2021年01月25日 13:06
乱れた歯並びや噛み合わせを治す矯正治療は、子どもさんのための治療だと思われがちです。しかし矯正治療を開始するのに年齢制限はありません。長年のコンプレックスだった歯並びをキレイに整えることで得るメリットはたくさんあるからです。しかしお口の中の状態によっては、矯正治療ができないこともあります。
今回は、大人の矯正治療に着目したいと思います。
口元の審美志向が高くなっている現在、口元のお悩み改善でいちばん多いのは矯正治療ではないでしょうか。特に小さなお子さんをお持ちの方は、お子さんの歯並びが気になるとまず第一に矯正治療を考えることと思います。
今は以前に比べ、ネットやSNSなどによる情報を得ることが多くなり、それによって歯並びの大切さや早期治療の重要さ知るきっかけとなる時代です。その効果により、お子さんの歯並びの改善に早期に取り掛かる親御さんが多いのが特徴と言えます。
これに対し、ネットが普及する以前は、矯正治療を積極的に行われなかったのではないでしょうか。今の30代以降の年代の方は、本来なら矯正治療が必要な状態であったにもかかわらず、そのまま時が流れて今に至る、という方が多いのではないかと思います。つまり歯並びが悪くてもそれほど気にせず過ごしてきた方が多く、矯正に対する意識が低かったと考えられます。
歯並びが悪いとどんな影響があるのか、矯正治療がなぜ必要なのかなどについて、それほど意識が向かなかったのはこういった時代背景による影響が大きく関わっているのではないでしょうか。
最近はお口の中の審美志向が高まっており、長年のコンプレックスだった歯並びを改善したい!という大人が増えています。矯正治療を行うことで口元が整えられ、口周りの筋肉も鍛えられることから若々しい印象を得ることができます。
また年齢を重ねると虫歯だけでなく歯周病のリスクも高まります。その原因のひとつに、歯並びの悪さがあります。歯と歯が重なっている部分にプラークや歯石が溜まりやすいため、よりトラブルが起きやすくなります。今後の歯の健康維持を考えて矯正をすることで、歯周病リスクを下げる効果も期待できます。今はマスクが手放せない生活が続いているため、矯正治療の装置も見えることはほとんどありません。
このように、審美面だけでなくお口の健康維持のために矯正治療をはじめたいという大人の方が増えているのです。
矯正治療を始めるのに年齢は関係ありません。しかし、全ての方に矯正治療が可能と言うわけではありません。
矯正治療は歯を少しずつ動かしながら歯並びを整えていきます。その際、歯周病が進行して歯槽骨の吸収が見られる方は、矯正治療ができない可能性があります。よほど歯周病のコントロールができる方は矯正が可能な場合もありますが、歯周病が進行して歯が動いている方は厳しいでしょう。
また元々歯の根っこが短めの方も、矯正治療が難しいと判断されることがあります。というのも、矯正治療後に歯が断続的に揺れ動くケースがあるかもしれないからです。
基本的に何歳になっても矯正治療は可能で、スタートが遅すぎることはありません。しかしお口の中の状態によっては矯正治療を断念しなくてはならないこともあります。
何歳になっても歯列が整った口元は若々しく見えるものです。大人の方で矯正治療ができるかどうか、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。
2021年01月13日 16:41
目立たない矯正治療として注目を集めているインビザラインは、アライナーと呼ばれるマウスピースを交換しながら歯並びを改善する方法です。
ワイヤー矯正と比べると今一つ歯が動くイメージが浮かばないかもしれません。では本当にアライナーを交換するだけで歯が本当に動いて歯並びが良くなるのでしょうか。
歯並びや噛み合わせを改善する矯正治療は、歯に矯正装置を取り付けて調整をし、少しずつ歯を動かしながら歯並びを改善していきます。
乳歯が抜けて永久歯が生え揃う際に顎の骨が狭いと、永久歯が生え揃うスペースが不足して歯と歯が重なったり、前方へ出てしまうなど歯並びが悪くなってしまいます。また噛み合わせが悪い不正咬合になると、様々な悪影響が懸念されるため、キレイな歯並びと正しい噛み合わせへと改善する矯正治療が必要となってきます。
最も多い矯正治療法は、ワイヤー矯正です。ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという小さなボタンを付け、そこにワイヤーを通して調整しながら歯を動かす治療法です。また歯の裏側に装置を付ける裏側矯正も、同じようにワイヤーを動かしながら歯並びを整えていきます。
いっぽうのマウスピース矯正は、歯にマウスピースを嵌め、決まった期間で新しいマウスピースを交換しながら歯を動かす治療法です。新しいマウスピースは歯の動きに応じて作られており、交換した際にはきつさや痛みを覚えることがありますが、これは新しいマウスピースを付けることで歯が動くように設計してあるからです。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正は固定式と着脱式という方法は違いますが。どちらも歯に力を加えることで歯を少しずつ動かすため、原理としては同じと言えます。
マウスピース矯正にはいくつか種類がありますが、最もメジャーなマウスピース矯正と言うと、インビザラインでしょう。インビザラインはアライナーと呼ばれるマウスピースを交換しながら矯正治療を進めていきます。
症例によって少し違いはありますが、アライナーは1週間から10日くらいの間隔で新しいものに交換します。アライナーはあらかじめ歯の動きに応じて数か月先のものまで作製されます。緻密な治療計画によって作られているため、パッと見たらどのアライナーも同じに見えるかもしれません。
と言うのも、アライナー1枚で動く歯の量はわずか0.25ミリとほんのわずかなためです。1ミリにも満たない動きのため、次の新しいアライナーを見てもほとんど変わらないように見えるのは当然かもしれません。
しかし新しいアライナーは、少しズレて作製されています。そのためアライナー交換時はきつく感じたり、アライナーを外した時に歯に痛みを感じることもあると思いますが、これはアライナーを交換することで弱い力で歯に持続的に力を加えているためです。
そのためアライナーを交換しながら本当に歯が動くの?と当初は疑問に思うかもしれませんが、気が付くと「あれ?歯が動いている!」と実感することと思います。
ワイヤー矯正とは異なる特徴を持つインビザラインで、キレイな歯並びを手に入れてみませんか?
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