”子どもロコモ”って知っていますか?【山陽小野田市公園通り歯科】

2026年07月10日 09:00

突然ですが、”子どもロコモ”という言葉を聞いたことはありますか?

そもそも”ロコモ”とはロコモティブシンドローム(運動器障害)の略語で、骨や筋肉、関節、人体、腱、神経などの運動器の障害により、日常生活での移動機能が低下した状態を指します。主な原因は、加齢による運動器の機能低下、骨折や関節疾患、筋力低下などの運動器疾患、がんやその治療による運動器障害、高血圧などの生活習慣病による影響、と言われています。

原因から考えてもこれまでは中高年に向けた言葉として使われていましたが、最近子どもに対しても使われるようになり、”子どもロコモ”という言葉ができ、その言葉通り、子どもでも日常生活での移動機能の低下がみられ問題視されるようになってきました。

 

さっそくですがまず、お子様と一緒に以下のロコモチェックをしてみてみましょう!

①片脚立ちがふらつかずに5秒以上できるか

②しゃがみ込めるか(途中で止まる、かかとが上がる、後ろに転ぶはダメ)

③肩が垂直に上がるか

④体の前屈で指が床につくか

 

どうでしたか、、、?

意外と大人の方でもできない項目があったかもしれないです。

お子様はどれか一つでもできない項目があった場合、”子どもロコモ”の可能性があります。

 


今回はその”子どもロコモ”について詳しくお話しします。

★子どもロコモの特徴★

まず子どもロコモの特徴として、

・片足立ちが苦手

・しゃがめない

・転びやすい

・姿勢が悪い

・すぐ疲れる

・手をまっすぐあげられない

・背骨を前屈させられない

といった症状があげられます。

現代こういった基本動作ができない子や、バランス能力・柔軟性が低下した状態の子が急増しています。そして物を投げる動作ができない、自身の倒立はおろか倒立する子を支えられない、廊下の雑巾がけの時に手で支えられず前歯を折ってしまうなど、少し前の時代には考えられなかったトラブルが日常生活でも起こってきています。

 

★子どもロコモの原因★

そんな子どもロコモになってしまう原因は以下のようにいくつかあげられます。

・車社会で外遊びや運動の減少

→小さなケガをせず手がうまく出せないことからかえって大きなケガをする→危険回避能力の低下

・低年齢の時からのゲームやスマホの時間の増加

→顎が出て猫背といった悪い姿勢をつくる

・運動経験の不足

→からだの柔軟性が低下

・超便利社会で便利になり過ぎた環境

→体験不足に繋がり体の使い方を学べない又は使わないことで衰える

(例:字を書かない、ドアノブがレバーに、蛇口は手をかざすだけで水が出る、体を動かさずリモコンで操作できる)

 


そんな子どもロコモですが、最近歯科でも取り上げらることが増えてきました。

それは、一見お口とは関係なさそうな子どもロコモですが、実は姿勢や運動機能だけでなく「噛む・食べる・お口の使い方(歯並び)」にも深く関係しているからです。

例としてお口と全身の発達のつながりを、年齢別に見てみましょう。

 

①赤ちゃん期:すべての土台を作る時期

実は、赤ちゃんの頃の「ハイハイ」からすでに勝負は始まっています。 赤ちゃんはハイハイをしっかりすることで、肩甲骨や胸骨、骨盤といった「重力にあらがって立つための体幹」を育てます。

しかし最近は、十分ハイハイをしないまま、ソファやサークルなどを利用して早い段階で「つかまり立ち」や「歩行」に移行してしまう子が増えていると言われています。周囲の大人は「成長が早い」と喜びがちですが、まだ準備ができていない骨格や筋肉に無理な負担がかかり、結果として体幹や首の筋肉が未発達になってしまう原因になることもあります。 首の筋肉は「顎を正しく動かす」「スムーズに飲み込む(嚥下)」ための筋肉と深く連動しているため、赤ちゃん期のハイハイ不足は、将来の「クチャクチャ食べ」をしたり、お口の中で食べ物をうまくまとめられなかったりする「口腔機能発達不全」に影響してくるのです。

②幼児期:食べる力と姿勢の基礎「足の踏ん張り」を作る時期

自分で椅子に座って離乳食や幼児食を食べられるようになるとても大切な時期です。そしてこの時期に重要となるのが、食事をするときの「足の裏の踏ん張り」です。足がしっかりと床についていることで、骨盤が立ち、背筋が伸びた正しい姿勢をキープできるようになります。大人用の椅子にそのまま座らせたり、足置き(フットレスト)のないハイチェアを使ったりしていると、子どもの足はぶらぶらと宙に浮いた状態になってしまいます。これでは体が安定せず、姿勢が崩れるだけでなく、噛むこと自体に集中できなくなります。

実は、「足の裏が床についていないと、噛む力が最大で約3割も落ちる」というデータがあります。足を踏ん張れないと奥歯でしっかり咀嚼ができないため、顎の骨に十分な刺激が伝わりません。結果として顎の発育が遅れ、将来的に永久歯が綺麗に並ぶスペースが足りなくなる(ガタガタの歯並びになる)原因を作ってしまいます。

姿勢を見るときは、「ひじ、骨盤、ひざ、足首」の4つが90度になっているか見てあげましょう。足が浮いている場合は簡易的な台やタオルを敷くことで安定させ、腰回りも安定していない場合はタオルを詰めて安定させてあげましょう。

 

③学童期(小学生〜):姿勢の崩れが歯並びを直撃する時期

小学生くらいになると、スマホやゲームの時間が増えたり外遊びが減ったりすることで、低下してしまった運動機能(子どもロコモ)がはっきりとした「姿勢の崩れ」として現れます。

よくあるのが、体幹が弱いために起こる「顎が出て猫背になる」という悪い姿勢です。机に向かって勉強するときや、ゲーム・スマホに熱中しているとき、頭が体より前に突き出た姿勢になりがちです。これにより首や肩の筋肉が緊張し、全身のバランスがさらに悪化します。姿勢が崩れて頭が前に出ると、下顎が後ろに引っ張られ、自然とお口が開きっぱなし(お口ぽかん・口呼吸)になりやすくなります。

通常、歯並びは「外側からの唇・頬の力」と「内側からの舌の力」のバランスで保たれていますが、お口がいつも開いていると、歯を内側から支える舌の力が弱まり、出っ歯やガタガタの歯並び(不正咬合)を引き起こす原因になってしまいます。

通常、歯並びは「外側からの唇・頬の力」と「内側からの舌の力」のバランスで保たれていますが、お口が常に開いていると、歯を内側から支える舌の圧力が弱まります。その結果、上の前歯が押し出されて「出っ歯(上顎前突)」になったり、歯が綺麗に並ばない「叢生(ガタガタの歯並び)」を引き起こす引き金になってしまいます。


まとめ:体幹を育てることは、綺麗な歯並びを育てること

このように、子どもの「体」と「お口」は繋がっています。また、赤ちゃん期から姿勢の基本が重要となってくることが分かります。

当院では、ただ虫歯を治すだけでなく、お子様の健やかな成長のために、姿勢やお口の機能(口腔発達)のアドバイスも行っています。

「うちの子、もしかしてロコモかも?」「姿勢や歯並びが気になる」という方は、定期検診の際などにぜひお気軽にご相談くださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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