銀歯が取れてしまった・・・!考えられる理由とは

2019年03月15日 10:29

食事の最中などに銀歯がポロリと取れてしまって焦ったことはありませんか?銀歯が取れたということは、その歯に何かトラブルが起きてしまったということになります。では銀歯が取れた原因として、どんなことが考えられるのでしょうか。

 

銀歯が取れた原因とは

・銀歯の下で新たな虫歯が広がってしまった

銀歯が取れる最も大きな理由は、銀歯の下で新たに虫歯ができてしまったことです。銀歯を作製して歯に付ける場合、接着ではなく「合着」という手法で歯に付けます。合着とは、接着する面の凹凸にセメントをつけることで固まって取れなくなる機械的な原理と言われています。

歯と金属素材の補綴物は、歯科用セメントが歯と金属素材の間を埋め、摩擦力でくっついている状態です。時間が経つとともにセメントは劣化して溶け出し、隙間ができてしまいます。その隙間から少しずつ虫歯菌などの細菌が入り込むことで、新たな虫歯ができてしまいます。これを二次カリエスと言います。

銀歯は汚れやプラークが付きやすい素材のため、二次カリエスのリスクが非常に高くなります。そのため銀歯の下で虫歯が広がり、銀歯が浮き上がって取れてしまうのです。これが最も大きな原因として考えられます。

 

・金属の適合が悪くなる

金属素材は年数が経つにつれて少しずつ磨り減ってきます。そのため変形が起こって適合が悪くなり、隙間ができてしまって銀歯が浮き上がってしまいます。

 

・歯軋りや食いしばりによる劣化

就寝中の歯軋りは、歯に非常に大きな負担を与えてしまいます。また日中も気づかないうちに噛み締めてしまっていることがあります。このような無意識のクセをお持ちの方は、知らない間に銀歯に無理な力を与えていることになります。そのため内部のセメントが砕け、銀歯が取れてしまうことがあります。

 

セラミックによる補綴物の安定性について

銀歯は保険適用のため治療費を抑えることができますが、二次カリエスのリスクが非常に高く、劣化しやすい素材でもあります。再治療を繰り返すたび歯はどんどん削られ、将来的に歯を失ってしまうかもしれません。

セラミックは歯との密着性に優れています。また歯に付ける方法も合着ではなく「接着」という手法を用います。接着とは、接着剤による化学的な結合力によって歯と一体化する接着法です。ぴったりと接着するため、隙間から虫歯菌などが入り込むことはほとんどありません。

またプラークも付きにくく劣化しにくいため、平均寿命は金属と比べるとずっと長持ちします。金属アレルギーの心配もないうえ、見た目も美しいことからお口の中の健康管理の意識も上がる効果も期待できます。

保険適用外で治療費が高く思えるかもしれませんが、長い目で見て、何度も再治療を繰り返す銀歯と、費用は銀歯とそれほど変わらないと言えるかもしれません。

もし銀歯が取れてしまったら、お口の健康を考えてセラミックを選択することも考慮してみてはいかがでしょうか。

 

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メタルコアのリスクについて

2019年03月07日 10:03

ひどい虫歯などで根の治療を行った場合、歯をたくさん削ります。根の治療を終えた後は土台を立てて型取りを行い、被せ物を被せて噛む機能を取り戻します。この土台を金属のメタルコアにした場合、様々なリスクを抱えてしまいます。ではメタルコアの持つリスクとはどのようなことでしょうか。

 

土台の種類とメタルコアの特徴について

神経を取り除いた歯は脆くなっているため、根の治療が終わったあとに土台を立てて補強します。土台としてよく使われるのが銀合金の金属で作られるメタルコア、プラスチック素材のレジンコア、グラスファイバーの繊維を使ったファイバーコアの3種類です。このうちメタルコアとレジンコアは健康保険適用素材です。

自費のファイバーコアは比較的新しい素材ですが、メタルコアは昔から使われている素材です。銀合金の金属のため強度が強く、保険点数も低いため安価で治療することができます。

しかし強度が強いゆえ、噛んだときにかかる負荷が強く、歯や根が割れてしまう可能性があります。歯や根が割れてしまった場合、抜歯になってしまう可能性があります。これではせっかく歯を残すために行った治療が思わぬ結果を招いてしまうことになります。

また根の再治療が必要になった際、メタルコアを撤去するのは大変です。なかなか除去できず、取り除く際に無理な力が加わって根や歯ぐきを痛めてしまう恐れがあります。

 

審美性にも問題を抱えています。メタルコアは金属のため、セラミッククラウンや保険適用のCAD/CAM冠など金属を使わない白い被せ物を装着した際、金属が透過されてグレーっぽく見えてしまい、せっかくの白い被せ物の美しさを活かすことができません。金属が溶け出し、歯ぐきに黒ずみを生じさせるメタルタトゥーの原因にもなってしまいます。

 

このように、メタルコアは歯の健康や審美性に様々な影響を与えてしまうのです。

 

歯のことを考慮するなら、レジンコアかファイバーコア

いっぽうレジンコアはプラスチック素材で出来ています。そのため歯に大きなダメージを与えにくいこと、そして白い土台のため透過性が良く、被せ物の美しさを損ねません。

保険適用で治療費を抑えることができるレジンコアですが、弱点として強度に不安があります。そのため強度が重視される大臼歯よりも、小臼歯に向いている素材と言えるでしょう。

 

ファイバーコアはグラスファイバー樹脂を使っているためしなやかで、噛んだときの力がうまく分散されます。また見た目が白いため、レジンコア同様透過性に優れ、被せ物の色を損ねません。歯にも優しく強度にも優れているため、土台としてはレジンコアよりも優れています。唯一の弱点は、保険適用外のため費用が高くなることです。自費のため費用は歯科医院により異なりますので、かかりつけの歯科医院に確認すると良いでしょう。

 

土台は再び噛む機能を取り戻すために欠かせません。しかし歯や根を痛めてしまっては元も子もありません。とは言うものの中には強度を必要とする場合もあるため、どの土台が適しているのか、主治医とよく相談するとよいでしょう。

 

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ブリッジが臭いやすいのはなぜ?

2019年02月24日 14:14

 

失った歯の機能回復手段のひとつに、ブリッジがあります。ブリッジは、失った歯の隣の歯を削り、その歯を土台として何本か繋がった人工歯を固定します。見た目が橋のように見えるため、ブリッジと呼ばれています。入れ歯のようにバネが見えないため、一見すると審美性などに問題がないように思えますが、ブリッジには案外多くのデメリットがあり、そのうちのひとつが「ブリッジは臭い」なのです。

 

保険適用のため安価で治療できますが・・・

ブリッジは入れ歯同様、保険適用となる治療法です。取り外し式の入れ歯と異なり、ブリッジは支台歯と呼ばれる土台の歯を柱として、そこへ失った歯+2本分の人工歯をセメントで着けて固定します。費用を抑えて噛む機能を回復できるうえ、奥歯は銀歯になるものの、前歯は表側が白いレジンで作れるため、見た目にはそれほど悪くありません。

噛む力は入れ歯よりも強く、日常の食事には問題はありません。しかしブリッジのデメリットは支えとなる両隣の歯をたくさん削ることです。健康な歯をたくさん削ることにより、この先の寿命に大きく影響してしまいます。

また抜けた歯の部分の顎の骨が次第に痩せていくという欠点も持っています。

保険適用のブリッジは安価で治療ができる良さがありますが、それ以上に歯に対するダメージが大きく、デメリットが多い治療と言えます。

 

ブリッジの臭いについて

そしてブリッジの欠点のひとつに、口臭がきついことがあります。ブリッジは支えとなる支台歯の間に歯がない状態で、ブリッジ本体はその部分に「ポンティック」という人工歯が繋がっています。歯肉とポンティックの間は隙間が空いており、この部分に食べかすが詰まりやすくなります。入れ歯に比べて清掃も行いにくく、やがて細菌が繁殖してしまいます。その結果、お口の中の衛生状態が次第に悪くなり、口臭となってしまいます。

また保険適用のブリッジは素材の特徴上、プラークが付きやすくなってしまいます。プラークは歯肉炎や歯周炎を引き起こすため、ますますお口の中が不衛生になってしまうのです。

 

ブリッジの口臭を少しでも防ぐためには

ブリッジは、歯肉とポンティック部分に食べかすが挟まってしまいます。ブリッジと歯肉の間の汚れを取るためには、毎食後の歯間ブラシが欠かせません。しかし毎食後、歯間ブラシで手入れするのは大変です。寝る前の歯磨きのときだけでもしっかりとブリッジ周辺をお手入れして下さい。

素材を保険のプラスチック、銀歯からセラミック系のものに変えることも、改善策のひとつです。セラミックは汚れが付きにくいため、保険のものよりはプラークが付きにくくなります。

そして定期検診やクリーニングは欠かせません。歯のクリーニングでは自分では取れない汚れやプラーク、そして歯石までキレイに取り除き、お口の中の衛生状態を良いものに取り戻します。

しかしブリッジは寿命が短く、8年程度と言われています。健康な歯へのダメージが大きい分、寿命が短くなってしまうのです。歯の健康のことを考えると、入れ歯かインプラントのほうが望ましいかもしれません。

 

ブリッジはお口の中が不潔になりやすいため、できるだけ毎日歯間ブラシを使ってお手入れするようにしましょう。

 

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お子さんの歯並び、きちんとチェックしていますか?

2019年02月23日 00:41

お子さんのお口の中で気になるのは虫歯と歯並びではないでしょうか。特に歯並びは、虫歯のように痛みを感じないため、歯並びが悪くなっていても噛み合わせに問題があっても、お子さん本人は気づきません。そのため歯並びや噛み合わせが悪いまま過ごすと、成人後に色々なトラブルが出てくるのです。

 

歯並びが悪いことで起こるリスク

幼少期や思春期の頃、いわゆる成人前に歯並びや噛み合わせに問題があると、虫歯や歯肉炎のリスクが高くなります。ガタガタした歯並びはブラッシングが非常に行いにくく、歯が重なっている部位などは汚れが残ってしまいます。お口の中には様々な細菌が存在し、食べかすがやがてプラークへと形成されます。

既にお口の中に虫歯菌がある状態なら虫歯が心配です。特に乳歯や生えたばかりの永久歯はエナメル質が弱く、成人に比べて虫歯リスクが高まります。

また歯肉炎もよく起こります。歯ぐきの腫れや出血を伴う歯肉炎は、幼少期でも起こります。原因はブラッシング不足ですが、歯並びが悪いと歯磨きが行いにくいため、プラークが付きやすくなり歯肉炎を引き起こしてしまいます。

成人までに歯周病へ進行することはあまりありませんが、幼少期からお口の中の衛生状態が悪いと、将来的に歯周病へと進行しする可能性は非常に高いと言えるでしょう。

 

噛み合わせに問題があることで起こるリスク

一見すると歯並びにはそんなに問題はなくても、噛み合わせに問題があると、お口の中に深刻な症状を引き起こすことがあります。噛み合わせの異常として挙げられるのは、出っ歯、受け口、オープンバイトなどです。歯並びそのものは悪くなく、ブラッシングもきちんと行えても、「噛む」という最も大切なことに深く関わるのが、噛み合わせの異常なのです。

出っ歯の場合、前歯で食べ物を噛み切ることが難しいうえ、どうしても口が開いてしまうため、口呼吸になります。口呼吸はお口の中の乾燥を招き、細菌の増殖へと繋がってしまいます。そのため虫歯になりやすくなったり、ウイルスを取り込んで風邪やインフルエンザなどになりやすくなるとも考えられています。

受け口は、顎の痛みや口が開けにくいなどの症状が起こり、顎関節症が心配されます。見た目にも問題があり、小さなお子さんの場合、他のお友達にからかわれてしまうことで、メンタル面に深刻な影響が起きます。

オープンバイトは、奥歯で噛んだ時に前歯の間に隙間ができる噛み合わせの異常です。前歯に隙間があるので、前歯を使って食べることができません。また奥歯に大きな負担がかかるため、将来的に奥歯にトラブルが起こる可能性が高くなります。

 

このように、歯並びの悪さや噛み合わせの異常は、歯やお口の中、そしてそれに伴って体の健康にも様々な悪影響が起こる可能性があるのです。

 

幼少期から歯並びをチェックし、定期的に歯科医院で診てもらいましょう

乳歯がとてもキレイだから、将来の歯並びもきっと大丈夫!とは決して言い切れません。乳歯がきれいだからといって、必ずしも永久歯の歯並びや噛み合わせが正常かというと、それは約束されたものではないのです。永久歯が足りない、おかしなところから永久歯が生えてきたなど、成長するとともに歯並びや噛み合わせの変化が起こることがあります。

もし治療が必要になった場合、できるだけ早いほうがお子さんの負担も少なくて済みます。保護者の方も意識してお子さんのお口の中を観察し、定期的に歯並びを診てもらいましょう。少しでも気になることがあれば、担当医に早めに相談して下さい。

 

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歯間ケアは歯の健康を守る大きなポイント

2019年02月19日 08:27

 

歯の健康を守るのは、毎日の歯磨きです。しかし毎日歯磨きを行っているのに虫歯ができてしまうことがあります。それは、歯と歯の間にできる虫歯が非常に多いのです。と言うのも、歯と歯の間に残る汚れは、歯ブラシだけではなかなか取り除くことが難しいからです。そこで今回は、歯間ケアの重要性についてお話をしたいと思います。

 

歯ブラシで取りきれるのは、歯の表面

歯磨きさえしていれば、虫歯や歯周病の予防になる・・・そうお考えではありませんか?確かに歯ブラシを使った歯磨きは歯の汚れを取り除き、お口の中を清潔にします。しかし、歯と歯の間の汚れは歯ブラシの毛先が届きにくく、気が付けばプラークや歯石が付着してしまっています。

特に歯と歯の隙間が狭い方や歯並びが悪い方は、歯ブラシだけでは完全に食べかすや汚れを落とすことは困難で、磨き残しとなって何らかのトラブルを引き起こす可能性が出てきます。

実際、定期検診で歯と歯の間の虫歯が発見されることは多く、磨いているのになぜ?と思われるかもしれません。しかしよく聞いてみると、デンタルフロスや歯間ブラシを使っていないという声が圧倒的に多く、虫歯ができてしまうのも当然と言えるのです。

歯磨きの後に舌で歯を触ってみるとツルツルしており、しっかり磨けたように感じるかもしれませんが、歯ブラシで取りきれるのは、歯の表面だけなのです。

 

寝る前には歯間ケアを行いましょう

歯と歯の間に残る汚れを取り除くのには、デンタルフロスがいちばんです。定期検診やクリーニングの際に使われるのはご存知でしょうか。歯科医院でのケアでは必ず使います。

ご家庭では、寝る前の歯磨きのときに歯間ケアを取り入れましょう。できれば毎食ごとが望ましいですが、時間に追われて歯磨きで精一杯だと思います。ゆっくり時間が取れる寝る前の歯磨きの際に、フロスや歯間ブラシを使って歯の間に残る汚れを取り除いてください。

寝る前の歯間ケアがおすすめな理由として、唾液の分泌の減少が挙げられます。唾液には細菌を洗い流す作用があり、唾液によって虫歯や歯周病菌などの細菌をお口の中にできるだけ溜めないようにすることができます。

しかし就寝中は唾液の分泌が減り、お口の中の細菌が活発に活動します。このとき歯と歯の間に汚れが残っていると、虫歯菌や歯周病菌が棲み付くためのプラークが作られやすくなります。プラークが石灰化すると歯石となって歯にがっちりと付いてしまって、歯周病リスクが高まります。

このようなリスクを低減させるためにも、寝る前の歯磨きのときに歯間ケアを取り入れてください。特にフロスは歯と歯の間が狭くても通すことができます。歯間ブラシは奥歯や歯と歯の間の隙間が広い方、ブリッジが入っている方に向いています。もし使い方がわからなければ、歯科衛生士にたずねてみてください。患者さんに合ったものや使い方などを丁寧に教えてくれます。

 

寝る前の歯間ケアで、歯の健康を維持しましょう。

 

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フッ素で歯を強くしましょう

2019年02月14日 07:51

歯を失う二大原因のひとつ、虫歯は酸を放出することで歯を溶かしてしまいます。虫歯になる原因はチョコレートなど甘いものの食べ過ぎと思われがちですが、それだけが原因ではありません。虫歯は4つの要因が重なることで引き起こされると言われています。そのひとつに「歯質」があります。歯質が弱いと虫歯になりやすいのです。

 

虫歯になる4つの要因とは

虫歯は、歯磨き不足により歯に残った汚れがプラーク化し、そこへ虫歯菌が棲みついて酸を放出します。歯は酸に弱く、虫歯菌が出す酸によって歯が溶けてしまいます。しかし虫歯は1日で急に起こるわけではありません。ここまで至るには、4つの要因が重なって起こるのです。その4つの要因とは、次のとおりです。

 

・虫歯菌

・砂糖

・時間

・歯質

 

虫歯になってします第一の要因は、虫歯菌です。虫歯菌が食べかすに含まれる砂糖を栄養素にして酸を作り出し、歯を溶かして虫歯を作り出します。時間というのは、お口の中に飲食物が留まる時間です。長時間だらだらと飲食を行うと、お口の中は酸性に傾いて虫歯になりやすい状態になってしまいます。

そして歯質も、虫歯に大きく関係します。歯の表面のエナメル質は酸に非常に弱く、虫歯になりやすい環境が整うと、歯が溶けやすくなり、虫歯へと進行してしまいます。

特に乳歯や生えたばかりの永久歯はエナメル質が薄いため、非常に虫歯になりやすいのです。また成人でも、虫歯になりやすい歯質の人も少なくありません。しっかり歯磨きをしているのにすぐ虫歯になる人は、歯質に問題があると考えられます。

 

虫歯予防および歯質を強化させるフッ素

虫歯から歯を守るためには、食生活や歯磨きはもちろん、歯質を強化することが大切です。その歯質を強くする働きを持つのが、フッ素です。フッ素は虫歯予防というイメージがありますが、虫歯予防だけでなく歯を強くする働きがあります。歯を強くすることで虫歯になりにくい歯を作り出し、歯の健康を守ることができるのです。

・耐酸性・・・フッ素を使うことで歯の質が「フルオロアパタイト」と言う安定した結晶構造を持ち、歯質が強化されます。

・抗菌作用・・・虫歯菌が作り出す酸を作りにくくします。

・再石灰化の促進・・・虫歯予防として最もよく知られている歯の再石灰化を促す作用を持っています。再石灰化されることで、歯の表面が溶け始めたごく初期の虫歯を削ることなく治癒できる場合があります。

 

フッ素塗布は子どものためだけと思われがちですが、成人の方にも効果的です。特に歯科医院で使うフッ化物は濃度が高く、効果も高いため、虫歯になりやすい人には特にお勧めです。

ご自宅で使う歯磨き剤にもフッ素配合のものは多く、日常の歯磨きで使うとともに、予防治療でフッ化物を使い、虫歯予防をすると効果的です。

砂糖の摂取を控え、毎日の歯磨きをしっかり行いながら定期的にフッ素塗布を受けて、虫歯に負けない強い歯を作り出しましょう。

 

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歯を失ってしまったら、絶対に放置しないで下さい!

2019年02月07日 11:13

 

不幸にも歯を失ってしまった場合、すぐに噛む機能を取り戻す治療を始めなければいけません。「噛めるから大丈夫」とそのまま放置していると、色々な悪影響が出てくるのです。

 

歯を失ってしまったら

虫歯や歯周病が原因で残念ながら歯を残すことができなくなった場合、まずは速やかに抜歯を行います。歯を抜いた、あるいは抜けた場合、次にすべきことは噛む機能を取り戻す治療を行うことです。

噛む機能を回復させる手段としては、入れ歯、ブリッジそしてインプラントがあり、患者さんの口腔内の様子や希望に沿って治療を進めていきます。

ところが、中には抜けたまま放置する患者さんもいらっしゃいます。

 

なぜ噛む機能を取り戻さなければいけないのか

ではなぜ歯を失ったらそのまま放置してはいけないのでしょうか。

まず「噛む」ということは、人間が生きていくうえで欠かせないのです。よく噛んで食事をいただくことは健康への第一歩です。よく噛むことで唾液が分泌され、食べ物と混ざり合って胃へ送られ、消化されます。

ところが歯がないとよく噛むことができません。あまり噛まずに食事をすると唾液があまり分泌されないため、消化不良を起こしやすくなります。

また噛むことで脳の活性化を促し、認知症などを予防する働きがあります。歯を失ったまま過ごすと噛む機能が衰え、脳の働きが低下してしまいます。その結果ボーっとしたりやる気が失せてしまうなど、活力が衰えて認知症やうつ病を発症してしまう可能性が出てくるのです。

審美的にも問題が出てきます。前歯は見た目がとても目立つため治療を放置する人は少ないですが、奥歯は大きな口を開けないとそれほど目立たないため、奥歯を失ってそのまま放置する人は意外と多いのです。

歯が抜けたままにしておくと、両隣の歯が傾斜し、噛み合わせにズレが生じてしまいます。また反対の噛み合う歯が伸び、噛み辛くなるなど噛み合わせに大きな問題が生じてしまいます。

また奥歯を失ったままにしておくと口元が痩せて見えるため、年齢よりもずっと老けて見られてしまいます。そればかりか、失った歯の反対側でばかり噛むことで左右の顔のバランスが崩れるなど、審美面に大きな問題が生じてしまいます。

特に第一大臼歯は非常に大切な歯です。この歯を失ったままにすると、健康面、審美面において様々な悪影響が出てきます。ただし親知らず、第二大臼歯の場合はそれほど大きな問題にはなりません。

しかし、いちど歯を失ってしまうと元に戻すことはできません。歯を失うことがないよう、日頃からしっかりと歯磨きを行い、定期的にメンテナンスを受けておきましょう。

そして歯を失ってしまったら必ず診察を受けて、噛む機能を取り戻しましょう。あなたの健康は、噛むことによって支えられているのです。

 

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インプラント周囲炎にご注意を

2019年01月25日 11:11

 

インプラントは、天然歯に近い自然な噛み心地と、美しい見た目が特徴です。同じ噛む機能と比較しても、入れ歯やブリッジは、噛んだ際に支えとなる歯に負担がかかってしまいますが、インプラントは一本の独立した歯として治療を行い、他の歯に負担を与えません。メリットの多いインプラントですが、注意すべき点は「インプラント周囲炎」です。

 

インプラント周囲炎とは

インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの歯ぐきや歯周組織に起きる炎症です。歯周病に似た症状が起こるインプラント周囲炎は、歯ぐきの腫れや出血が主な症状で、歯周病と同じように歯槽骨にも炎症を引き起こし、吸収します。そのためインプラントを支えている歯槽骨が薄くなり、インプラントがグラグラし始めて、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまうことがあります。

インプラントが抜けてしまったら、また入れ直せばいいじゃないか、と思うかもしれませんが、インプラント体を支えるのは歯槽骨です。その歯槽骨が歯周病菌によって吸収されてしまったら骨が薄くなり、インプラント体を支えることができません。こうなってしまったら院プラントではなく、入れ歯で噛む機能を取り戻すしかありません。これではせっかくお金と時間をかけて治療したインプラントが、全部台無しになってしまいます。

また物理的なことに加え、歯周病の進行というお口の中の健康にも大きなダメージを受けてしまいます。インプラント周囲炎はインプラントを行った歯だけでなく、歯周病菌によってお口全体が歯周病となり、色々な影響を受けてしまうのです。

このように、インプラントはとても優れた機能回復治療法ですが、インプラント周囲炎になると全てが台無しになる恐れがあるのです。

 

インプラント周囲炎にならないために

インプラント治療後に最も気をつけなければいけないのは、インプラント周囲炎です。ではインプラント周囲炎にならないためにはどうすればよいのでしょうか。それは家庭でのセルフケアと、定期的なメンテナンスです。

インプラントの周りにプラークが付かないよう、ワンタフトブラシを使って丁寧にケアを行いましょう。フロスや歯間ブラシも併用し、汚れをきれいに落とすよう心がけてください。家庭でのセルフケアは、インプラントを快適に使用するための基本です。

そして最も重要なことは、歯科医院での定期的なメンテナンスです。通常の定期検診と同じように歯科医師が診察し、インプラントに異常はないか、噛み合わせに問題がないかどうかなどを確認し、歯科衛生士がきれいにクリーニングします。インプラント周囲炎を防ぎ、インプラントを長持ちさせるためにはこのメンテナンスが欠かせないのです。

 

なおきちんとメンテナンスを受けているにも関わらず、違和感があるなどの症状を感じたときは、すぐにインプラントを受けた歯科医院を受診しましょう。

 

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ホワイトニングで白くできない歯とは?

2019年01月23日 14:18

歯を白く美しくするホワイトニングですが、いくつかの条件が必要であり、全ての歯に対応できるわけではありません。今回は、ホワイトニングができない歯についてお話をいたします。

 

ホワイトニングができる歯について

ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、歯科医院で作製したマウスピースにホワイトニング薬剤を流し込んでご自宅で行うホームホワイトニングがあります。

どちらもホワイトニング成分を含んでおり、この成分が歯の色素を分解して歯を白くします。そのため、ホワイトニングできる歯は天然歯、つまりご自分の歯に対してその効果が発揮されます。

 

ホワイトニングができない歯、またホワイトニングでは白くできない歯とは

ホワイトニングによって白くすることができる歯は天然歯だけです。つまり被せ物や詰め物など、天然歯以外は白くすることができません。銀歯はもちろん、白いレジンやセラミック系の詰め物や被せ物などの人工物も、ホワイトニングでは白くなりません。

また天然歯でも、ホワイトニングで白くすることが難しい歯があります。

 

・神経を取り除いたため、根元が黒っぽく変色した部分

根の治療により神経を取り除いた歯は、根元が黒っぽく変色してしまうことがあります。この部分が気になるからホワイトニングで白くしたいと希望する方もいらっしゃいますが、この黒ずみはホワイトニングでは白くなりません。根の中を直接漂白する「ウォーキングブリーチ」という方法で幾分白くなることはありますが、完全に白くなるかどうかは保証できません。セラミック系の被せ物を使った治療が最も有効でしょう。

 

・抗生物質による歯の変色

テトラサイクリン系の抗生物質を長期間服用すると、その影響として歯がグレーに変色することがあります。この場合もホワイトニングでは白くできません。セラミック系の被せ物で白くします。

 

・エナメル質形成不全、象牙質形成不全

あまり聞いたことがない言葉かもしれません。エナメル質形成不全および象牙質形成不全とは、歯が作られる段階で何らかの理由により、エナメル質や象牙質がうまく作られなかった状態のことを言います。この状態でホワイトニングを行うと、歯の神経に大きなダメージを与えることがあるため、ホワイトニングすることはできません。

 

ホワイトニングができない歯を白くしたい場合は、歯科医師とよく相談しましょう

ホワイトニングで白くできない歯についてお話をいたしました。歯の色は口元の印象だけでなく、お顔全体にも影響が出るパーツです。歯の色で悩んでいるけどホワイトニングでは白くできない方は、ご自身の歯の状態に合った方法で治療する方向で考えましょう。歯科医師に相談することで、あなたに合った方法を提案してくれることでしょう。

 

ホワイトニングについて詳しい内容はこちら

 

 

二次カリエスについて

2019年01月22日 10:02

以前虫歯治療を行った歯が何となく調子が悪いと感じることはありませんか?噛むと何となく違和感がある、詰め物や銀歯が取れてしまった・・・。このような症状で考えられるのは「二次カリエス」です。

 

治療した歯の下で再び虫歯になる「二次カリエス」

 

治療した歯は完治したわけではありません。と言うよりも、いちど削って治療した歯は、常に再発と背中合わせの状態であり、歯を失うスタートラインに立ってしまったのです。

虫歯になると、まず虫歯部分を削って感染箇所をきれいにし、程度が浅ければレジンで修復を行います。神経に近い部分や、神経まで達した虫歯の場合は、インレーと呼ばれる詰め物や、クラウンと呼ばれる被せ物を装着して機能を回復させます。

この虫歯治療ですが、一見すると虫歯部分を取り除いて完治したように思えるかもしれません。痛みもなくなり、「ああ治った」とホッとするでしょう。

しかし、レジンや銀歯などで治療を行った歯は、高い確率で再び虫歯になってしまいます。特に銀歯は金属のため強度は優れていますが、その素材上、どうしても歯にぴったりと密着しません。歯と金属の間にわずかな段差が生じ、そこから虫歯菌が入り込んで再び内部で虫歯が発症してしまうのです。

 

二次カリエスのリスクをできるだけ抑えるためには

いちど歯を削って治療をすると、誰でも二次カリエスのリスクは持ち合わせてしまいます。そして残念ながら、二次カリエスの発症を完璧に押さえ込むことは不可能なのです。

しかし、素材と今後のメンテナンス次第では、二次カリエス発症リスクを低減させることが可能となる場合があります。

 

・素材をセラミック系のものに変える

保険適用の素材はレジンと金属(金銀パラジウム合金)です。安価で治療できる反面、細菌が付着しやすい素材であること、そして金属は接着ではなく、合着という方法で歯に付けるため、わずかながら段差が生じてしまいます。この素材をセラミックに変えることで、二次カリエスの発症を低くすることが可能と考えられます。というのも、セラミックはなめらかでザラつきがないため、周囲にプラークが付きにくいためです。

加えてセラミックの補綴物は合着の金属と異なり、接着という方法で機能を修復します。そのため歯との密着性がよく、隙間が生じにくいためセメントが劣化せず、虫歯菌が侵入しにくくなります。見た目も美しいため、機能性と審美性を兼ね備えた素材といえるでしょう。

 

・定期検診をきちんと受ける

どんなによいセラミック素材を使っていても、完璧に虫歯菌の侵入を抑え込めるとは限りません。もっとも大切なことは、定期検診をきちんと受けることです。お口の中のプラークは、約3ヶ月で形成されると言われています。「セラミックだから安心」と思っていると、別の歯が虫歯や歯周炎になってしまうことがあります。定期検診は、健康な歯や治療した歯に異常はないかどうかを確認し、お口の中の健康を維持するために欠かせません。二次カリエスを防ぐだけでなく、お口の健康のためにも、定期検診は必ず受診するようにしましょう。

 

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