目立たない矯正、インビザラインと裏側矯正の比較

2022年02月23日 18:23

矯正治療は気になるものの、周りから矯正をしているのがわかってしまうため矯正治療を躊躇するという方も多いのではないでしょうか。矯正治療は、かつては歯の表側に金属のブラケットを付ける装置が主流でしたが、今では目立たない装置も人気を集めるようになってきました。その中でも注目を集めるのが、インビザラインに代表されるマウスピース矯正と、歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付ける裏側矯正です。今回は目立ちにくい矯正治療法である、マウスピース矯正と裏側矯正を比較してみます。

目立ちにくい装置が人気を集めている

口元の審美志向が上昇し、矯正治療のニーズが高まっています。矯正治療の代表といえば、表側矯正と言われている金属の装置であるメタルブラケット法で、矯正治療の最もスタンダードな方法です。しかし笑ったときにギラギラとした装置が見えることに抵抗がある方も多く、矯正治療を躊躇する理由のひとつにもなっています。

そんな中、「目立たない」「目立ちにくい」といった装置が注目を集め、目立つからといった理由で矯正治療を避けてきた方にとって、「目立たない・目立ちにくい」矯正装置は矯正治療をスタートするための大きな一歩と言えるでしょう。その目立たない、目立ちにくい矯正装置が、透明のマウスピース矯正と歯の裏側に装置をつける裏側矯正です。

マウスピース矯正と裏側矯正の違いについて

では同じ目立ちにくい治療法であるマウスピース矯正と裏側矯正は、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれを比べてみましたので参考にして下さい。

マウスピース矯正の特徴

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを決まった期間で取り換えながら歯を少しずつ動かす方法です。インビザラインはマウスピース矯正の代表で、多くの医院が取り扱っています。

マウスピース矯正は取り外し式の装置で、食事や歯磨きのときに取り外すことができるため、日常生活が過ごしやすいことが大きな特徴です。また歯が動く痛みがワイヤー矯正と比べて少ないことも、マウスピース矯正の特徴のひとつです。

マウスピース矯正のデメリットは、自己管理ができない方には向かないことです。毎日20時間以上マウスピースを装着する必要があり、これが守れない方は歯が治療計画どおりに動きません。自己管理ができるかどうか不安な方はマウスピース矯正は不向きと言えます。

また歯並びによってはマウスピース矯正では改善できないことがあります。ほとんどの症例に対応できるワイヤー矯正と比べ、マウスピース矯正には適応できない症例があることは、デメリットのひとつと考えられるでしょう。

裏側矯正の特徴

裏側矯正は、歯の裏側に装置を取り付けるため全くと言っていいほど矯正治療をしていることがわかりません。マウスピース矯正も目立ちにくいですが、この点においては裏側矯正に軍配が上がります。とにかく矯正をしていることがわからないように!と希望する方にとって裏側矯正は最適な治療法です。

また固定式のため、取り外し式のようなわずらわしさがないこともメリットのひとつです。

裏側矯正のデメリットは、費用が高いことです。裏側矯正は矯正治療の中でも最も費用が高いため、矯正治療を断念する方も多いのではないかと思います。

またどの医院でも取り扱っているわけではないため、途中で引っ越しなどが必要になった際、医院選びが大変になることがあります。

さらに噛み合わせによっては裏側矯正ができないことがあります。その噛み合わせとは、過蓋咬合です。噛み合わせが深いため、下の歯が上の歯の裏側に付けているブラケットに当たって装置が外れてしまうため、過蓋咬合の方は裏側矯正はできません。

その他、食べ物がワイヤーにひっかかりやすい、装置が舌に触れて話しにくいなど、裏側矯正は案外デメリットが多い治療法かもしれません。

それぞれの装置の特徴をしっかり理解しておきましょう

従来の表側矯正だけでなく、矯正装置が多様化されています。それぞれにメリットデメリットがありますので、まずはそれぞれの装置の特徴をよく理解し、ご自身に合った治療法を選ぶことが最も大切にです。まずは矯正の専門医に相談をして、ご自身に合った治療法で綺麗な歯並びを手に入れましょう。

 

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大人の虫歯の特徴とは?

2022年02月14日 09:04

虫歯は子どもだけでなく、大人になっても起こりやすいお口の中のトラブルです。そして大人の虫歯には、子どもの虫歯にはあまり見られない特徴を持っています。これから生涯にわたって自分の歯で食事を楽しむためにも、大人の虫歯の特徴を知っておきましょう。

大人と子どもでは痛みの感じ方が違う?

虫歯=歯が痛い、という症状が起こります。虫歯は、虫歯菌が出す酸によって歯が少しずつ溶けていきます。そして神経に近づくにつれ、だんだん痛みが増してきます。

小さなお子さんが「歯が痛い」と泣き出した場合、ほとんどが進行した虫歯になっています。これは、乳歯が弱いためあっという間に歯が溶けてしまうからです。また生えたばかりの永久歯も成人に比べるとエナメル質が弱く、虫歯になりやすいため痛みを感じやすくなります。

いっぽう大人の虫歯は子どもよりも痛みを感じにくいと言われています。既に虫歯になっているのに痛みをそれほど感じずに放置していると、虫歯がだんだん広がって最悪の場合、歯を残すことができなくなる可能性があります。

大人の虫歯の特徴とは?

では大人の虫歯にはどのような特徴があるのでしょうか。

歯と歯の間にできやすい

小さなお子さんの虫歯は、臼歯部に大きな穴が開いてしまっていることが多いですが、大人の虫歯の場合、臼歯部よりも歯と歯の間に虫歯ができてしまうことがよくあります。これは歯と歯の間に残っている汚れが原因です。特に歯並びが悪く、歯と歯が重なって生えている部分は非常に虫歯リスクが高まってしまいます。その結果、歯の間に虫歯が出来ていることに気付きにくいのが大きな特徴です。

詰め物や被せ物をした歯にできやすい

大人の場合、既に虫歯治療を終えた歯が数本ある人が多いのではないかと思います。その治療をした歯が再び虫歯になりやすいのは、大人の虫歯の大きな特徴です。削って詰めたり被せ物を被せた部分が再び虫歯になることを「二次カリエス」と言います。詰め物や被せ物が浮いてきた、外れてしまったという場合、高い確率で歯の中に虫歯ができてしまっています。子どもでも乳歯の虫歯治療を繰り返すことがありますが、成人の二次カリエスは永久歯を何度も治療をするため歯を失う大きな要因となってしまいます。

大人の虫歯にならないために

歯はいちど削ると元に戻すことはできません。乳歯と違い、永久歯は一生使う歯です。虫歯になっていないかどうかを早期に発見するためには、定期検診が欠かせません。歯が痛くなくても年に2~3回は定期検診を受け、虫歯になっていないかどうか確認をしましょう。早期に発見することで、治療も最小限にとどめることができることもあります。

大切な歯で一生美味しく食事を楽しむためにも、定期検診の受診をお勧めします。

 

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中学生の矯正、どこまですべき?

2022年01月26日 12:15

小さい頃から矯正治療を始めたお子さんで、中学生になりある程度歯並びが揃った場合、保護者の方はこのままもう少し矯正を続けさせるかどうか迷うところではないでしょうか。小さいころに行う矯正治療と、中学生くらいになってもそのまま引き続いて行う矯正治療にはいくつか違いがありますが、中学生の矯正は、どこまですべきなのでしょうか。

小さいころに行う治療法と、中学生のころに行う治療法の違いとは?

お子さんの矯正治療は、乳歯が生え揃った頃に行う「第一期治療」と、第一期治療後に行う「第二期治療」に分けられます。「小さいころ」と「中学生」と大まかに分けていますが、第一期治療と第二期治療では同じ子供の矯正でも、目的が異なります。

第一期治療について

主に幼少期に行う第一期治療は、歯並びを整えるのではなく、後から生えてくる永久歯を正しい位置に導くためのスペースを作るための治療で、「床矯正」とも呼ばれています。つまり永久歯を正しい位置に並べるために顎の骨を広げることを目的としています。

床矯正は、取り外し式のプレートを歯に嵌めて過ごします。医師から指示を受けている間隔で中央に付いている小さなネジを回すと少しずつプレートが広がります。このように、第一期治療でよく行われる床矯正は、プレートの間隔を広げることで顎の骨を少しずつ広げ、永久歯が並ぶスペースを確保する、いわば土台作りを主な目的とした治療法です。この床矯正で永久歯がきれいに並ぶお子さんがほとんどです。

第二期治療について

第二期治療は、第一期治療によってきれいに並んだ永久歯を、さらに美しく整えるための治療のことです。第二期治療で行う治療法は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、成人と同じ方法で行われ、噛み合わせを整える、さらに歯列を美しくするといったことを目的としています。第二期治療は永久歯が全て生えている状態、あるいは第二大臼歯が生えかけている状態から始めることができます。

中学生になっても矯正治療は続けたほうがよい?

お子さんにとって矯正治療というのは、大人が想像している以上に面倒くさいものなのではないでしょうか。第一期治療ではプレートの付け外しやネジ回し、毎回の調整などで時間も取られ、お子さんの時間を制限してしまうことが多いことと思います。まだ小さいお子さんにとっては遊びたいのに、歯医者に時間を取られること、そして長期間装置を付けておかなければいけないため、ストレスとなって途中で止めてしまうお子さんも少なくありません。

そんな中頑張って第一期治療を終え、やっと装置から解放されたのにまだ中学生になっても矯正を続けるのか、と考えてしまうのではないでしょうか。

中学生という表現をしていますが、中学生に限らず、第一期治療を終えたお子さんがどこまで治療を続けるのか、というのは、ご本人と保護者の方の考え次第だと思います。どこまですべきかという明確な線引きはなく、正解もありません。

しかし、中学生以降は成人になるまで顔面の骨の成長が続き、それに伴って噛み合わせにも変化が起こることが予測できます。床矯正である程度歯並びがきれいに整っても、噛み合わせのズレなどが改善されないまま成長を続けると、将来的に顎に負担がかかってしまう可能性も否めません。

引き続き第二期治療を行ったほうがよいか迷った場合、これまで矯正を担当してきた先生やかかりつけの先生に相談してみると、解決の糸口がつかめてくるのではないでしょうか。

 

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テトラサイクリンによる歯の変色と改善法とは?

2022年01月15日 10:11

口もとの美しさは歯の色が大きく関わりますが、歯の色が気になり、ホワイトニングを希望する方が増えています。しかしホワイトニングは全ての歯を白くできるわけではありません。中でも「テトラサイクリン」という抗生物質による変色は、口元の審美面を大きく下げてしまい、ホワイトニングで完璧に白くすることはかなり難しくなります。ではテトラサイクリンによる変色はなぜ起こるか、またテトラサイクリンの歯を改善する方法についてお話いたします。

テトラサイクリンによる歯の変色について

テトラサイクリンとは、抗生物質のひとつで、細菌の繁殖を抑える効果があります。効果は様々ですが、幼少期に多量のテトラサイクリン系抗生物質を服用することで、歯に変色を引き起こすという副作用が出てしまいます。テトラサイクリンの中に含まれる物質が象牙質に取り込まれ、さらに紫外線を受けることでだんだんと変色してしまいます。

テトラサイクリンの歯の色の特徴

テトラサイクリンは昔は様々な治療薬として広く使われていました。しかしその副作用として、歯の変色が起こり、数十年経った今でも口元の審美面を大きく下げてしまっています。

テトラサイクリンの歯の変色は、歯全体に起こります。症状によって第四段階まで分けられています。

1.第一度

淡い黄色やオレンジ、グレー色の変色が起こります。第一度は比較的軽度な状態で、全体が少しオレンジあるいはグレーがかって見えます。テトラサイクリンの特徴である縞模様はほとんど見られません。

2.第二度

全体的に色のトーンが濃くなり、表情が沈んで見えてしまいます。

3.第三度

濃いオレンジやグレーに変色し、テトラサイクリンの特徴である縞模様が出ます。

4.第四度

著しい歯の変色が見られます。縞模様も起こるため、口元全体が沈んで見えてしまいます。

テトラサイクリンによる変色の改善法とは?

ではテトラサイクリンによる変色が起きた歯は、どのような治療を行うのでしょうか。基本的にホワイトニングでは期待できる効果を発揮するのは難しいと言われてきました。ではテトラサイクリンにより変色してしまった歯は、どのような方法で修復させるのでしょうか。

ホワイトニング

テトラサイクリンによる変色は、一般的にホワイトニングではきれいに改善されないと言われています。しかし技術や薬剤の発展により、軽度の第一度~第二度の変色に対しては、ある程度の効果が見られるのではないかと言われています。何度かホワイトニングを繰り返すことで、少しずつ改善が見られるようになる可能性があります。ただし通常の天然歯と比べると、白くなるまで時間がかかります。

ラミネートべニア

歯の表面を薄く削り、セラミックの薄いシェルを貼り付ける方法です。第三度~第四度に効果的で、時間をかけずに白く美しい歯に改善することが可能です。しかし健康な歯を削ること、白くする本数が多いと費用が高くなることがデメリットです。

またセラミッククラウンを被せるという方法もありますが、ラミネートべニアよりも歯をたくさん削る必要があるため、あまりお勧めできません。噛み合わせも変化してしまう可能性があるため、慎重に考える必要があります。

歯の状態に合った方法を選択しましょう

テトラサイクリンによる変色は、長年にわたるコンプレックスではないかと思います。歯の色を白くすることで印象が大きく変わり、コンプレックスから解放されるでしょう。

歯の状態に合った方法を選ぶことで最適な治療法で歯を白くすることができます。特にホワイトエッセンスでは、質の高いホワイトニング技術でテトラサイクリンによる変色を改善できることが期待できます。歯の変色でお悩みの方は、信頼のおける歯科医院で相談してみましょう。

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意外と知られていない、ゴールドの良さとは?

2021年12月22日 18:13

詰め物や被せ物の素材を選ぶとき、多くの方は費用を重視した銀歯や見た目を重視したセラミッククラウンなどを希望されると思いますが、選択肢として「ゴールド(金)」があることをご存じの方はそれほど多くないのではないかと思います。今回は、意外と知られていないゴールドの良さについてお話を致します。

同じ金属でもゴールドと銀歯との違いは?

虫歯治療では歯を削るため、広範囲あるいは神経を取るために削った歯の部分を修復する必要があります。それがインレーやクラウンと呼ばれる詰め物や被せ物であり、嚙む機能を回復させるために欠かせない治療です。

一般的な虫歯治療後の詰め物や被せ物に使われる素材は、審美性を重視したセラミッククラウンやジルコニアセラミックの他、保険適用の金属で銀歯と呼ばれている、金銀パラジウム合金といったものがあります。

金属の補綴物というと、やはり銀歯がいちばんに思い浮かぶのではないかと思いますが、自費治療のゴールドも、金属の素材で作られています。

では同じ金属でも、銀歯とゴールドではどのような違いがあるのでしょうか。

銀歯(金銀パラジウム合金)の特徴

・安価で治療できる

・金属のため強度はあるが、劣化しやすい

・二次カリエスが起こりやすい

・歯との適合性に劣り、歯を痛めやすい

・金属のためお口の中に入ると目立つ

このように、保険適用の金銀パラジウム合金のメリットは安価で治療できる、ということではないでしょうか。また審美性を気にされることが多い銀歯ですが、最大のデメリットは二次カリエスになりやすいことです。銀歯は歯との密着性が劣り、虫歯菌が入り込んで内部で再び虫歯になりやすいため、再治療を繰り返すリスクが高まってしまいます。

また劣化しやすい素材であること、強度はあるが対合の歯を痛めやすいことも、銀歯のデメリットといえます。

ゴールドの特徴

・伸びが良く、歯に優しい

・酸化しないため腐食しにくい

・対合の歯を痛めない

・プラークが付きにくく、二次カリエスリスクが非常に低い

・自由診療のため費用が高くなる

・下顎に入れると目立ってしまう

ゴールドの良さを挙げるとキリがありません。実際にゴールドを入れた方の声を聞くと、もうゴールド以外考えられない!というくらい快適な素材です。伸びが良い素材で、熱いものや冷たいものの影響を受けません。そのため歯との密着性に優れており、虫歯菌が入り込むことはほとんどありません。二次カリエスになりにくいという意味においても、ゴールドは非常に優れた素材です。

敢えてデメリットを挙げるとすると、自費のため費用が高くなること、下顎に入れるとやや目立ってしまうことくらいではないでしょうか。

しかしこのようなデメリットを払拭させるほど、ゴールドは優れた素材であることがお分かりいただけるのではないかと思います。

歯を長持ちさせる素材を選ぶことが大切

今回はゴールドの良さについてお話いたしました。費用が高いことがデメリットですが、歯を長持ちさせることにおいては、ゴールドが最も良い素材です。セラミックも優れた素材ですが、ゴールドは歯の健康を維持し、長く使っていくためにより最適な素材です。

目先の費用だけに捉われず、お口の健康維持を考えて素材を選ぶようにしましょう。

 

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インビザラインなのに虫歯が!考えられる原因とは?

2021年12月13日 10:10

取り外し式のインビザラインは歯磨きがしやすいため、ワイヤー矯正よりも虫歯リスクが低いところが大きなメリットです。ところが虫歯になりにくい治療法であるインビザラインで治療をしていたのに、虫歯ができてしまった!という声も意外に聞こえてくるのをご存じでしょうか。

取り外し式で歯磨きがしやすいインビザラインなのに虫歯ができてしまうのは、なぜでしょうか。今回はインビザラインにおける虫歯の原因についてお話をいたします。

矯正中は虫歯になりやすい

歯並びの乱れや噛み合わせを治すための矯正治療は、当然のことながら長期間矯正装置を付けて日常生活を過ごすことになります。中でもやはり心配なことは、矯正中の虫歯リスクです。

特にワイヤー矯正はよっぽどのことがない限り、矯正治療が終わるまで装置を付けたまま過ごすことになるため、特に歯磨きのときに不便さを感じることと思います。装置周りに汚れが付きやすく、ワイヤーが通っているためフロスも通しにくいことから、どうしても汚れが残りやすくなります。この汚れがプラークとなり、虫歯の大きな原因となってしまうのです。

また歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先がきちんと当てられずに適当な歯磨きになっていることも多く、虫歯や歯肉炎を引き起こす要因でもあります。

このように、矯正治療中はお口の中の管理がしにくいため、虫歯リスクが高まってしまうのです。

インビザラインでも油断はできません

いっぽう取り外し式のマウスピース矯正であるインビザラインの場合、歯磨きをするときにマウスピースを外して行います。何も付けていない状態で歯磨きができるため、隅々まできれいに磨けます。フロスも通しやすく、ワイヤー矯正と比べると歯磨きや口腔内管理のしやすさが大きなメリットです。

しかしインビザラインなら虫歯にならないかというと、そうではありません。「インビザラインなのに虫歯ができてしまった!」という方は、口腔内の管理に問題があります。ではインビザラインでも虫歯になってしまうのは、どんな原因が考えられるのでしょうか。

歯磨き不足のまま長時間アライナーを装着する

インビザラインは、アライナーを1日20時間以上装着することで歯を動かしていきます。ところが歯磨きがきちんとできていないまま長時間アライナーを付けて過ごすと、虫歯菌を閉じ込めてしまうことになります。唾液は虫歯菌などの細菌を洗い流す役目を持っていますが、アライナーをはめることで唾液の循環がストップし、虫歯菌を歯に留めたままアライナーで塞いでしまうので虫歯が作られてしまいます。

アライナーを装着したまま砂糖を含んだ飲食をしてしまう

アライナーを付けたときは、基本的に飲食はできませんが、水なら大丈夫です。ところがアライナーを付けたままジュースや乳酸菌飲料など砂糖が含まれたものを口にすると、アライナーのすき間から糖分が入り込んでしまいます。

固形物じゃないし、飲み物なら大丈夫と自己判断して砂糖が含まれているジュースを飲むことで虫歯リスクが高まってしまうのです。

アライナーを付けたままの水分補給の基本は水ですが、砂糖の入っていない炭酸水なら飲んでいただいても問題はありません。

インビザライン=虫歯にならないわけではないことを理解しておきましょう

インビザラインは口腔内管理がしやすい矯正治療法ですが、過ごし方を誤ると虫歯になってしまいます。インビザラインの虫歯の原因は歯磨き不足と装着中の甘い飲み物が主な原因です。インビザラインだからといって絶対に虫歯にならないわけではありません。

せっかく歯並びをきれいにするための治療を行うのですから、虫歯にならないよう医師の指示はきちんと守り、毎日の過ごし方にも気を付けましょう。

 

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中学生でもインビザラインは可能?

2021年11月24日 12:28

思春期と呼ばれる年齢になると、男女問わずに見た目や容姿が気になるのではないでしょうか。特にガタガタの歯並びの場合、歯並びの悪さを見られるのが恥ずかしくて笑顔に自信をもつことができないお年頃ではないかと思います。また既にワイヤー矯正を行っているお子さんの場合、装置が見えるのが恥ずかしいという年齢でもあり、ますます笑顔が少なくなってしまうかもしれません。

目立たない矯正治療として人気のインビザラインですが、中学生や高校生でもインビザラインで治療することは可能なのでしょうか。

インビザラインは何歳から可能?

従来のインビザラインでは、全て永久歯に生え変わってから治療を始めていました。またインビザラインでできる症例も、ワイヤーよりは少なく適応できる症例はそれほど多くありませんでした。

しかしインビザラインは日々改良を重ねられ、様々な年齢や症例に応じたシステムが提供され、それに伴いインビザラインを始められる年齢や症例も、実に幅広くなっています。

様々な改良を重ね、低年齢でもインビザラインでの治療が可能となりました。「インビザライン・ファースト」という、小さなお子さんのためのインビザラインシステムでは、乳歯と永久歯が混在する6~12歳くらいという年齢からインビザラインでの矯正治療が可能となっています。ただしインビザライン・ファーストは取り扱っている医院と取り扱っていない医院があるため、事前に確認が必要です。

また全て永久歯に生え変わっている場合、通常の大人が行うインビザラインで治療が可能です。大人と同じようにアライナーを交換しながら少しずつ歯並びと噛み合わせを整えていきますが、顎の骨や顔面の骨の成長に伴い、何度かiTeroによる型取りが必要になるケースも多く見られます。

中学生や高校生のインビザライン、注意すべきこととは?

中学生や高校生といった年齢は、自己管理が出来そうでなかなか難しいお年頃です。学校生活において、給食やお弁当を食べる際にアライナーを取り外しますが、食べ終わったあとにまた付けるのが面倒でつい外したままだった、という声を聞くことがよくあります。

また部活や試合などの最中にスポーツドリンクを飲むので、長時間外したまま過ごすことが多い、アライナーの交換をつい忘れてしまう・・・こういったことが起こりがちです。

インビザラインは1日20時間以上装着することにより、少しずつ歯を動かしていきます。ところがアライナーを外している時間が長くなると歯があまり動かず、治療計画通りに進んでいきません。最悪の場合、付け外しが面倒で途中で止めてしまった、ということにもなりかねません。

こういった年齢で気を付けたいのは虫歯や歯肉炎だけではなく、本人の自己管理です。まだ一人で完璧に自己管理が難しいお年頃でもあるため、ご家族の方の声かけなどが必須です。

せっかく始めたインビザラインが無駄にならないよう、ご家族の協力を得ながらしっかりと管理し、歯並びを治して楽しい学生生活を送りましょう。

 

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金属アレルギーでも矯正治療はできる?

2021年11月12日 13:42

金属アレルギーをお持ちの方は、歯科治療においてもその影響を受けてしまうことがあります。歯科治療において、金属を使った素地を使用することがありますが、金属アレルギーがあると、選択肢が制限されてしまうことがあります。

矯正治療においても金属アレルギーの影響を受けてしまうことがあるため、矯正治療をためらってしまうかもしれません。金属アレルギーをお持ちの方でも矯正治療は可能なのでしょうか。

歯科治療における金属アレルギーとは?

金属アレルギーとは、貴金属を身に着けた際に痒みなどの症状が起きることを言います。主にネックレスやピアス、指輪といった金属が皮膚に触れることにより、症状が発症してしまいます。

歯科治療でも金属を使った素材を使うことがあり、金属素材によって不快な症状が現れることがあります。主なものとして、金銀パラジウム合金を使った銀歯、入れ歯の金属部分などが挙げられます。歯科素材による金属アレルギーは、舌や粘膜などが赤くなったり口内炎ができるといった口腔内でのトラブルの他、皮膚にかゆみや湿疹といった口腔外へ起きることがあります。

またこの金属アレルギーは、矯正治療においても起きてしまうことがあります。

ワイヤー矯正の場合、金属のブラケットとワイヤーを用いてお口の中に装着して歯を動かしますが、金属アレルギーをお持ちの方は金属の装置によって症状が起きてしまうことが考えられます。

ワイヤーの種類の中にホワイトワイヤーというものがありますが、これはワイヤーに白い塗装をしたもので、いずれは塗装が落ちてきます。そのため金属のワイヤーが口腔内の粘膜に触れて症状が起きてしまうことになるでしょう。

金属アレルギーの方でも安心して歯並びを治す方法とは?

では金属アレルギーの方は矯正治療を諦めなければいけないのでしょうか。歯並びを治す方法は、ワイヤーだけではありません。取り外し式のマウスピースを取り換えるマウスピース矯正なら金属を使用していないため、金属アレルギーをお持ちの方でも安心して歯並びを治すことができます。

マウスピース矯正、特に世界的シェアが最も多いインビザラインは、ウレタンで作られている質の良いマウスピースを使っているため金属アレルギーのような症状が出ることはありません。

インビザラインは金属アレルギーの方でも安心して対応ができる、唯一の矯正治療法なのです。

インビザラインは自己管理をしっかりと行いましょう

金属アレルギーでも安心して矯正治療ができるインビザラインについてお話をいたしました。

金属アレルギーの方でも安心なインビザラインですが、取り外し式のためついうっかり付け忘れていた、ということが起きてしまうかもしれません。インビザラインはマウスピースを長時間はめておくことで歯を少しずつ動かしますので、マウスピースを付けている時間が短いとしっかり歯が動かず、治療計画どおりに歯が動きません。ワイヤー矯正に比べて安心、安全な反面、自己管理をしっかりと行う必要があります。

金属アレルギーがあり、矯正治療ができないかもとお悩みの方は、是非インビザラインを検討してみてください。

 

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3か月に一度のクリーニングが推奨される理由について

2021年11月12日 13:42

皆さんは定期的なクリーニングに通っていらっしゃいますか?お口の健康を維持するためには定期的なクリーニングが欠かせません。その頻度は一般的に3か月に一度と言われています。

ではなぜ3か月に一度のクリーニングが推奨されるのでしょうか。今回は定期的なクリーニングの重要性とその頻度についてお話をいたします。

治療だけを行うと歯を失うことがあるのは本当?

皆さんは、歯医者にかかるときはどんな時でしょうか。歯が痛い、歯ぐきが腫れてきた、歯が抜けてしまった・・・このような症状が出たときは、必ず歯医者を受診されるでしょう。

このことから分かるのは、歯医者を受診するときは「歯や歯ぐきに何かトラブルが起きたとき」です。痛みがあるなど、何か症状が出たときに悪くなった部分を治すために歯医者を受診するのは当然のことです。

しかし、悪くなったときだけ治療を受けても、いずれは同じことが起きてしまい、最終的に歯を失ってしまう可能性があります。虫歯の場合は治療をした部分から再度虫歯が再発し、歯を削ることを繰り返します。歯周病の場合は、歯周病菌によって歯を支える歯槽骨の吸収が進み、歯を支えることができずに歯が抜けてしまいます。

このように、治療の繰り返しや、症状が悪化したときだけ受診することは、歯を失うことに繋がってしまうかもしれないのです。「治すために治療に通ったのに、歯を失ってしまった」ということになると、ショックは計り知れないのではないでしょうか。

クリーニングの目的は、お口の健康維持

せっかく治療に通っても、虫歯の再発や歯周病が進行してしまうと、毎日の食事にも影響が出てしまいます。では治療を繰り返すことで歯を失うかもしれないリスクを少しでも回避できる方法はないのでしょうか。

それは、定期的にクリーニングに通うことです。定期的なクリーニングとは、歯石除去や歯の表面をきれいに磨き、お口の中を清潔な状態に戻すことです。

虫歯や歯周病は、お口の中に棲んでいる虫歯菌や歯周病菌などが原因で、お口の中が不潔だと、これらの細菌が活動しやすい環境になってしまいます。プラークや歯石は、その代表と言えるものです。

クリーニングは、プラークや歯石といったトラブルの元凶を取り除き、お口の中を清潔な状態に維持するためにとても重要なのです。痛くなくても定期的にクリーニングに通うことで、虫歯や歯周病のリスクを下げ、お口の健康を維持することが可能となります。これは、年齢を重ねてもご自身の歯で美味しく食事を楽しむことに大きく繋がるのです。

理想的な頻度は3か月に1度

ではクリーニングはどの頻度で通えばよいのでしょうか。一般的な推奨頻度は、3か月に一度です。クリーニングでは自分で落としきれない汚れやプラークを取り除きますが、そのままにしておくと、3か月くらいでまた元の状態に戻ってしまいます。そのため、3か月に1度の割合でクリーニングを受けて頂くのがいちばん理想的でしょう。

ただお口の中の状態は個人差があります。歯周病のリスクが高い方は1か月に1度など、個人の状態に合わせて受けて頂くことも大切です。

このように、クリーニングを受けて頂くことで状態を維持し、お口の健康を守ることができますので、3か月に1度のクリーニングを受けるようにしましょう。

 

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矯正治療中の虫歯予防について

2021年10月15日 14:43

矯正治療が始まると、気になるのが虫歯です。矯正治療では長い期間歯に装置を付けるため、虫歯リスクが高まってしまいます。

特に固定式のワイヤー矯正は、取り外し式のマウスピース矯正と比べるとより虫歯リスクが高まってしまいます。では矯正治療が始まったら、虫歯予防のために何に気を付けるべきなのでしょうか。

装置による虫歯リスクの度合いの違いについて

歯並びや噛み合わせを整えるために行う矯正治療では、固定式のワイヤー矯正と取り外し式のマウスピース矯正という方法があります。

ワイヤー矯正は、歯の表面または裏側にブラケットという小さなボタンのような部品を付け、そこにワイヤーを通して調整をしながら歯を動かします。ワイヤー矯正は矯正治療が終了するまで装置は付けたまま過ごすことになります。

いっぽうマウスピース矯正は、マウスピースを交換しながら歯を少しずつ動かす治療法です。食事や歯磨きの際に取り外すことができるのが、固定式のワイヤー矯正との大きな違いです。

矯正治療中は虫歯になりやすいため、虫歯予防に注意して過ごす必要があります。

特にワイヤー矯正は歯磨きがし辛いため、磨き残しが多く見られがちです。そのためワイヤー矯正は虫歯リスクがやや高いと考えられています。

では取り外し式のマウスピース矯正では虫歯になりにくいのでしょうか。決してそうではありません。マウスピース矯正でも虫歯リスクとは背中合わせであると言えます。では虫歯になりにくそうなイメージがあるマウスピース矯正は、なぜ虫歯りすくが高いのでしょうか。

マウスピース矯正の虫歯リスクについて

取り外し式のマウスピース矯正は歯磨きがしやすいため、一見すると虫歯リスクが低いように思えますが、決してそんなことはありません。ではマウスピース矯正の虫歯リスクがどこにあるのか、お話いたします。

マウスピースは歯を全て覆います。そのため唾液の循環がストップされます。

唾液には自浄作用があり、細菌を洗い流す、歯の表面の再石灰化を促すと言った大切な働きがあります。そのため虫歯菌などを洗い流して虫歯になりにくい口腔内を作り出す役割を持っています。

ところがマウスピースで歯を覆うと、唾液の循環がストップします。そのため歯磨きがきちんとできていないままマウスピースを装着すると虫歯菌が唾液で洗い流せず、虫歯菌を閉じ込めてしまうことになります。その結果、虫歯が作られてしまうのです。

マウスピース矯正は確かに歯磨きのしやすさが大きなメリットですが、きちんと磨けていなければ、ワイヤー矯正と同じように虫歯リスクを抱えてしまうのです。

矯正中は定期的なクリーニングを受けましょう

矯正治療中は虫歯予防がとても重要です。ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、矯正治療中は虫歯になりやすいため、毎日の丁寧なケアが欠かせません。特にワイヤー矯正は、ワンタフトブラシや歯間ブラシを使って隅々まで汚れを落としましょう。

マウスピース矯正も同じです。装置を外す分歯磨きはしやすいですが、歯と歯の間に汚れが残らないよう、フロスなどを使うようにして下さい。また磨きやすい安心感から適当な歯磨きになってしまうことで虫歯リスクが高まるため、丁寧な歯磨きを心がけましょう。フッ素入りの歯磨き剤やジェルを使うのもお勧めです。

また自宅での毎日のセルフケアに加え、定期的なクリーニングも虫歯予防に効果的です。自分では落としきれない汚れが残っているとプラークが作られ、虫歯菌が活動しやすい口腔内になってしまいます。

定期的なクリーニングは、矯正中の虫歯予防に欠かすことができません。毎日の丁寧なセルフケアに加え、歯科医院で定期的なクリーニングを受け、矯正中のお口の中の状況を良い状態にしておきましょう。

 

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