大人の虫歯の特徴と予防策について

2022年03月25日 13:46

虫歯は年齢を問わず発症してしまうお口の中の代表的なトラブルです。子どもの虫歯は比較的大きな穴が開いてしまうことが多いので発見しやすいのですが、大人の虫歯の場合、子どもの虫歯と少し違う特徴があり、見落としやすい傾向があります。今回は大人の虫歯の特徴と、予防策についてお話をいたします。

大人の虫歯、子どもの虫歯とどう違う?

虫歯は、虫歯菌が出す酸によって歯が溶けてしまう病気で、お口の中に起きるトラブルのトップとも言えます。歯周病は主に成人後に起こりやすいですが、虫歯は乳歯でも起こるため、年齢を問わずに起きてしまうことが虫歯の特徴です。

さらに子どもの虫歯と大人の虫歯では、同じ歯が溶ける症状でも少し特徴が異なります。

子どもの場合、どちらかといえば大きな穴がぽっかりと空いてしまう傾向があります。また乳歯や生えたばかりの永久歯はエナメル質がまだ弱く、急速に虫歯が進行し、痛みも伴います。

これに対し大人の虫歯は、大きな穴が開いて虫歯を発見するというよりも、「気づきにくい場所に虫歯ができていた」ということが多く見られます。そのため虫歯特有の強い痛みがそれほどないまま虫歯がつくられていた、ということが大人の虫歯の特徴と言えます。

大人の虫歯の特徴とは?

 

1.歯と歯の間に作られやすい

大人の虫歯で最も多いのは、歯と歯の間に作られる虫歯です。歯の間にできた虫歯はあまりよく見えず、痛みもそれほど強く感じないため歯の間に虫歯が作られていることを見落としやすいのです。ある程度虫歯が進行すると黒くなってくるため「あれ?もしかして虫歯?」と気づくことがありますが、それは前歯など比較的見やすい部位です。奥歯の歯の間は自分で発見することは非常に難しく、食べ物が挟まってしまう、なんとなくしみるといった症状が出て初めて気が付くケースがほとんどです。

また定期検診を受けている方は、検診によって虫歯ができてしまっていることを指摘されることがあります。

2.治療済みの歯に再び虫歯ができる

いちど治療をした歯に再び虫歯が作られてしまうのも、大人虫歯の特徴です。いちど治療した歯の虫歯の再発を二次カリエスと言い、大人虫歯に非常に多く見られます。二次カリエスの場合、ある程度虫歯が大きくならないと痛みなどが出にくいため、詰め物が取れたなどと言った場合は二次カリエスになっている可能性が高くなります。以前に治療をした際に白いレジンを詰めた歯や金属などの詰め物、被せ物がある歯は注意が必要です。

大人虫歯をできるだけ防ぐためには?

自分では気づきにくい大人の虫歯をできるだけ予防するためには、どういったことが必要なのでしょうか。大人虫歯のリスクをできるだけ低くするポイントをお伝えいたします。

フロスや歯間ブラシを使う

歯と歯の間の汚れは歯ブラシの毛先だけではなかなか取れません。歯の間の食べかすや汚れをそのままにしておくと、虫歯菌が活動しやすくなってしまいます。虫歯菌の活動を防ぐためには、デンタルフロスや歯間ブラシといった道具を使って、きれいに落とすことが歯と歯の間の虫歯を防ぐ大きなポイントです。

小まめに定期検診を受ける

検診を受けている場合と受けていないのとでは、虫歯の発見率が大きく異なります。特に二次カリエスは自分では気づきにくいため、定期検診の受診が欠かせません。定期検診で二次カリエスを発見されることも多く、早期治療を行うのとある程度進行してしまっているのでは、歯の寿命にも大きく関係してきます。

自分では自覚がない分、定期検診を受けて異常がないかどうかを確かめましょう。

 

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より歯周病を発症させやすい要因とは?

2022年03月14日 09:50

歯を失うリスクが高いと言われている歯周病は、磨き残しによる細菌感染が主な原因です。しかし歯周病になる原因は、磨き残しだけではありません。お口の環境は様々ですが、その中でも特に歯周病を誘発しやすい要因についてお話をいたします。

歯周病の直接の原因は細菌

歯周病は、歯周病菌が直接の原因です。歯周病菌は磨き残しにより作られたプラークや、石灰化した歯石に歯周病菌が入り込み、歯ぐきや歯を支える歯槽骨などに炎症を引き起こします。

歯磨きが適当であったり、丁寧に磨いているつもりでも磨き残しがあるといった、お口の中の衛生状態が悪いとプラークが作られ、歯周病菌が活動しやすい環境となってしまいます。

このように、歯周病の直接の原因は、お口の中に入り込んだ歯周病菌という細菌です。

より歯周病を引き起こしやすい要因とは?

歯周病菌によって歯ぐきや歯槽骨に炎症が起きることで歯周病が発症し、静かに症状が進行してしまいますが、歯周病が発症しやすい「要因」というものがあることをご存じでしょうか。もちろんどのような方にも歯周病リスクは伴いますが、より歯周病リスクが高まってしまう要因についてご紹介します。

噛み合わせの乱れや歯ぎしりなど

悪い噛み合わせは一部の歯に大きな負担がかかり、骨吸収が起きやすくなります。また歯ぎしりや食いしばりといった悪癖も、歯に過度な力が断続的に加わり、骨吸収が起きてしまいます。歯周病はプラークが付いている歯に起こりますが、噛み合わせの乱れや歯ぎしりといった環境は骨吸収を起こす「咬合性外傷」という病気に分類され、歯周病が合併されやすくなる要因となります。

ガタガタの歯並び

こちらは歯周病の発症や悪化に直接影響を受けると言っても過言ではありません。歯並びに大きな問題がない方でも,

歯磨きがきちんとできていなければ歯周病リスクが高まりますが、歯並びが悪く、歯と歯が重なっている、八重歯によって2番目の歯が大きく後方に下がってしまっているといった場合、さらに歯周病リスクが高まります。磨き残しやどうしても磨けない部分にプラークが溜まり、歯周病菌が活動するには絶好の要因となってしまいます。

少しでもおかしいな、と思ったら早めに相談を

歯周病はいちど発症すると、完治が難しい病気です。また歯がグラグラになったり抜けてしまうだけでなく、体の健康にも関係すると言われいる怖い病気です。たかが歯周病、と思うかもしれませんが、歯周病によって受ける影響は計り知れないのです。

歯周病は予防をすることで悪化を防ぐことができます。また歯周病を引き起こしやすい要因を知っておくことで、より歯周病に対する意識が高まるのではないでしょうか。噛み合わせの悪さや歯ぎしりは、お口の中の環境だけでなく全身の健康にも関わります。また歯並びの悪さも見た目だけでなく、歯周病を引き起こしやすい大きな要因となります。

歯周病のサインは歯ぐきの腫れと出血ですが、これ以外にも顎がだるい、寝起きに奥歯が痛いなどといった自覚症状がある場合、歯周病を併発するリスクが高くなることから早めに歯科医院に相談しましょう。

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