2021年11月24日 12:28
思春期と呼ばれる年齢になると、男女問わずに見た目や容姿が気になるのではないでしょうか。特にガタガタの歯並びの場合、歯並びの悪さを見られるのが恥ずかしくて笑顔に自信をもつことができないお年頃ではないかと思います。また既にワイヤー矯正を行っているお子さんの場合、装置が見えるのが恥ずかしいという年齢でもあり、ますます笑顔が少なくなってしまうかもしれません。
目立たない矯正治療として人気のインビザラインですが、中学生や高校生でもインビザラインで治療することは可能なのでしょうか。
従来のインビザラインでは、全て永久歯に生え変わってから治療を始めていました。またインビザラインでできる症例も、ワイヤーよりは少なく適応できる症例はそれほど多くありませんでした。
しかしインビザラインは日々改良を重ねられ、様々な年齢や症例に応じたシステムが提供され、それに伴いインビザラインを始められる年齢や症例も、実に幅広くなっています。
様々な改良を重ね、低年齢でもインビザラインでの治療が可能となりました。「インビザライン・ファースト」という、小さなお子さんのためのインビザラインシステムでは、乳歯と永久歯が混在する6~12歳くらいという年齢からインビザラインでの矯正治療が可能となっています。ただしインビザライン・ファーストは取り扱っている医院と取り扱っていない医院があるため、事前に確認が必要です。
また全て永久歯に生え変わっている場合、通常の大人が行うインビザラインで治療が可能です。大人と同じようにアライナーを交換しながら少しずつ歯並びと噛み合わせを整えていきますが、顎の骨や顔面の骨の成長に伴い、何度かiTeroによる型取りが必要になるケースも多く見られます。
中学生や高校生といった年齢は、自己管理が出来そうでなかなか難しいお年頃です。学校生活において、給食やお弁当を食べる際にアライナーを取り外しますが、食べ終わったあとにまた付けるのが面倒でつい外したままだった、という声を聞くことがよくあります。
また部活や試合などの最中にスポーツドリンクを飲むので、長時間外したまま過ごすことが多い、アライナーの交換をつい忘れてしまう・・・こういったことが起こりがちです。
インビザラインは1日20時間以上装着することにより、少しずつ歯を動かしていきます。ところがアライナーを外している時間が長くなると歯があまり動かず、治療計画通りに進んでいきません。最悪の場合、付け外しが面倒で途中で止めてしまった、ということにもなりかねません。
こういった年齢で気を付けたいのは虫歯や歯肉炎だけではなく、本人の自己管理です。まだ一人で完璧に自己管理が難しいお年頃でもあるため、ご家族の方の声かけなどが必須です。
せっかく始めたインビザラインが無駄にならないよう、ご家族の協力を得ながらしっかりと管理し、歯並びを治して楽しい学生生活を送りましょう。
2021年11月12日 13:42
金属アレルギーをお持ちの方は、歯科治療においてもその影響を受けてしまうことがあります。歯科治療において、金属を使った素地を使用することがありますが、金属アレルギーがあると、選択肢が制限されてしまうことがあります。
矯正治療においても金属アレルギーの影響を受けてしまうことがあるため、矯正治療をためらってしまうかもしれません。金属アレルギーをお持ちの方でも矯正治療は可能なのでしょうか。
金属アレルギーとは、貴金属を身に着けた際に痒みなどの症状が起きることを言います。主にネックレスやピアス、指輪といった金属が皮膚に触れることにより、症状が発症してしまいます。
歯科治療でも金属を使った素材を使うことがあり、金属素材によって不快な症状が現れることがあります。主なものとして、金銀パラジウム合金を使った銀歯、入れ歯の金属部分などが挙げられます。歯科素材による金属アレルギーは、舌や粘膜などが赤くなったり口内炎ができるといった口腔内でのトラブルの他、皮膚にかゆみや湿疹といった口腔外へ起きることがあります。
またこの金属アレルギーは、矯正治療においても起きてしまうことがあります。
ワイヤー矯正の場合、金属のブラケットとワイヤーを用いてお口の中に装着して歯を動かしますが、金属アレルギーをお持ちの方は金属の装置によって症状が起きてしまうことが考えられます。
ワイヤーの種類の中にホワイトワイヤーというものがありますが、これはワイヤーに白い塗装をしたもので、いずれは塗装が落ちてきます。そのため金属のワイヤーが口腔内の粘膜に触れて症状が起きてしまうことになるでしょう。
では金属アレルギーの方は矯正治療を諦めなければいけないのでしょうか。歯並びを治す方法は、ワイヤーだけではありません。取り外し式のマウスピースを取り換えるマウスピース矯正なら金属を使用していないため、金属アレルギーをお持ちの方でも安心して歯並びを治すことができます。
マウスピース矯正、特に世界的シェアが最も多いインビザラインは、ウレタンで作られている質の良いマウスピースを使っているため金属アレルギーのような症状が出ることはありません。
インビザラインは金属アレルギーの方でも安心して対応ができる、唯一の矯正治療法なのです。
金属アレルギーでも安心して矯正治療ができるインビザラインについてお話をいたしました。
金属アレルギーの方でも安心なインビザラインですが、取り外し式のためついうっかり付け忘れていた、ということが起きてしまうかもしれません。インビザラインはマウスピースを長時間はめておくことで歯を少しずつ動かしますので、マウスピースを付けている時間が短いとしっかり歯が動かず、治療計画どおりに歯が動きません。ワイヤー矯正に比べて安心、安全な反面、自己管理をしっかりと行う必要があります。
金属アレルギーがあり、矯正治療ができないかもとお悩みの方は、是非インビザラインを検討してみてください。
2021年11月12日 13:42
皆さんは定期的なクリーニングに通っていらっしゃいますか?お口の健康を維持するためには定期的なクリーニングが欠かせません。その頻度は一般的に3か月に一度と言われています。
ではなぜ3か月に一度のクリーニングが推奨されるのでしょうか。今回は定期的なクリーニングの重要性とその頻度についてお話をいたします。
皆さんは、歯医者にかかるときはどんな時でしょうか。歯が痛い、歯ぐきが腫れてきた、歯が抜けてしまった・・・このような症状が出たときは、必ず歯医者を受診されるでしょう。
このことから分かるのは、歯医者を受診するときは「歯や歯ぐきに何かトラブルが起きたとき」です。痛みがあるなど、何か症状が出たときに悪くなった部分を治すために歯医者を受診するのは当然のことです。
しかし、悪くなったときだけ治療を受けても、いずれは同じことが起きてしまい、最終的に歯を失ってしまう可能性があります。虫歯の場合は治療をした部分から再度虫歯が再発し、歯を削ることを繰り返します。歯周病の場合は、歯周病菌によって歯を支える歯槽骨の吸収が進み、歯を支えることができずに歯が抜けてしまいます。
このように、治療の繰り返しや、症状が悪化したときだけ受診することは、歯を失うことに繋がってしまうかもしれないのです。「治すために治療に通ったのに、歯を失ってしまった」ということになると、ショックは計り知れないのではないでしょうか。
せっかく治療に通っても、虫歯の再発や歯周病が進行してしまうと、毎日の食事にも影響が出てしまいます。では治療を繰り返すことで歯を失うかもしれないリスクを少しでも回避できる方法はないのでしょうか。
それは、定期的にクリーニングに通うことです。定期的なクリーニングとは、歯石除去や歯の表面をきれいに磨き、お口の中を清潔な状態に戻すことです。
虫歯や歯周病は、お口の中に棲んでいる虫歯菌や歯周病菌などが原因で、お口の中が不潔だと、これらの細菌が活動しやすい環境になってしまいます。プラークや歯石は、その代表と言えるものです。
クリーニングは、プラークや歯石といったトラブルの元凶を取り除き、お口の中を清潔な状態に維持するためにとても重要なのです。痛くなくても定期的にクリーニングに通うことで、虫歯や歯周病のリスクを下げ、お口の健康を維持することが可能となります。これは、年齢を重ねてもご自身の歯で美味しく食事を楽しむことに大きく繋がるのです。
ではクリーニングはどの頻度で通えばよいのでしょうか。一般的な推奨頻度は、3か月に一度です。クリーニングでは自分で落としきれない汚れやプラークを取り除きますが、そのままにしておくと、3か月くらいでまた元の状態に戻ってしまいます。そのため、3か月に1度の割合でクリーニングを受けて頂くのがいちばん理想的でしょう。
ただお口の中の状態は個人差があります。歯周病のリスクが高い方は1か月に1度など、個人の状態に合わせて受けて頂くことも大切です。
このように、クリーニングを受けて頂くことで状態を維持し、お口の健康を守ることができますので、3か月に1度のクリーニングを受けるようにしましょう。
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