矯正治療中のクリーニングの重要性について

2022年04月26日 09:03

矯正治療を始めると気を付けなければいけないのが、虫歯や歯肉炎です。矯正治療前と比べ、より念入りな歯磨きが必要になりますが、ご家庭でのセルフケアだけでは限界があります。矯正治療をスムーズに進めるためにもご家庭でのセルフケアに加え、歯科医院での定期的なクリーニングも必要になってきます。では矯正治療中のクリーニングはなぜ重要なのでしょうか。

ワイヤー矯正は汚れが残りやすい

矯正治療のスタンダード治療法とも言えるワイヤー矯正は、歯磨きのし辛さが大きなデメリットと言えます。歯の表面に付けているブラケットやワイヤー、チューブやバンド、ゴムなどといった複雑な構造から成り立っており、歯磨きのし辛さを痛感される方がほとんどだと思います。特に奥歯になると歯ブラシが届きにくく、歯と歯ぐきの境目や歯の間、装置周りの細かな部分などといった部分に磨き残しが見られます。

またワイヤーが通っていることで歯と歯の間にフロスを通しにくく、汚れが残ったまま過ごしてしまうと歯が動いたときに、隠れていた虫歯が見つかることもしばしば起こります。

このように、ワイヤー矯正は固定式の装置が付いているため歯磨きが難しく、虫歯や歯ぐきが腫れる歯肉炎のリスクを抱えやすくなります。

マウスピース矯正は唾液の流れを遮ってしまう

いっぽうのマウスピース矯正は歯磨きの際にマウスピースを取り外しますので、矯正治療前と同じように歯磨きが行えます。また食事も装置を外して楽しめるため、歯磨きや飲食のしやすさはマウスピース矯正のほうが圧倒的にメリットを感じることと思います。

ただマウスピースは歯全体を覆うため、自浄作用のある唾液の流れをシャットアウトしてしまいます。そのため磨き残しがあると、食べかすとともに虫歯菌をマウスピースで閉じ込めてしまうことになり、虫歯リスクが高まって知らない間に虫歯が作られてしまうケースも珍しくありません。マウスピース矯正は「虫歯にならない治療法」ではありません。矯正前よりもより丁寧な歯磨きを行う必要がある治療法とも言えるでしょう。

矯正治療中のクリーニングはなぜ大事?

ワイヤー矯正であってもマウスピース矯正であっても、お口の中は細菌が棲みついており、口内環境を清潔にしておく必要があります。また毎日の飲食で歯に着色が目立つようになるなど、見た目にも影響が出てしまいます。

しかしご家庭でのセルフケアでは限界があります。矯正中はどうしても磨き残しや虫歯リスクを抱えてしまうため、歯科医院での定期的なクリーニングが重要になるのです。歯科医院でのクリーニングは専用のブラシやペーストなどを使い、歯ブラシでは落としきれないヌメリや汚れなどをきれいに落とすことを目的としています。この汚れやヌメリが虫歯や歯肉炎、成人の場合は歯周病へと繋がってしまうため、プロの技術によって防ぐことが可能となります。

歯のクリーニングは矯正治療を行っている医院でもできますし、かかりつけの医院でも可能です。矯正中の虫歯や歯肉炎などのリスクをしっかりと理解し、スムーズに治療を進めるためにも是非定期的なクリーニングは受けるようにしましょう。

 

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歯ブラシ、フロス、ワンタフト・・・使う順番は?

2022年04月21日 09:02

虫歯や歯周病といった歯のトラブルから歯の健康を守るためには、毎日の丁寧な歯磨きが欠かせません。また歯ブラシだけでは取り除けない歯の間の汚れや歯並びが悪い部分は、フロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシといった補助的な道具を使う必要があります。しかし歯ブラシ以外の道具を使うとき、どの順番で使えばよいのか分からないことはありませんか?今回は、歯磨きの順番についてお話をいたします。

お口の中を清潔にするための道具について

歯や歯ぐきの健康を守るための道具は、歯ブラシだけではありません。今更、と思われるかもしれませんが、歯ブラシを含むお口の中をきれいにするための道具について簡単に説明いたします。

歯ブラシ

言うまでもなく、歯を磨くための最も基本的な道具です。とても豊富な種類があり、ヘッドの大小の違いや柔らかさなどの質感、持ち手などメーカーのこだわりにより異なります。ドラッグストアなどで簡単に手に入りますが、どの歯ブラシが自分に合っているか分からないときは、かかりつけの歯科医院の歯科衛生士さんに質問してみましょう。

デンタルフロス

歯と歯の間に残る汚れを取り除くための糸で、糸ようじとも呼ばれています。手で好きな長さで切って使うもの、持ち手が付いているものがあります。歯と歯の間が狭い部分でも入りやすいフロスは、虫歯予防に欠かせないアイテムです。

歯間ブラシ

歯間ブラシも、歯と歯の間に残った汚れを落とすのに必要なアイテムです。特に歯のすき間が広い方は、フロスよりも歯間ブラシのほうがしっかりと食べかすを落とせます。逆に歯間が狭い方は歯間ブラシが入りにくく無理に入れると歯肉を傷つけるため、フロスを使いましょう。

ワンタフトブラシ

ワンタフトブラシとは、歯ブラシの毛先が小さく、部分的に磨くための特殊な歯ブラシです。歯並びの悪い部分や歯ぐきのかなり上方から生えている犬歯、ワイヤー矯正中のブラケット周辺およびブリッジやインプラントなどの部分を磨くのに最適なブラシです。また非常にコンパクトな毛束のため、歯の裏側を磨くのにもとても適しています。ワンタフトブラシを使うことで、さらに毎日のケアのレベルを上げることが可能となります。

使う順番は?避けたほうがよい順番はある?

歯ブラシ以外の清掃アイテムを使うことで、より毎日のケアのレベルが上がります。しかし使う順番によっては汚れがきれいに落とせないこともありますので、正しい順番を知っておくことが大切です。

1.歯ブラシで全体をきれいに磨く

まずは歯ブラシを使って丁寧に全体を磨きます。ゴシゴシと強く磨くのではなく、軽い力で小刻みに歯ブラシを動かして汚れを落としましょう。

2.ワンタフトブラシで磨きにくいところを丁寧に磨く

次にワンタフトブラシで歯と歯ぐきの境目を磨きましょう。ここはプラークが作られやすいぶぶんのため、ワンタフトブラシを使って丁寧に磨きます。また歯並びが悪く、歯と歯が重なっている部分は、普通の歯ブラシでは汚れが残りがちです。ワンタフトブラシの毛先を歯のデコボコに沿って丁寧に磨きましょう。ワイヤー矯正のブラケット周辺やブリッジが入っている部分も丁寧に磨きます。

3.フロスまたは歯間ブラシを使う

最後にデンタルフロスまたは歯間ブラシを使い、歯とはの間に残る食べかすを取り除きます。歯ブラシやワンタフトブラシでは歯間の汚れが取り除けません。成人の虫歯の多くは歯と歯の間に起こります。子どももですが、大人虫歯を予防するためにもフロスや歯間ブラシは欠かせません。一日の最後の歯磨きのときに、是非使うようにして下さい。

なおフロスや歯間ブラシを先に使うと、歯磨きをしたときの汚れが歯の間に入ってしまうことがありますので、先にフロスなどを使うことは避けてください。

定期検診もきちんと受けてお口の健康を維持しましょう

正しい歯磨きは毎日のケアがとても重要です。歯ブラシに加え、フロスやワンタフトブラシを使うことで、より虫歯や歯周病リスクを抑えることが可能となります。それだけでなく、定期的に歯科医院で検診を受けることも大切です。

何歳になってもご自身の歯で食事を楽しめるよう、お口のケアはしっかりと行いましょう。

 

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