2022年09月19日 10:57
プラセンタと聞くと、まず思い浮かぶのが美肌に効果的ということではないかと思います。しかしプラセンタの効果は美肌だけではありません。実は歯科においても様々な働きを持っていることを知らない方は案外多いのではないでしょうか。今回は、プラセンタにおける口元の健康と美についてお話をいたします。
プラセンタとは、動物の胎盤から抽出した成分を言います。抽出した成分は美容液やサプリメントなどといった商品へと形を変え、消費者の方へ提供されます。プラセンタを使った美容液やサプリメント、ドリンクなどはドラッグストアなどでよく目にすることでしょう。プラセンタは肌に効果的と言われていますが、歯科治療におけるプラセンタは、どのような効果を得ることができるのでしょうか。
案外知られていないのが、歯肉炎や歯周病の予防です。歯周病は歯周ポケットに侵入して毒素を出し、歯ぐきに炎症を引き起こしますが、その際に体の様々な細胞に刺激を与えて「炎症性サイトカイン」という炎症性物質を分泌させます。炎症性サイトカインが分泌されると、マクロファージや繊維芽細胞といったものを分泌します。これらは歯槽骨を吸収する破骨細胞を助長してしまうため、歯周病の悪化を招きます。また免疫機能も下げてしまうため、歯周病がより進行しやすくなります。
プラセンタは治癒力や免疫力を上げる働きを持っており、免疫システムのバランスを保つことができると報告されています。つまりプラセンタを摂取することで歯ぐきの炎症の改善や歯周病の悪化を抑制できることが期待できます。
またプラセンタは口臭や口内炎に対しても効果を発揮するなど、口元の美しさを引き出す効果があります。口元から年を重ねていくため、プラセンタを摂取することでこのような症状を抑制し、健康的な口元を維持することができます。
そしてプラセンタを摂取することで血液やリンパの流れを促し、コラーゲンを増やすことができます。その結果美白や保湿効果を得ることができるので、口元の健康と一緒にお肌のアンチエイジングにもとても効果的であることが分かっています。
当院の針を使わないプラセンタを使った施術やサプリメント、フェイスマスクなど口元のアンチエイジングはもちろん、全身の健康にも効果のあるメニューを提供しています。
ご興味がある方はいちど当院にお問い合わせください。
2022年08月21日 16:31
歯を真っ白く美しく仕上げるホワイトニングは、ほとんどの方に施術効果がハッキリと現れます。せっかく白くした歯を維持し、美しさをキープするなら「デュアルホワイトニング」が断然お勧めです。今回は、その効果を実感しやすいデュアルホワイトニングについてお話をいたします。
デュアルホワイトニングとは、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、歯科医師の指導のもと自宅で行うホームホワイトニングを併用した方法です。
オフィスホワイトニングは歯科医院でのみ受けることができます。ホワイトニングジェルを歯に塗り、レーザーを照射することで汚れや色素を分解して白く仕上げます。1回の施術でかなり効果を得られるため、すぐに効果を実感したい方やイベント等に併せて白くしたい方にピッタリです。しかし後戻りが早いため、効果を維持することが少し難しい施術です。
いっぽうホームホワイトニングは、歯科医院でマウスピースを作製し、ホームホワイトニング用のジェルを使って自宅で行う方法です。オフィスホワイトニングと比べて自宅で好きな時間に行えるため、ご自身のペースでホワイトニングを進めることができます。効果が表れるのに時間がかかるため、即効性がないのがデメリットと言えます。
それぞれの特徴を考えると、白さを実感することや後戻りに悩むことも出てくることでしょう。いちどホワイトニングで歯を白くすると、ほとんどの方が「この白さを維持したいな」と思われるのではないでしょうか。
この願いを叶えることができるのが、デュアルホワイトニングです。デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した方法で、それぞれの良いところを併せ持った施術内容になります。ではデュアルホワイトニングは、どの順番で行うのが良いのでしょうか。
お勧めのデュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングで即効性のある白さに仕上げたあと、次のオフィスホワイトニングまでの間はホームホワイトニングで白くした歯を維持する、といった順番になります。この順番が最も白さを維持できます。
では最初にホームホワイトニングを行ったあとにオフィスホワイトニングを行うと効果は半減するのでしょうか。結論から言いますと、効果がないわけではありません。ですがよりホワイトニングの効果を高めるためにもデュアルホワイトニングの順番は、オフィスホワイトニング後のホームホワイトニングが効率的にもベストだと言えます。
モチベーションを高めるためにもオフィスホワイトニングで一気に白くして、ホームホワイトニングで白さを維持し、次のオフィスホワイトニングを受ける、という流れで施術を継続すると、白く美しい歯を維持しやすくなります。
なおデュアルホワイトニングを受ける場合は、歯科医師が在籍した医院で受けるようにしましょう。
2022年08月15日 18:07
夏休みも佳境に入り、子どもさんや学生の方は休みを満喫されていることと思います。また今年の夏は猛暑ということもあり、冷たい飲み物やアイス、かき氷などが欠かせないことでしょう。そこで気になるのは虫歯リスクです。夏の飲食物には虫歯リスクを高める砂糖がたくさん使われています。今回は虫歯にならないよう夏の間に気を付けるべきことについてお話いたします。
夏場の暑さをしのぐために欠かせないのが、炭酸ジュースやスポーツドリンク、アイスやかき氷、すいかなどではないかと思います。どれも冷たいのど越しで皆さん大好きなことと思います。
しかし、この夏に欠かせない冷たい飲食物に含まれる「糖分」が、虫歯の大きなきっかけになってしまいます。特に炭酸飲料やアイスクリーム、かき氷のシロップなどには多くの砂糖が含まれており、虫歯を作り出すミュータンス菌などの大好物となってしまいます。
またスポーツをする方に欠かせないスポーツドリンクも糖分が含まれており、たくさん飲むことで虫歯リスクを抱えてしまいます。
虫歯はチョコレートや飴といったものだけでなく、夏を快適に過ごすための飲食物にもたくさん含まれていることをまず知っておきましょう。
とは言うものの、連日の猛暑で夏バテや熱中症にならないためには、適度な水分摂取や固形物を取らなければ体調を維持できません。虫歯にならないためには糖分が含まれない水やお茶が安全ですが、夏バテや熱中症予防には必要な成分が摂取するのが難しいでしょう。特にスポーツドリンクは体の水分バランスを保つために必要な成分を含んでいるので、できるだけ積極的に摂取したいところです。
特に夏場の部活動などスポーツをする方にとって、スポーツドリンクは欠かすことができません。練習後にお友達と甘いものを食べるのも、また楽しみのひとつではないかと思います。
では夏バテや熱中症を予防しながら虫歯にならないためにはどうすればよいのでしょうか。
それは「摂り方」にあります。虫歯は、お口の中が酸性に傾いていると活動しやすくなります。ではどうしたら酸性に傾くのかというと、それはずっと飲食を続けることです。お口の中は普段は中性ですが、だらだらと飲食をすることでお口の中が常に酸性に傾いていると、虫歯菌が活動して歯を溶かし始めてしまうのです。特に矯正治療をしている方は虫歯リスクがより高まってしまうので、注意が必要です。
まずはだらだら飲食を控え、食べたり飲んだりする時間をきちんと決めましょう。そして食べたあとは水やお茶などでお口の中に残る糖分を洗い流すとよいでしょう。
暑い夏を乗り切るためにも、適度な摂取を心がけてくださいね。
2022年07月24日 17:59
毎日の歯磨きはお口の健康にとって欠かすことができないことは皆さんよくご存じでしょう。お口の健康に影響を与えるのは虫歯と歯周病が知られていますが、歯磨きをきちんとしていれば、虫歯や歯周病を防ぐことができるのでしょうか。
歯を失う2大トラブルである虫歯と歯周病は、どちらも細菌によって発症します。虫歯の場合はミュータンス菌などの虫歯菌、歯周病は数種類の歯周病菌が関与することで発症します。
お口の中には非常に多くの細菌が棲みついており、悪さをしない菌もあれば虫歯や歯周病を引き起こす菌も存在しており、虫歯や歯周病になるのは口内環境が清潔であるかそうでないかで決まってきます。
虫歯や歯周病が活動しやすい環境とは、プラークの有無です。プラークとは、細菌の塊で白くねばねばした物質で、虫歯や歯周病の活動の場所です。
ではプラークはどのようにして作られるのでしょうか。それは歯の間に残る食べかすの中にある糖分をエサにして作り出されます。虫歯菌が存在すれば虫歯菌が活動して酸を出し、歯周病菌がいれば歯周病菌が毒素を出して歯ぐきに炎症を引き起こします。
お口の中が清潔に保たれていれば発症リスクは低く、逆に不潔な状態が続いてしまうと当然リスクは高くなります。
このように虫歯や歯周病を引き起こすプラークは、口内環境によって左右されることがお分かりいただけることと思います。
では虫歯や歯周病を引き起こさないためには歯磨きだけで大丈夫なのでしょうか。答えは「ノー」です。どれほど念入りに歯磨きをしていても、お口の中に細菌が存在する限りプラークは形成されてしまうからです。
三度の食後にしっかり歯磨きをし、寝る前の歯磨きはより念入りに行っても、細菌をゼロにすることはまず不可能です。お口の中の細菌の多くは日和見菌でそれほど悪さをしないものがほとんどですが、口内環境が悪くなると日和見菌は悪い方へと加担し、虫歯や歯周病といった症状を引き起こしやすくなります。
食後の歯磨きと就寝前の歯磨き以外に口内環境を正常に整えるには、検診や定期的なクリーニングが欠かせません。検診やクリーニングでは自分では落としきれない歯石やプラークなどを取り除き、お口の中に存在する細菌をできるだけ落として清潔な環境へと整えます。目に見えないプラークや自分では取り除けない歯石もきれいに取り除き、虫歯や歯周病になりにくい口内環境にするには、定期検診やクリーニングなのです。
一見きれいに管理されていても、3か月もすればプラークも付きはじめ、細菌が活動しやすくなってきますので、半年に1回、できれば3か月に一回は定期検診やクリーニングを受け、虫歯や歯周病リスクを減らすようにしたいものです。
毎日の歯磨きと定期的なクリーニングで、お口の健康を維持しましょう。
2022年07月14日 09:24
受け口は、横顔のEラインを大きく乱してしまいます。全体的な歯並びに問題がなくとも、受け口は横顔の見た目と機能に大きな影響を与えてしまいます。受け口はそのままにしておくと悪化の一途をたどってしまう恐れがあります。今回は、受け口の悪影響と早期治療の重要性についてお話をいたします。
受け口は、本来なら上の前歯が下の前歯を数ミリ覆うはずが、何らかの原因で下の前歯が上の前歯を覆ってしまっている不正咬合です。反対咬合とも呼ばれており、幼少期から受け口になってしまっているお子さんもおられます。では受け口になってしまうのにはどんな原因があるのでしょうか。
受け口の原因で最も多いのが、骨格の遺伝です。ご両親や親族の中で受け口の方がいらっしゃる場合、高い確率でお子さんに受け口が遺伝します。
上の歯が内側に向けて生え、下の歯が外側に向けて生えてしまった場合、噛み合わせが上下反対になってしまうため受け口に見えてしまいます。
歯は力を加えると動く性質を持っています。出っ歯の原因が指しゃぶりに関連するのはよく知られていますが、舌で下の歯の裏を押す癖が長く続いたり、顎を突き出すといった癖も受け口の原因になってしまいます。
受け口というと、まず思い浮かぶのがしゃくれた顎で横顔の見た目が悪い、ということでしょう。確かに受け口が横顔のコンプレックスになってしまい、笑顔に自信を持てないのではないでしょうか。しかし受け口の悪いところは見た目だけではなく、歯や顎の機能にも悪影響を与えてしまいます。
受け口は奥歯も前歯も噛み合わせが合っていません。噛み合わせが合っていないと顎の関節に負担をかけ、将来的に顎関節症を引き起こす可能性があります。
受け口は、そのままにしておくとますます症状が悪化する傾向にあります。自然に治ることはまずありません。受け口の治療法としては、マルチブラケットによる矯正装置がいちばん一般的です。上顎を前に出し、下顎を後方へ下げることで正しい噛み合わせに導きます。抜歯を伴うケースも少なくありません。
ごく軽度の場合、インビザラインなどのマウスピースで治療も可能ですが、骨格のズレが大きい場合は外科治療が必要と診断されることもあります。
受け口はそのままにしておくメリットは何ひとつありません。特に子どものころから受け口の傾向がみられる場合は、早期に治療を開始することでその後の治療が変わってくることがあります。
受け口が気になる方は、できるだけ早期にかかりつけ医か専門医に相談しましょう。
2022年06月23日 15:07
矯正治療によって歯並びや噛み合わせを正しく整えたあとに心配なのは、後戻りです。せっかく高い費用を費やして行った矯正治療が、後戻りによって乱れてしまったらとてもショックを受けることと思います。こういった後戻りを防ぐために欠かせないのが、リテーナーです。ところが不注意でリテーナーを紛失してしまった、ということも十分考えられます。では万が一リテーナーを失くしてしまった場合、どうすればよいのでしょうか。
矯正治療を終えた後の歯は、元に戻ろうとする性質があります。矯正治療後の歯はとても不安定なため、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが起きてしまいます。そこで重要なのが、リテーナーの装着です。
動的治療(歯を動かすための装置を使った治療期間)が終了したあとは、「保定期間」という期間に入ります。保定期間とは、動的治療で動かした正しい歯並びと噛み合わせを保つための期間で、非常に重要な役目を持ちます。リテーナーという装置をつけ、歯が動いて後戻りをしないようにします。
リテーナーにはマウスピースタイプ、床矯正に似たプレートタイプといった取り外し式のものと、歯の裏側にワイヤーを取り付ける固定式のものがあります。医院によって取り扱っているリテーナーは異なりますので、どの装置になるのかは医院で確認してください。
ワイヤーで固定式のリテーナーは紛失の心配がありませんが、取り外し式のリテーナーの場合、間違って捨ててしまった、外食の際に外してティッシュに包んだまま忘れてきてしまった・・・などといったトラブルが起こることがあります。もしリテーナーを紛失してしまった場合、どうすればよいのでしょうか。
まずは、矯正治療を受けた医院に相談し、装置を再作製しましょう。先にお話したとおり、矯正治療後の歯は後戻りしやすいので、失くしたとわかった時点ですぐに医院に連絡をして受診してください。時間が経つと歯が動いてしまうので、すぐに受診、再作製することが大切です。そのまま放置しておくことは絶対にやめましょう。
リテーナーの再作製は原則として、矯正治療を受けた医院で行います。しかし保定期間中に引っ越し、治療を受けた医院から遠く離れてしまうこともあるかと思います。リテーナーの作製にはそれほど通院回数はかかりませんが、引っ越して遠くなり、受診できない場合はまず、地元の矯正治療を行っている医院に相談してみましょう。絶対に作れる、という保証はありませんが、相談には乗ってくれるはずです。中には他院で治療を受けた方でもリテーナーのみの作製を受けてくれる医院もあるようです。
リテーナーは矯正治療後の後戻りを防ぐための非常に重要な期間です。リテーナーはなくてはならないので、万が一紛失してしまったときは、速やかに受診するようにして下さい。またリテーナーを外した際はティッシュなどにくるむと誤って捨ててしまう原因となります。必ず専用のケースに保存するようにしてください。
2022年06月13日 18:14
乱れた歯並びを正しい歯列に改善するための矯正治療の中でも、マウスピース矯正はホワイトニングが同時にできるということもあり、人気を集めています。しかしマウスピース矯正中に行うホワイトニングの中でも、注意すべき点があります。それはいったいどういうことなのでしょうか。
ワイヤー矯正にもメリットはありますが、インビザラインに代表されるマウスピース矯正には、ワイヤー矯正にはないメリットがあり、そのメリットを生かして矯正治療を進めていくことで治療中のモチベーションを保ちやすくなります。マウスピース矯正のメリットには
・取り外し式で歯磨きや食事がしやすい
・透明で目立ちにくい
・矯正中でもホワイトニングができる
などがあげられます。その中でも矯正中にホワイトニングができることは、審美性を向上させることでさらに矯正治療のモチベーションを保つ上で有効な手段ではないかと思います。
ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングがあり、マウスピース矯正中は手持ちのマウスピースを使ってホームホワイトニングを行うことができます。矯正中に歯が白くなっていくのを実感すると、きっとワクワクして「矯正も頑張ろう!」という気分になることと思います。
しかしマウスピース矯正中のホワイトニングで気を付けなければいけない点があります。それはいったい何でしょうか。
インビザラインでの治療中に、歯の表面に米粒のような小さな突起物を付けることがあります。この突起物を「アタッチメント」といい、マウスピースが歯にしっかりと固定され、歯に力を加えるためのものです。歯とほぼ同じ色のレジンでできており、目立つことはほぼありません。
アタッチメントは治療計画上どの歯に付けるか、何個必要なのかなどを判断し、歯に取り付けられます。基本的に取れることはありませんが、強い力がかかると取れてしまうことがあります。
アタッチメントは歯科医院で外すため、それまではアタッチメントを付けたまま過ごすことになります。
このアタッチメントを付けた状態でホワイトニングを行うと、アタッチメントが付いている部分だけ白くならず、アタッチメントを外した時に目立ってしまいます。せっかく白くした歯なのに、アタッチメントの跡がついていると、とても恥ずかしくて人前で歯を見せて笑えなくなるかもしれません。
こういったことを防ぐためにも、アタッチメントが付いている間はホワイトニングを控えておきましょう。アタッチメントをいつ外すかはだいたいの治療計画に練り込まれていますので、担当医にいつ頃アタッチメントが外れるのか尋ねてみると失敗しないでしょう。
インビザラインやマウスピース矯正の治療の流れをよく理解しながらホワイトニングの計画を立てていくようにしましょう。
2022年05月28日 11:31
歯や歯並びをきれいに整えるためには必ず矯正装置が必要になります。お口の中にこれまでにはなかった装置が入るため、口臭が気になる方もおられるのではないでしょうか。今回は、矯正装置と口臭の関連性についてお話をいたします。
矯正装置を付けることで、それまではそれほど気にならなかった口臭が急に気になるようになった、と思うことはありませんか?口臭は相手に不快感を与えてしまうため、ご自身でも気を付けて歯磨きを丁寧に行ったりマウスウォッシュなどを使って、常日頃からケアをされている方も多いことと思います。
そこへ矯正装置を付けると、どうしても口臭が気になるのではないでしょうか。もともと何もなかった口腔内に矯正装置という器具を付けることで、お口の中の状況に変化が起きることは確かです。
矯正を始めると口臭がきつくなるということは実際にあるかどうかというと、ある程度は仕方がないと考えることがいちばん自然なのではないかと思います。
まず装置に唾液中に含まれる細菌が付着します。これはどの装置でも同じですが、長時間装置を付けていると、どうしてもお口の中の細菌が装置に付着してしまい、臭いの原因になってしまいます。唾液そのものにも独特のにおいがあるため、装置に付着し口臭となって表れてしまうと考えられます。
矯正装置にはワイヤー矯正やインプラントアンカーなど固定式のものと、マウスピース矯正や拡大装置といった取り外し式のものがありますが、どちらのほうがより口臭に関連しやすいのかというと、ワイヤー矯正ではないかと思います。
これは固定式装置による歯磨き不足が主な原因です。矯正中は装置を付けたまま過ごすため、どうしても磨き残しが出てきてしまいます。そして装置周りに汚れがついたまま過ごしてしまうことで、細菌が繁殖しやすくなり臭いの原因になってしまいます。特にブラケット周囲やゴムなどは臭いがつきやすく、矯正を始めてから口臭がきつくなった、と感じてしまうのではないでしょうか。
いっぽうマウスピース矯正や取り外し式の拡大装置は矯正前と同じように歯磨きができます。きちんと磨けていれば口臭のリスクは減ります。歯と歯の間もフロスが通しやすく、口腔管理のしやすさは取り外し式装置のほうに軍配が上がります。
ただ取り外し式の装置でも「磨けていなければ」当然磨き残しが出てきますし、口臭の原因となってしまいます。
矯正中の口臭を少しでも気にならなくするためには、毎日の丁寧な歯磨きが欠かせません。ワイヤー矯正の方はワンタフトブラシなどを使い、細かな部分も丁寧に磨く必要があります。
ただ矯正中の歯磨きには限界があります。そこでお考えいただきたいのが、定期的なクリーニングです。歯科医院や矯正歯科でクリーニングを受けることで、磨き残しや細かな部分の汚れまできれいに取り除くことができます。特にワイヤー矯正の方は口臭予防だけでなく、虫歯リスクを減らすためにも月に1回程度のクリーニングは欠かせません。
矯正治療はどうしても長い期間が必要になります。どうしても口臭が気になると思いますが、できるだけ快適に過ごすためにも月に1回のクリーニングを受けて頂くことをお勧めします。
2022年05月12日 15:42
矯正治療を始める前には色々な検査が行われ、その際虫歯が見つかることがよくあります。矯正治療を始めてから隠れていた虫歯が見つかることはありますが、もし矯正治療を始める前に虫歯が見つかった場合、矯正治療はどのように進められるのでしょうか。
虫歯になったと自覚があるのは、歯がズキズキ痛い、穴が開いているなどといった症状が起きたときです。このような場合、虫歯が進行しておりそのままにしておくと神経に炎症が起こり、根管治療が必要になったり、歯がすっかり溶けて根っこだけになってしまう可能性もあります。矯正治療を考える前に虫歯の自覚症状がある場合は、まずかかりつけ医でしっかりと虫歯の治療を行うことが先決です。
虫歯の進行度はC0~C4に分けられますが、C0、C1はそれほど心配する必要はありません。しかしC2になるとエナメル質に穴が開き、神経近くまで進行していますのでしみるような症状が起こります。このような自覚症状がある場合は、我慢せず早めにかかりつけ医で虫歯の治療をしておきましょう。
なおC0、C1の虫歯は経過観察となることが多いようですが、医院の治療方針によっては軽度の虫歯でも治療をされる場合がありますので治療方針をしっかりと確認しましょう。
歯並びを治したい、矯正治療をしようかなと考える際に矯正相談の前にかかりつけ医で虫歯がないかどうかの診察を受ける方もおられると思います。前述したとおり、痛みなどの自覚症状がある方は当然、虫歯治療を行ってから矯正相談を考える方がほとんどでしょう。
では矯正相談に行った際に虫歯があると言われた場合はどうなるのでしょうか。実は必ずしも矯正治療を始める前にかかりつけ医で虫歯のチェックや治療を行わなければいけない、ということはありません。というのも、矯正を始める前には必ず矯正治療を始める医院で虫歯チェックをするからです。もし矯正治療において抜歯が必要な場合、虫歯になっている歯や既に虫歯治療をした歯を抜歯する可能性がゼロではありません。
特に八重歯やひどい叢生といったスペース不足が原因の場合、抜歯をしてスペースを作ることが前提となるケースが多いため、抜歯が必要となってくることが考えられます。その際、どの歯を抜歯するかは歯並びの状態などによって決められますが、虫歯治療をしたことがない健康な歯を抜くよりも、既に虫歯治療を行った歯を抜く方がよいと考えられることもあるからです。もしこのような処置になった場合、せっかくお金を払って虫歯治療をしたのにもったいない・・・と感じてしまうかもしれませんね。
矯正治療を始める前には必ずお口の中のチェックがあります。レントゲン撮影や口腔内スキャナーなど画像撮影のほか、虫歯や歯周病になっていないかどうかのチェックも行われ、その際に治療が必要な歯があれば治療をするように指示されます。また治療計画上、虫歯治療をすべき歯を抜歯する可能性もあります。
矯正治療は長期間にわたる治療となります。レジンで修復できるくらいの軽度な症状ならそれほど大きな問題にはなりませんが、虫歯を放置しておくと矯正治療中に虫歯が悪化し、根管治療が必要になることも考えられます。
特にブラケットを付けたワイヤー矯正の場合、いちど装置を全部取り外して治療を行う必要性が出るため、非常に時間と手間がかかってしまいます。矯正治療を始める前に虫歯が見つかった場合、虫歯治療を優先するように指示されることがほとんどです。その際、治療が必要な虫歯は必ず治しておくようにしましょう。
矯正治療は年単位で行われる治療です。途中で虫歯にならないよう、虫歯治療後もクリーニングを受けるなどしてしっかりとお口の中の健康管理をしておきましょう。
2022年04月26日 09:03
矯正治療を始めると気を付けなければいけないのが、虫歯や歯肉炎です。矯正治療前と比べ、より念入りな歯磨きが必要になりますが、ご家庭でのセルフケアだけでは限界があります。矯正治療をスムーズに進めるためにもご家庭でのセルフケアに加え、歯科医院での定期的なクリーニングも必要になってきます。では矯正治療中のクリーニングはなぜ重要なのでしょうか。
矯正治療のスタンダード治療法とも言えるワイヤー矯正は、歯磨きのし辛さが大きなデメリットと言えます。歯の表面に付けているブラケットやワイヤー、チューブやバンド、ゴムなどといった複雑な構造から成り立っており、歯磨きのし辛さを痛感される方がほとんどだと思います。特に奥歯になると歯ブラシが届きにくく、歯と歯ぐきの境目や歯の間、装置周りの細かな部分などといった部分に磨き残しが見られます。
またワイヤーが通っていることで歯と歯の間にフロスを通しにくく、汚れが残ったまま過ごしてしまうと歯が動いたときに、隠れていた虫歯が見つかることもしばしば起こります。
このように、ワイヤー矯正は固定式の装置が付いているため歯磨きが難しく、虫歯や歯ぐきが腫れる歯肉炎のリスクを抱えやすくなります。
いっぽうのマウスピース矯正は歯磨きの際にマウスピースを取り外しますので、矯正治療前と同じように歯磨きが行えます。また食事も装置を外して楽しめるため、歯磨きや飲食のしやすさはマウスピース矯正のほうが圧倒的にメリットを感じることと思います。
ただマウスピースは歯全体を覆うため、自浄作用のある唾液の流れをシャットアウトしてしまいます。そのため磨き残しがあると、食べかすとともに虫歯菌をマウスピースで閉じ込めてしまうことになり、虫歯リスクが高まって知らない間に虫歯が作られてしまうケースも珍しくありません。マウスピース矯正は「虫歯にならない治療法」ではありません。矯正前よりもより丁寧な歯磨きを行う必要がある治療法とも言えるでしょう。
ワイヤー矯正であってもマウスピース矯正であっても、お口の中は細菌が棲みついており、口内環境を清潔にしておく必要があります。また毎日の飲食で歯に着色が目立つようになるなど、見た目にも影響が出てしまいます。
しかしご家庭でのセルフケアでは限界があります。矯正中はどうしても磨き残しや虫歯リスクを抱えてしまうため、歯科医院での定期的なクリーニングが重要になるのです。歯科医院でのクリーニングは専用のブラシやペーストなどを使い、歯ブラシでは落としきれないヌメリや汚れなどをきれいに落とすことを目的としています。この汚れやヌメリが虫歯や歯肉炎、成人の場合は歯周病へと繋がってしまうため、プロの技術によって防ぐことが可能となります。
歯のクリーニングは矯正治療を行っている医院でもできますし、かかりつけの医院でも可能です。矯正中の虫歯や歯肉炎などのリスクをしっかりと理解し、スムーズに治療を進めるためにも是非定期的なクリーニングは受けるようにしましょう。
〒756-0814
山口県山陽小野田市千代町1丁目8-26
(セントラルホテル 1階です。)
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TEL: 0836-39-6983



