歯科検診、異常がなくても定期健診を受診しましょう

2019年06月14日 08:57

6月は、歯とお口の健康月間です。幼稚園や保育園、小学校や中学校などで、校医さんによる歯科検診が行われていることでしょう。学校などの集団検診の場合、結果をお知らせする用紙が保護者のもとに届くと思いますが、異常がなくても定期健診に通うことがお勧めです。

 

集団検診でチェックすることとは

各都道府県や自治体によって若干の違いがあるかもしれませんが、集団検診では園児や生徒のお口の中を見て、次のようなことをチェックします。

・虫歯の有無

・歯肉の腫れの有無

・プラークが付着していないかなど、口腔内の衛生状態の確認

・歯並びや噛み合わせの確認

・その他歯科医師の所見

学校などの集団歯科検診では検査の項目が定められており、虫歯を表す「C」、歯肉炎を表す「G」、要観察段階である「CO」「GO」などがあります。この「O」はゼロではなく、英語の「observation(観察)」を意味しており、虫歯や歯肉炎になりそうなお子さんに対して付けられます。また歯並びは正しいか、出っ歯や受け口、オープンバイトなどの不正咬合はないかどうかも重要な項目です。

 

集団検診ではわかり辛い面も

集団検診は、虫歯や歯肉炎がないかどうかなどお子さんのお口の中の健康状態を確認し、診断結果を保護者にお伝えします。しかし集団検診は、限られた時間の中で、たくさんの子供のお口の中を診なければいけません。また歯科医院の眩しいライトの元でしっかりと診るのとは違い、保健室などごく普通の明るさの中でお口の中を確認します。明らかに真っ黒になっている虫歯や赤く腫れた歯肉などは比較的確認しやすいですが、少し歯の表面が溶けかけている脱灰は、もしかすると見落としてしまう可能性も否定できません。逆に、少し茶色くなっている歯が虫歯と診断されたにも関わらず、実際に歯科医院で診てもらったら、ただの着色だったということもそれほど珍しくありません。

歯並びに関しては、レントゲンを撮ってみないとわからないことも多く、歯科検診の結果が全てとは言えないこともあります。

しかし、歯科検診の結果で要観察や要治療にチェックが入った場合、速やかに歯科医院で処置を受けることで、症状の悪化を防ぐことができることは、非常に大きな意味を持つと言えます。

 

検診結果に関わらず、定期健診をしっかりと受けましょう

集団歯科検診の結果に問題がない場合、保護者の方は「何も異常がなくて良かった」とホッとすることでしょう。お子さんにとって歯医者は苦手な場所のひとつです。治療の必要がなく、やれやれと思われうかもしれませんが、お子さんの歯やお口の中の健康を維持するためにも、定期健診は欠かさず受けることをお勧めします。集団検診では確認できなかった異常を発見することも決して少なくはなく、早めに治療をすることで、お子さんの負担も少なくて済みます。

集団歯科検診の結果に関わらず、お子さんのお口の健康維持のためにも定期健診を受けるようにしましょう。

 

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