2022年01月15日 10:11
口もとの美しさは歯の色が大きく関わりますが、歯の色が気になり、ホワイトニングを希望する方が増えています。しかしホワイトニングは全ての歯を白くできるわけではありません。中でも「テトラサイクリン」という抗生物質による変色は、口元の審美面を大きく下げてしまい、ホワイトニングで完璧に白くすることはかなり難しくなります。ではテトラサイクリンによる変色はなぜ起こるか、またテトラサイクリンの歯を改善する方法についてお話いたします。
テトラサイクリンとは、抗生物質のひとつで、細菌の繁殖を抑える効果があります。効果は様々ですが、幼少期に多量のテトラサイクリン系抗生物質を服用することで、歯に変色を引き起こすという副作用が出てしまいます。テトラサイクリンの中に含まれる物質が象牙質に取り込まれ、さらに紫外線を受けることでだんだんと変色してしまいます。
テトラサイクリンは昔は様々な治療薬として広く使われていました。しかしその副作用として、歯の変色が起こり、数十年経った今でも口元の審美面を大きく下げてしまっています。
テトラサイクリンの歯の変色は、歯全体に起こります。症状によって第四段階まで分けられています。
淡い黄色やオレンジ、グレー色の変色が起こります。第一度は比較的軽度な状態で、全体が少しオレンジあるいはグレーがかって見えます。テトラサイクリンの特徴である縞模様はほとんど見られません。
全体的に色のトーンが濃くなり、表情が沈んで見えてしまいます。
濃いオレンジやグレーに変色し、テトラサイクリンの特徴である縞模様が出ます。
著しい歯の変色が見られます。縞模様も起こるため、口元全体が沈んで見えてしまいます。
ではテトラサイクリンによる変色が起きた歯は、どのような治療を行うのでしょうか。基本的にホワイトニングでは期待できる効果を発揮するのは難しいと言われてきました。ではテトラサイクリンにより変色してしまった歯は、どのような方法で修復させるのでしょうか。
テトラサイクリンによる変色は、一般的にホワイトニングではきれいに改善されないと言われています。しかし技術や薬剤の発展により、軽度の第一度~第二度の変色に対しては、ある程度の効果が見られるのではないかと言われています。何度かホワイトニングを繰り返すことで、少しずつ改善が見られるようになる可能性があります。ただし通常の天然歯と比べると、白くなるまで時間がかかります。
歯の表面を薄く削り、セラミックの薄いシェルを貼り付ける方法です。第三度~第四度に効果的で、時間をかけずに白く美しい歯に改善することが可能です。しかし健康な歯を削ること、白くする本数が多いと費用が高くなることがデメリットです。
またセラミッククラウンを被せるという方法もありますが、ラミネートべニアよりも歯をたくさん削る必要があるため、あまりお勧めできません。噛み合わせも変化してしまう可能性があるため、慎重に考える必要があります。
テトラサイクリンによる変色は、長年にわたるコンプレックスではないかと思います。歯の色を白くすることで印象が大きく変わり、コンプレックスから解放されるでしょう。
歯の状態に合った方法を選ぶことで最適な治療法で歯を白くすることができます。特にホワイトエッセンスでは、質の高いホワイトニング技術でテトラサイクリンによる変色を改善できることが期待できます。歯の変色でお悩みの方は、信頼のおける歯科医院で相談してみましょう。
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