2022年12月26日 08:22
失ってしまった歯は、噛むための機能を取り戻す治療が必要になります。失った歯の機能を回復させるための治療として入れ歯、ブリッジのほかにインプラントがあります。インプラントは自費治療で外科手術を必要とするため敬遠する方も多いと思いますが、インプラントには入れ歯やブリッジにはないメリットがあります。今回は、インプラントの優れた点についてお話をいたします。
インプラントは外科手術を伴い、費用も自費治療となるためどうしても高額になってしまいます。このように聞くと、どうしてもインプラントは選択肢から外れてしまいがちになり、入れ歯や条件があえばブリッジと治療方針を決めてしまいがちになります。
しかし、入れ歯やブリッジは保険が適用になるというメリットはあるものの、肝心の口腔機能としては、少し疑問が残る治療法でもあります。
入れ歯は年齢を問わず、保険治療を取り扱う全国の歯科医院で治療を受けることができます。安価で入れ歯を作製することができること、基礎疾患があっても治療ができることから歯を失ってしまった際の第一選択肢になることがほとんどです。
しかし入れ歯の最大の弱点は「しっかり噛めないこと」です。作製当初はぴったり合って噛めていても、歯のない部分の歯ぐきが痩せていくため、どうしても入れ歯が合わなくなってきます。そのため何度も調整が必要になり、入れ歯を外して食事をする方も少なくはありません。特に総義歯の方はその傾向が強いでしょう。
ブリッジは、入れ歯に比べるとしっかりと噛むことができます。しかしブリッジの最大のデメリットは、「健康な歯をたくさん削る」という一言に尽きます。虫歯でもなんでもない健康な歯を、ブリッジのために削ることは非常にもったいないとお感じになるのではないでしょうか。削った歯は歯質が薄くなり、将来的に維持することが難しくなってしまいます。
このように、入れ歯やブリッジはメリットはあるものの、それを上回るデメリットが多い治療法であると言えるでしょう。
ではインプラントはどうでしょうか。インプラントは、入れ歯やブリッジが持つデメリットがそのままメリットになります。
インプラントは、ブリッジのように健康な歯を削る必要はありません。失った部分に人工歯根を埋め込むため、不用意に健康な歯をけずることはないのです。他の歯の健康を守ることができるのは、インプラントならではの優れた点と言えるでしょう。
入れ歯はどうしても噛みづらく、しっかり噛めない、入れ歯が外れてしまうといったトラブルが起きてしまいます。インプラントは入れ歯とは違い、外れることはありません。また天然歯に近い自然な噛み心地でしっかり噛んで食事を楽しむことができるのは、長い人生を送るうえで大変重要なことではないでしょうか。
このように、インプラントは他の歯に影響を与えず、しっかりと噛んで食事ができるという非常に優れた機能を持っています。インプラントは高額ですが、保険で再治療を繰り返していると結局は費用が変わらない、ということも十分あり得ます。
インプラントをお考えの方や迷っている方は、いちどインプラントの治療実績が多い医院で相談してみてくださいね。
2022年12月11日 15:20
クリスマスやお正月など、年末年始はイベントで盛りだくさんです。美味しいものをたくさん食べる機会が多いこの時期は、気を付けておかなければ虫歯が作られやすい時期でもあります。楽しい年末年始を歯のトラブルに見舞われないよう、気を付けるべきポイントについてお話いたします。
クリスマスや忘年会、お正月や新年会などなにかと飲食が多いこの時期は、ついだらだらと飲み食いをしてしまう危険なシーズンでもあります。そしてこのだらだらと飲み食いをする時間は、お口の中にとって特に虫歯のリスクが高まる時期でもあります。
虫歯になってしまうのは、決して甘いものだけが原因ではありません。確かにケーキや焼き菓子などといったものは砂糖がふんだんに使われています。しかし砂糖だけが虫歯の原因ではありません。
虫歯になるのには、砂糖以外にもいくつか要因があり、その要因が重なってしまった時に虫歯になってしまうのです。
では虫歯になる要因を確かめてみましょう。
この4つの要因が重なると、虫歯が作られてしまいます。年末年始のイベントは、特に「時間」がポイントとなります。普段と比べるとクリスマス会や忘年会、お正月など飲食をする時間が増える方がほとんどではないでしょうか。そしておしゃべりをしながら、またお酒を飲みながらつい長時間飲食をしてしまいがちになるため、虫歯リスクが高まってしまうのです。
虫歯は、ミュータンス菌をはじめとした虫歯菌の働きによって歯が溶けてしまいます。これは虫歯菌が糖分をエサにして酸を作り出すことで歯の表面を溶かすことで虫歯になるのです。
飲食後のお口の中は酸性に傾いており、虫歯菌が活動しやすい環境となっています。通常なら唾液の働きにより虫歯菌が出す酸を中和し、歯の石灰化に必要なミネラル成分が作られて歯の表面を修復します。
ところがだらだら食べ続けるといつまでもお口の中が中性にならず、虫歯菌が活動しやすい酸性を維持し続けてしまいます。つまり虫歯菌が活動しやすい環境を作り出すのは砂糖だけでないのがお分かりいただけるのではないかと思います。
虫歯はある日突然できるわけではありません。しかし口腔内が虫歯菌にとって活動しやすい環境の場合、虫歯リスクは当然高まってしまうだけでなく、一本の虫歯だけでは済まなくなってしまうことがあります。
年末年始の楽しいイベントは、美味しいものを食べて楽しく過ごす時間が多い反面、虫歯になりやすい誘惑が待ち構えています。
できるだけだらだら食べ続けることを控え、食べる時間をきちんと決め、虫歯にならないよう気を付けて過ごしてくださいね。
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