ホームホワイトニング用のマウスピースは歯軋り対策として使えないの?

2019年05月29日 08:08

就寝中や何かに熱中しているときなどに行われる歯軋りや食いしばりは、自分の意思とは無関係に、無意識に行われる癖です。歯軋りや食いしばりはそのままにしておくと 歯や顎などに悪影響を与えてしまうため、スプリントやナイトガードと呼ばれるマウスピースを使って症状を緩和します。では同じマウスピースでも、ホームホワイトニングで使用するマウスピースは、歯軋り対策として効果があるのでしょうか。

 

歯軋り、食いしばりによる悪影響とは

歯軋りとは、寝ている最中に歯を擦り合わせることで、ギリギリ、キシキシとしたイヤな音を立てることで知られています。また食いしばりは、気がつけばギュっと上下の歯をかみ締めている状態で、日中でも無意識に行われることが特徴です。

歯と歯が一日に接触している時間は、食事のときの20分程度で、それ以外では1ミリほど開けているのが正常な状態です。この歯軋りや食いしばりは、食事以外のときに無意識に歯と歯科を接触させており、加えて非常に大きな力が加わるため、歯だけでなく顎にも大きな負担がかかるのです。

その結果、寝起きに歯が痛い、口がだるい、顎が痛い、被せ物が割れる、そして歯周病が進行しやすくなるなど、お口の中の健康に大きな悪影響を与えてしまうのです。また肩凝り、頭痛、顎関節症など体の健康にも深刻な影響が出てしまいます。

 

歯軋りや食いしばりの治療法とは?

歯が痛くて「虫歯かも?」と思って歯医者を受診しても、虫歯ではない場合、歯軋りや食いしばりが痛みの原因ではないかと言われることがあります。自分では意識せず行われている癖のため、そのように聞いてびっくりする方もいらっしゃるでしょう。無意識に行われている癖が、やがて歯を失ったり、体の健康に繋がる原因となってしまう場合があることから、治療をしなければ、とお思いになるかもしれません。

しかし歯軋りや食いしばりの治療は、虫歯治療のように病巣を取り除くことはできません。日常の「癖」であるため、まずは意識してかみ締めないようにすることから始めなければいけません。またストレスが原因のひとつとも言われているため、上手にストレスを発散することも大切です。

そして物理的な治療法として、歯と歯を接触させないためにマウスピースを装着することで、症状を緩和させます。食いしばり対策のマウスピースには「スプリント」や「ナイトガード」と呼ばれるものがあり、それらをひとまとめにして患者さんには「マウスピース」と説明することがあります。どちらも大きな違いはありませんが、やや固めの素材で作られており、歯や補綴物の破損を防ぐ役目を持っています。

 

用途が違うホワイトニング用マウスピース

ではホームホワイトニングで使うマウスピースは、歯軋り対策にはならないのでしょうか。答えは、残念ながら兼用はできません。というのも、ホームホワイトニング用のマウスピースは素材が柔らかいため、歯軋りのダメージに耐えられず、破れたり穴が開いてしまうなど、破損してしまうからです。ホームホワイトニング用のマウスピースは、ホワイトニングジェルが密着しやすくするために柔らかめの素材で作られています。もし、歯軋りや食いしばりで歯に問題が生じた場合、歯科医師に相談して新たに治療用マウスピースを作製するほうがよいでしょう。

 

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