2021年02月25日 09:30
歯科治療の中でも、型取りが非常に苦手という方は多いのではないでしょうか。印象材を盛ったトレイがお口に入ると思わず「オエッ」となると、型取りが恐怖の時間に感じることでしょう。
矯正治療においても、装置を作製する際に型取りが必要になります。しかも局部的な小さなトレーではなく、お口全体の型を取る大きなトレーで型取りとなると、それだけできっと憂鬱な気持ちになるのではないでしょうか。
インビザラインは、このような印象材を使った型取りの必要がありません。今回は、インビザラインの型取りの特徴を中心にお話いたします。
詰め物や被せ物を作るのに型取りは欠かせません。それと同じように、矯正治療にも型取りは必要です。その際、お口全体の模型が必要となり、それに合わせた装置が作製されます。嘔吐反射が強い方は、この型取りが大変苦痛な時間でしょう。
型取りが全く苦にならない方は何の問題もありませんが、嘔吐反射がきつい方は、お口の中に何か器具が入るだけで気分が悪くなることと思います。
しかし型取りが苦手だからと言ってると、いつまでも矯正治療を行うことができません。このような型取りが苦手な方にとって、インビザラインはその負担を大幅に軽減できるのです。
インビザラインの型取りは、従来の印象材をトレーに盛った型取りではありません。「光学スキャナー」という器具を使ってお口の中を撮影します。特にインビザラインで使われる光学スキャナーを「iTero」といい。精密な型取りを行うことができます。
お口の中に光学スキャナーを入れ、歯の写真を撮影している間は当然口を開けたままにしておかなければいけませんが、上顎にトレイが触れたり、気持ち悪くなるようなことはありません。歯科治療や型取りが苦手な方にとって、光学スキャンを使った型取りは矯正治療を前向きに考えられる大きな材料となるでしょう。
また印象材がはみ出てお口周りが汚れてしまうこともありません。
そして何よりも、デジタルによる正確さと精密さは治療計画を立てるうえで大変大きなメリットとなります。インビザラインでは、スキャンした画像を即座にデータ化し、クリンチェックという専用のソフトを用いて歯の動きをシュミレーションすることができます。これはワイヤー矯正にはない大きな特徴です。
これまでは医師の予見だけで歯の動きを予測していましたが、クリンチェックを使った歯の動きをモニターで見ることができることで、矯正治療のモチベーションを上げることができるのは、矯正治療を行う上で非常に良いことと言えるでしょう。
インビザラインによるメリットは取り外し式というだけではありません。嘔吐反射が強い方でも気分が悪くなることなく、精密な型取りを行うことができます。
歯並びが悪くて矯正治療をしたいけど型取りがイヤ、とお考えの方は、光学スキャナーによる精密で正確なインビザラインを選択肢の一つとしていれていただくことをお勧めします。
2021年02月14日 21:09
白く輝く歯は清潔感に溢れ、素敵な笑顔を作り出してくれます。その白い歯で輝く笑顔を作り出してくれるのが、ホワイトニングです。
ホワイトニングには歯科医院で受けるオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングがあります。今回はホームホワイトニングの効果と、それに伴う注意すべき点についてお話いたします。
歯科医院で受けるオフィスホワイトニングは即効性があり、施術後すぐにその効果を実感できます。ただ持続期間が3か月程度と短く後戻りが早いため、白さを持続させるためには定期的に施術を受ける必要があります。
これに対しホームホワイトニングは即効性にはオフィスホワイトニングに劣るものの、持続性の良さ、後戻りしにくい、継続しやすい、コストを抑えられるというメリットがあります。
特に持続性の良さはオフィスホワイトニングと大きな差があります。ホームホワイトニングはマウスピースにホワイトニングジェルを流し込んで一定時間装着し、少しずつ歯を白くします。週に3~4回行うことで確実に歯を白くすることができるため、気が付けば歯が白くなっていることを実感することと思います。
また後戻りもしにくいため、よほど長期間ホームホワイトニングを中断しない限り、一定の白さを持続できるのも大きなメリットと言えるでしょう。
メリットの多いホームホワイトニングですが、間違ったやり方で行うと歯や歯ぐきを痛める原因となり、ホームホワイトニングを一時中断せざるを得なくなってしまいます。ではホームホワイトニングにおける注意点はどういたことなのでしょうか。
1.装着時間に注意する
これはホームホワイトニングを行う上で最も注意すべきことです。ホワイトニングジェルの濃度にもよりますが、1日の装着時間は2時間が限度です。と言うのもホワイトニングジェルは長時間歯に付着すると、歯の神経を刺激してしまうからです。早く効果を出したいと思うのはわかりますが、歯の神経を刺激してしまうため、痛い、しみるといった強い知覚過敏のような症状が出てしまいます。
濃度に関係なく、1日2時間までというのを守りましょう。長時間の装着を1週間に一度行うよりも、時間は短めでも週に4日程度行うほうが、結果的に効果を発揮します。
2.ジェルは適量で!
ホワイトニングジェルの適量は、米粒程度です。しかしジェルの量が多くなると歯ぐきにまで広がってしまいます。歯ぐきなどの粘膜にジェルが付着すると、粘膜がヒリヒリして痛みを感じてしまいます。ジェルは少量でも十分いきわたりますので、量は多くなり過ぎないように注意しましょう。
また粘膜に異常を感じたら使用を中止し、速やかに受診してください。
ホームホワイトニングは確実に白くなる方法で、自分のペースで行えることが魅力です。しかしホームホワイトニングは自分の管理下で行わなければいけません。オフィスホワイトニングは歯科医院で行うため自分で何かを管理する、ということはありません。
ホームホワイトニングは自己管理が大切です。きちんと管理すれば、非常に効果を発揮して真っ白な歯を持続することができます。しかし間違った使い方をすると効果が得られないどころか、歯や歯ぐきを痛めてしまう原因になります。
正しいやり方をきちんと理解することが、白く輝く歯を手に入れる大きなポイントです。
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