすい時期でもあります。そんなトラブルをできるだけ防ぐためには、妊娠中の定期検診がお勧めです。今回は、妊娠中に検診を受けたほうが良い理由についてお話をいたします。
妊娠すると、ホルモンバランスの変化により、非妊娠時に比べて体に様々なことが起こります。それに伴い、お口の中の状況も変化し、口腔内にもいくつかのトラブルが起こりやすくなります。中にはお腹の赤ちゃんやお母さんの健康を脅かすトラブルもあるため、注意が必要です。
妊娠初期に起きやすいトラブルは、つわりによる口腔衛生の保ちにくさです。つわりは主に妊娠初期に起こり、気持ち悪さ、嘔吐など辛い症状が起こる方が大半です。つわりがあると、歯磨きさえも辛く、しっかりと磨けないため汚れが残りがちになります。その結果、むし歯や歯周病、口臭が発生しやすくなります。また常に何か口にいれておかないと辛い方も、むし歯リスクが高くなってしまいます。
妊娠中はホルモンバランスの変化で、歯ぐきが腫れて出血しやすい、歯肉炎の状態が起こりやすくなります。この状態を妊娠性歯肉炎と言い、出産後はしぜん回復することもありますが、悪化すると歯周病へ進行してしまう可能性があります。
妊娠中の歯肉炎が悪化して歯周病になると、早産になる恐れがあります。歯周病による炎症性物質が分泌され、それが引き金となって子宮収縮を促してしまいます。子宮収縮が起こると赤ちゃんの肺などがまだ未熟なまま出産を迎える早産になってしまう恐れがあります。
もういつ生まれても良い時期の赤ちゃんと比べると、早産で生まれた赤ちゃんは体も小さく低体重で、肺の機能も未熟なため注意が必要です。
妊娠中はお口のトラブルが起こりやすく、特に歯周病は早産や低体重児出産のリスクが高くなることから、安定期の時期などに歯科医院で検診を受けておくことをお勧めします。妊娠中に検診を受けておくことで、むし歯や歯周病のリスクを低減させることが可能になります。早めに処置を受けておくことで、症状の悪化を防ぐことができます。特に歯周病は赤ちゃんにとってもお母さんにとっても、良くない結果をもたらすことになってしまう可能性があるため、歯石除去やクリーニングでお口の中を清潔にしておきましょう。
出産間際はお腹が大きくなって長時間診察台に座っているのは辛いでしょうし、産後は赤ちゃんのお世話で忙しくなるため、歯が痛くなってもなかなか通院できないでしょう。母子ともに健康で過ごすためにも、赤ちゃんが生まれるまでに是非検診を受けて下さいね。
2024年01月20日 10:43
こんにちは!遅くなりましたがあけましておめでとうございます!
今年も何卒よろしくお願い申し上げます!!
まだまだ寒いですね😢
冬の寒さは私たちの生活に多くの影響があり、食生活においても季節に合わせた工夫が重要となるんです!
特に歯の健康においては、栄養素が豊富なスーパーフードを積極的に取り入れることで、寒さに負けない丈夫な歯を維持することができます!
サツマイモは、甘みと栄養価の高さから冬のスーパーフードとして注目されています。ビタミンAが豊富で、これは歯や歯茎の健康をサポートするだけでなく、視力の維持や免疫機能の強化にも役立ちます。また、サツマイモはマグネシウムも含んでおり、これはカルシウムと協力して骨や歯を強くします。
カボチャもまた、ビタミンA、C、Eといった抗酸化ビタミンが豊富で、これらは歯茎の健康を保ち、抗炎症作用があるため歯周病の予防にも効果的です。ニンジンに含まれるベータカロテンは体内でビタミンAに変換されるため、これらの野菜をバランスよく摂取することで、歯と全身の健康をサポートすることができます。
また、冬にはクリスマスやお正月といったイベントがあり、つい甘いお菓子を食べ過ぎてしまうことがありますが、歯科医としては砂糖の摂取量が気になるところですよね!
砂糖は虫歯の大きな原因となりますので、おやつ選びでは砂糖を控えた選択肢をご紹介します!
ドライフルーツやナッツは天然の甘みや栄養があり、歯にとっても良いおやつです!特にナッツは噛む力を強くし、唾液の分泌を促進するため、口腔内環境を整える効果があります。しかし、ドライフルーツは粘着性があるため、食べた後はしっかりと歯磨きをすることが大切です!
ダークチョコレートはカカオ含有量が高いほど抗酸化物質が豊富であり、適量であれば歯にとってもメリットがあります。食べ過ぎには注意してくださいね😊
冬の時期は風邪やインフルエンザなど体調を崩しやすい時期でもありますよね。免疫力を高めるためにもビタミンCを多く含む柑橘類や、亜鉛を含む牡蠣などの海産物を積極的に取り入れることをおすすめします!
これらの栄養素は体の抵抗力を高めるだけでなく、口腔内の健康維持にも関係があるんです!
さらに、冬は特に室内の暖房による乾燥が気になる季節です。乾燥は口腔内の唾液量を減少させるため、虫歯や口内炎などのリスクを高めます。冬は特に水分補給を意識し、カフェインの少ないハーブティーや温かいスープなどを積極的に摂取することがおすすめです!
最後に、食事だけではなく普段の歯磨きやフロス、定期検診が重要となってきます!最近歯石取りしてないな~というそこのあなた!歯石取りをして歯も心もスッキリしませんか?
では最後に冬のスーパーフードであるとご紹介したさつまいもを使ったレシピを紹介します!
材料:
作り方:
材料:
作り方:
いかがだったでしょうか。見たことがないさつまいもを使ったレシピもあったのではないでしょうか!
ぜひ冬のスーパーフードを使ってお料理してみてはいかがでしょうか!
まだまだ寒い日が続きますので風邪などひかないようにスーパーフード乗り切りましょう!!
2024年01月18日 23:11
自然な噛み心地、美しい見た目そして他の歯に影響を与えにくいといったメリットを持つ人工歯根、インプラント。インプラントは自費治療で高額な費用がかかるため、できる限り長持ちさせたいとお考えだと思います。ではインプラントの寿命はどのくらいなのでしょうか。
欠損部分の補綴治療には入れ歯、ブリッジ、そしてインプラントがあります。どの治療も失った歯の部分を補うために必要な治療ですが、それぞれの寿命もまた違います。入れ歯は平均で4~5年、ブリッジは7~8年と言われています。これに対し、インプラントの平均寿命は10~15年と言われており、入れ歯やブリッジと比べると、かなり長持ちさせることが可能です。
またお手入れがきちんと出来ていれば、30年以上維持できることもあります。耐久性の良さも、インプラントの良さの一つと言えるでしょう。
自費治療で高額な費用が必要となるインプラントですが、入れ歯やブリッジを何度か作り替えると、当然その分費用がかかってきます。入れ歯やブリッジの再治療を何度も行うことと、インプラントを長持ちさせることを比較すると、最終的にかかった費用はそれほど大きく変わらない、と考えられるでしょう。
インプラントは、きちんとお手入れができていれば、かなり長い期間良い状態を維持することが可能です。
しかし、インプラントに悪影響を及ぼすような状況が続くと、インプラントの寿命を縮めてしまいます。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周りに付着したプラークにより歯ぐきが腫れる感染症です。歯周病と同じで、プラークから出される毒素により、歯やインプラント体を支える歯槽骨が吸収されてしまいます。インプラントにおいてインプラント周囲炎は、最も気を付けなければいけないトラブルです。歯槽骨が吸収されると、インプラント体はグラグラしまい、最悪の場合、インプラント体が抜け落ちてしまいます。
噛み合わせの悪さも、インプラントの寿命を縮める原因になります。また歯ぎしりや食いしばりも上部構造やインプラント周囲炎の原因となり、インプラントの寿命を縮めてしまいます。
インプラントを快適に、そして長持ちさせるために欠かせないのが、定期的なメンテナンスです。メンテナンスは一般的な定期検診と同じような歯石除去やクリーニングの他に、噛み合わせにチェックなども行われます。歯ぐきが腫れてインプラント周囲炎になりかけていないか、上部構造が欠けたりしていないか、そして噛み合わせは正常なのかなどをチェックします。
インプラントはきちんとお手入れや維持管理ができれば、長持ちさせることが可能な治療法です。定期的なメンテナンスを怠らずにきちんと受け、インプラントを長持ちさせて快適な日々を送りましょう。
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