暑い夏こそ気をつけたい「歯と栄養」の関係【山陽小野田市公園通り歯科】

2026年08月10日 10:00

暑い夏こそ気をつけたい「歯と栄養」の関係〜口腔ケアと食事の工夫〜

こんにちは。公園通り歯科です。

8月は一年で最も暑さが厳しく、食欲が落ちたり、冷たいものばかりに手が伸びたりする季節です。実はこの時期の食生活の変化は、虫歯や歯周病、口腔内の健康と深く関わっています。今回は「歯科」と「栄養」という2つの視点から、夏の口腔ケアについて詳しくお伝えします。

1. 夏バテによる食生活の乱れが歯に与える影響

暑さで食欲が落ちてしまうと、そうめんやアイス、冷やし中華といった「噛まなくても食べられるもの」ばかりを選びがちになります。これは一時的には楽ですが、続けてしまうと次のような影響が出てきます。

  • 咀嚼回数の減少による唾液分泌の低下 噛む回数が減ると唾液の分泌量が減少します。唾液には口の中の細菌の増殖を抑える働きや、食後に酸性に傾いたお口の中を中性に戻す「再石灰化」の作用があります。唾液が減ると虫歯や歯周病のリスクが高まります。
  • 栄養バランスの偏り そうめんや冷やしうどんだけの食事は炭水化物に偏りがちで、たんぱく質やビタミン、ミネラルが不足しやすくなります。特にカルシウムやビタミンD、ビタミンCは歯や歯茎の健康維持に欠かせない栄養素です。

2. 冷たい飲み物・食べ物と「酸蝕歯(さんしょくし)」

夏場に増えるのが、清涼飲料水やスポーツドリンク、果汁ジュース、かき氷のシロップなどの摂取量です。これらには糖分だけでなく、酸性度の高いものも多く含まれています。

歯の表面のエナメル質は、酸に長時間さらされると溶け出してしまいます。これを「酸蝕歯」と呼びます。熱中症対策としてこまめな水分補給は非常に大切ですが、飲み方にもひと工夫が必要です。

おすすめの水分補給の工夫

  • 基本の水分補給はお茶か水にする
  • スポーツドリンクは運動時や大量発汗時のみに限定する
  • 酸味の強い飲み物を飲んだ後は、水で軽く口をすすぐ

3. 旬の食材で「噛む力」と「栄養」を両立させる

食欲がない時こそ、旬の食材を上手に取り入れることで、噛む習慣と栄養補給を同時に叶えることができます。

  • 枝豆:良質な植物性たんぱく質と食物繊維が豊富。さやから出す動作や噛む動作が自然と増えます。
  • トウモロコシ:しっかり噛むことで満足感が得られ、ビタミンB群も摂取できます。
  • トマト:ビタミンCやリコピンが豊富で、歯茎の健康維持をサポートします。
  • 枝豆や豆腐などの大豆製品:カルシウムやマグネシウムを補給でき、歯を作る材料になります。
  • すいか・桃などの果物:水分補給になると同時に、皮ごと(食べられる部分)しっかり噛むことで咀嚼回数を増やせます。

これらの食材を、そうめんや冷たい麺類に添えるだけでも、栄養バランスと咀嚼回数の両方を改善できます。

4. 子どもの夏休みと虫歯予防

8月は子どもたちの夏休み期間でもあります。生活リズムが崩れやすく、次のような点に注意が必要です。

  • だらだら食べ・だらだら飲みの防止 アイスやジュースを一日中少しずつ口にしていると、口の中が常に酸性の状態になり、虫歯のリスクが高まります。おやつの時間を決めることが大切です。
  • 規則正しい食事リズムの維持 夏休みは生活リズムが乱れがちですが、朝食を抜かない、就寝前の飲食を控えるといった基本を守ることが、虫歯予防と全身の健康維持につながります。

5. よく噛むことのすすめ〜「噛む」は最強の予防習慣〜

暑い時期こそ、意識的によく噛む食事を取り入れることをおすすめします。よく噛むことには次のようなメリットがあります。

  1. 唾液の分泌が促進され、口腔内の自浄作用が高まる
  2. 満腹中枢が刺激され、食べ過ぎ防止につながる
  3. 消化酵素の分泌を促し、消化を助ける
  4. 顎の発達を促し、歯並びにも良い影響を与える(特に成長期の子ども)

一口30回を目安によく噛むことを心がけるだけでも、夏バテによる食欲不振や口腔内トラブルの予防に役立ちます。

まとめ

8月は暑さによる食生活の乱れから、虫歯や歯周病、酸蝕歯のリスクが高まりやすい季節です。しかし、水分補給の仕方を見直したり、旬の食材でしっかり噛む習慣を意識したりすることで、これらのリスクを大きく減らすことができます。

歯科的なケアと栄養面でのケアは、どちらも「健康な毎日」を支える大切な事です。この夏はぜひ、食事の内容や噛み方にも目を向けて、暑さに負けない体と歯を維持していきましょう。

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