なぜ自費の被せ物は虫歯になりにくいのか

2018年09月12日 09:20

 

 

 

オールセラミックなど自費治療の被せ物や詰め物は、保険適用素材のものと比べて虫歯になりにくいという特徴があります。ではなぜ自費素材の補綴物は虫歯になりにくいのでしょうか。

 

プラークが付きにくく、お口の中の清潔感を保ちやすいセラミック

オールセラミッククラウンやジルコニアセラミッククラウンなどセラミックを使った補綴物の特徴は、まず審美性にとても優れていることが挙げられます。保険適用素材の場合、犬歯までの前歯は裏側が金属素材の金銀パラジウム合金、表側が白いプラスチックでできたレジンも見た目も綺麗な仕上がりです。

しかし保険素材のレジンと自費素材のセラミックは、ここから先において大きな差が生じ始めます。レジンは毎日の歯磨きなどで摩耗しやすく、少しずつ表面に傷がついて細菌を取り込んでしまいます。

また金銀パラジウム合金は経年劣化に伴い、金属がイオン化して中のセメントが溶け出します。その結果補綴物と歯肉との間に生じた隙間から虫歯菌などの細菌が入り込みやすく、内部で再び虫歯が起こる「二次カリエス」を引き起こすリスクが高まるのです。

これに対し、オールセラミックやジルコニアセラミックは滑らかな素材であり、傷が付きにくいという特徴を持っています。そのためプラークが付きにくく、細菌が繁殖しにくい素材とであると言えます。天然歯もレジンもプラークが付きますが、セラミックに付着することはまずありません。プラークが付かないということは、細菌が寄り付くことができず、虫歯のリスクを抑制できるということになります。

 

全ての自費素材にプラークが付かないわけではありません

二次カリエス予防の効果が高い自費の補綴物ですが、自費だからと言って必ずしも全ての自費素材がプラークが付かないとは限りません。

例えばハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを混ぜた補綴物ですが、審美性に優れているにもかかわらず、オールセラミックよりも安価で治療できることが特徴です。見た目は美しく、ご自身の歯と自然に調和した色調の補綴物ですが、レジンが使われている分傷が若干付きやすく、そこから入り込んだ細菌によってオールセラミックよりはプラークが形成されやすくなります。審美面においても、オールセラミックよりは経年劣化が目立つようになってきます。

なお保険適用のCAD/CAM冠はレジンで作られています。金属は使われていないものの、レジンの持つデメリットである、傷が付きやすいという特性のため、プラークが付きやすい素材であると言われています。

 

セルフケアと定期検診をきちんと受け、良い状態をキープしましょう

セラミックにプラークが付きにくい理由についてお話しました。レジンなど保険の補綴物は素材の特性上、どうしても細菌繁殖しやすくなってしまいます。費用は高くなりますが、長い目で見るとオールセラミックを選択することは再治療を防ぎ、歯の健康を守ることに繋がるでしょう。

とは言っても、大切なことは毎日のセルフケアと歯科医院で受ける定期検診です。再治療を防ぎ、お口の健康を守るための意識を高めることが大切です。

 

当院の審美治療について

ホワイトニング後の白い歯をキープするには?

2018年09月06日 08:48

歯を理想の白さに仕上げるホワイトニング。ではホワイトニング後の真っ白な歯をできるだけキープするためにはどのようなことに気を付けるとよいのでしょうか。

 

・ホワイトニング直後に気を付けるべきこと

ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングがあります。特にオフィスホワイトニングはいちどの施術で歯を真っ白にする効果が非常に高いことから人気を集めています。しかし後戻りが早いため、日常の飲食の仕方に気を使ったほうがよいでしょう。

実はホワイトニング直後の歯は着色しやすい状態となっているのです。歯の表面には「ペクリル」というごく薄い皮膜が歯を覆っています。ところがホワイトニング直後の歯はペクリルが剥がれた状態になっています。ペクリルは約12時間~24時間で再生し、再び歯の表面を覆いますが、このペクリルが再生される際に、飲食物の色素を一緒に取り込んで歯の表面を覆ってしまいます。そのためホワイトニング直後に色素の濃い飲食物を口にすることで、着色しやすくなってしまうのです。

またホワイトニング後の歯磨き剤にも注意が必要です。研磨剤入りの歯磨き剤を使うと、歯の表面が傷ついてしまいます。ホワイトニング後約1週間は、研磨剤が含まれていない歯磨き剤を使用するようにして下さい。

 

・着色しやすい飲食物とは?

飲食による歯の着色をステインと言います。コーヒーや赤ワインがお好きな方にはちょっと辛いかもしれませんが、これらは非常に着色しやすい飲み物です。それ以外にも紅茶、コーラ、ウーロン茶、チョコレート、カレー、ミートソースなどが特にステインが付きやすい飲食物です。

またタバコもできる限り控えて下さい。タバコのヤニは飲食物のステインよりも付着しやすく、頑固にこびりつくため、せっかくホワイトニングを行ってもヤニで茶色く汚れてしまいます。

 

・ホワイトニングの効果をできるだけ長持ちさせるためのコツ

どんなにホワイトニングを行っても、日常の飲食によりステインは必ず付着します。それでもせっかく白くなった歯はできるだけ長くキープしたいもの。それは日常の過ごし方や気を付けることでステインの付着を遅らせることができます。

・コーヒーなど色素が濃い飲食物を口にした後は、水を飲むか口をゆすぐ

・ステインが付きやすい飲食物を、長時間お口の中に留めない

・キシリトール100%ガムを噛んで唾液をたくさん分泌させる

・ステイン除去効果の高い歯磨き剤を使用する

コーヒーをはじめとした嗜好品を口にしたあとは、できる限り早く水を飲むか口をゆすいで、色素を洗い流すようにします。またいつまでもだらだらと飲み食いしていると、ステインが付着する原因となります。なるべくお口の中に長時間溜めないようにすることが望ましいでしょう。

唾液をたくさん分泌させて色素を洗い流すことも効果的です。キシリトール100%ガムなら虫歯になる心配はありません。しっかり噛んで、唾液をたっぷりと分泌させるようにしましょう。

そして歯磨き剤は、研磨剤を含まず、ステイン除去効果のある成分を含んだものを使うとよいでしょう。歯に付いた汚れを浮かして落とす成分は、ポリリン酸とシリカです。どちらもステイン除去効果が高いので、毎日の歯磨きに使用することでステインを付きにくくしてくれることが期待できます。

 

・歯はいずれ着色するもの。普段からできる限りステインを付きにくくしておきましょう

どんなに歯を真っ白にしても、毎日の飲食で多少はステインが付いてしまいます。ご紹介した方法を参考にして頂くことで、少しでも白くなった歯をキープし、素敵な笑顔で毎日を過ごすようにして下さい。

 

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虫歯や歯肉炎に注意!矯正中の歯のケアについて

2018年08月28日 10:49


歯並びをきれいに整える歯列矯正で気を付けるべきことは、虫歯や歯肉炎です。矯正装置を装着していると、ブラッシングを行いにくいため汚れが残りやすく、プラークが溜まる原因となってしまいます。

なぜ矯正治療中は虫歯や歯肉炎になりやすいの?

矯正治療の中でも特にスタンダードな治療法であるワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さなボタンを付け、そこへワイヤーを通して歯を少しずつ動かしながら歯並びを整える治療法です。

ワイヤー矯正は比較的どんな症例でも対応できる矯正治療法ですが、虫歯や歯肉炎になりやすいリスクを抱えています。歯と歯の間は虫歯になりやすいため、フロスを使って汚れを取り除くことが望ましいのですが、ワイヤーが通っているとフロスがなかなか通りません。またブラケットの周りも食べかすが付着しやすいため、汚れが溜まりがちになります。

特にガタガタの歯並びの方がワイヤー矯正を行う場合、とても歯磨きが行いにくいためプラークとなって虫歯や歯肉炎を引き起こしやすくなります。

マウスピース矯正は取り外し式のため歯磨きが行いやすく、ワイヤー矯正に比べると虫歯や市歯肉炎のリスクは幾分低くなります。しかし雑菌を洗い流す作用がある唾液の循環がマウスピースにより遮られるため、しっかりと歯磨きを行っておこないと、虫歯になってしまうことがあります。

・矯正治療中のケアに取り入れたいワンタフト

歯ブラシだけではなかなか歯の汚れを落とすことは難しく、歯と歯ぐきの境目などに汚れが残ってしまいます。歯並びが悪く、八重歯に隠れてしまう歯や、歯と歯が重なっている部分は歯ブラシと併用して「ワンタフトブラシ」を使っていただくことをお勧めします。ワンタフトは、歯ブラシのヘッドの先端に山型の小さな毛束がついている、特殊な形状の歯ブラシです。小さな毛束で一本一本丁寧に磨くことで、磨きにくい部位の汚れをしっかりと落とすことができます。

・フロスは矯正用のものを使っても

歯間ケアにデンタルフロスは欠かせません。しかし矯正装置を装着していると、フロスがうまく通りません。そこで使っていただきたいのが、矯正用デンタルフロスです。従来の指に巻き付けるタイプのものや、ホルダータイプとは形状が異なり、ワイヤーが通っていてもうまくフロスが歯と歯の間に入るように作られています。このようなアイテムもうまく使って、矯正中の歯のケアを行ってみてください。

 

・定期的なメンテナンスも忘れずに!

矯正中のセルフケアだけでなく、歯科医院で受けるメンテナンスも大変重要です。メンテナンスで歯石除去や歯のクリーニングを行い、口腔内を清潔な状態に保つように心がけましょう。歯並びを整えることは、見た目だけでなく歯の健康のためにも非常に重要です。しかしそれ以上にたいせつなことは、お口の中の良い状態を保ち続けることです。矯正治療中もメンテナンスを受け、良い状態で矯正治療を行うよう気を付けておきましょう。

 

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金属を使わない土台のメリットについて

2018年08月25日 09:24

 

神経の治療を行った歯は、クラウンと呼ばれる被せ物を装着して機能を修復します。クラウンを被せる場合、歯をたくさん削って根の治療を行っているため歯が少なくなっています。そこで歯を補強するために「コア」と呼ばれる土台を作製してからクラウンを被せます。今回はこのコアについてお話をしたいと思います。

・保険適用のメタルコアとは

保険治療で根管治療を行った場合、土台はレジンコア(プラスチック)とメタルコア(金属)があります。メタルコアは比較的安価で治療が行えるという利点があります。しかし根管治療を行った歯は歯質が脆くなっており、そこへ金属のメタルコアを使うと、噛んだ時に歯の根に過度な負担がかかってしまいます。そのため強く噛んだ時に根にダメージが加わり、最悪の場合、根が割れてしまう恐れがあります。

またメタルコアは金属アレルギーや、金属の色素が溶けだして歯ぐきに変色が起きる、メタルタトゥーを誘発されやすくなります。これは金属が劣化してイオン化したものが引き起こすトラブルです。

安価で治療できる保険治療は、このようなデメリットやリスクを引き起こす可能性が高い治療法だと言えるでしょう。

・歯や体に優しい、ファイバーコア

ご紹介したように、保険適用の金属の土台は機能面おいて深刻な影響を及ぼすことがあります。このリスクを回避するためには、まずお口の中にあるメタルコアを取り除くことからはじめます。そして新たに立てる土台として「ファイバーコア」を選択します。ファイバーコアとは、グラスファイバー繊維を使った歯の土台です。白くしなやかで、歯にかかる負担を軽減すし、歯根破折を予防する目的で使われています。

ファイバーコアはメタルコアのデメリットをカバーできる土台です。つまり歯の根に負担がかかりにくいこと、金属を使っていないためイオン化ないため金属アレルギーやメタルタトゥーの心配がありません。また透過性があるため、セラミッククラウンを被せたときの美しさを損ねません。このように、ファイバーコアは歯にかかる負担を軽減する素材として近年注目されています。

・ファイバーコアだからといって、絶対に歯根破折しないとは限らない

メリットの多いファイバーコアですが、絶対に歯根破折を起こさないかというと、そうとは言い切れません。それはファイバーコアの材質ではなく、それまでの治療の過程が大きく影響します。ファイバーコアを生かすかどうかは、根管治療がきちんと行われていること、そして咬合の安定が大きく関わります。

ファイバーコアの優れた長所を生かし、治療した歯を少しでも長持ちさせるためにも信頼のおける歯科医院を選ぶことを心がけて下さい。

 

当院の審美治療について

口呼吸はトラブルの元!出っ歯を治して健康に

2018年08月18日 13:50

呼吸は本来、鼻で行うものです。ところが鼻で呼吸を行わず口で呼吸を行う「口呼吸(こうこきゅう)」を行っていませんか?口呼吸はお口の中だけでなく、体の健康にも影響し、歯並びにも影響すると言われているのです。また出っ歯の場合、唇がきちんと閉じれずに口呼吸になることがあります。今回は口呼吸と歯並びや噛み合わせの関連性についてお話をしたいと思います。

・口呼吸と歯並びの関係について

口呼吸になりやすい歯並びや噛み合わせは、出っ歯とガタガタした歯並びです。出っ歯の場合、口が閉じ辛いためについ口が開いてしまいがちになります。またガタガタの歯並びは上下の噛み合わせにズレが生じ、隙間が空いて口呼吸となってしまいます。

本来なら鼻で呼吸を行うべきですが、このように歯並びや不正咬合が原因で口呼吸になるケースは珍しくありません。そして気が付けばいつも口が開いているため、口呼吸による悪影響を受けやすいと言えるでしょう。

・口呼吸による悪影響とは

では口呼吸による悪影響はどのようなことでしょうか。

・口の中が乾いて唾液が減少し、虫歯や歯周病などの原因となる

・細菌が増殖し、口臭が強くなる

・体内に細菌を取り込みやすくなる

・口周りの筋肉が衰えてしまう

・出っ歯が助長されやすくなる

まず口呼吸による大きな影響とは、唾液の減少です。唾液には細菌を洗い流す働きがありますが、口を開けていることにより口の中が乾いてしまいます。口の中が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなり、虫歯菌や歯周病菌の働きが活発となってしまいます。このため虫歯や歯周病になるリスクが高まると考えられます。また細菌の増殖は、口臭の原因にもなります。

口が開いてしまうと口周りや鼻周りの筋肉が鍛えられず、ぼやけた輪郭になってしまいます。ポカンと大きく開いた口元と、自然に唇が閉じられた口元では、相手に与える印象が全く異なります。

また口呼吸は体内に細菌を直接取り込む原因になります。鼻呼吸の場合、鼻毛がウイルスの侵入をストップする働きを持ちますが、口呼吸はウイルスを直接体内に取り込むことになってしまいます。そのためインフルエンザや風邪などを引きやすくなると言われています。

そして口呼吸は出っ歯を悪化させる原因にもなります。舌は本来、「スポット」と呼ばれる上顎の前歯の裏側に付いていることが正しい舌の位置とされていますが、口呼吸になると舌が下方へ下がった位置に収まるため、上顎の成長が妨げられます。そのため前歯がきちんと並ぶスペースが足らなくなり、前歯が前方へ押し出されることで出っ歯になったり、元々出っ歯だった人は、ますます出っ歯が助長されてしまいます。

このように、口呼吸はお口の中や体内に様々な影響を与える悪癖なのです。

・歯列矯正を行うことが口呼吸の改善法

口呼吸による悪影響についてお話をしました。口呼吸から本来の鼻呼吸に改善するためには、原因となっている歯並びを整える歯列矯正を行うことで、改善が可能となります。色々なトラブルの元となる口呼吸を改善するためにも、歯並びの乱れや出っ歯などでお悩みの方はまず当院へお気軽にご相談下さい。

 

当院の歯列矯正について

 

知っておきたい!お子さまの歯並びを悪くするクセとは?

2018年08月11日 12:47


大切なお子さまの歯の健康は、親なら気になりますよね。特に歯並びは見た目にも目立ってしまうため、将来が心配、とお思いになることと思います。歯並びの乱れは遺伝だけでなく、日常のクセが歯並びを悪くする原因に繋がってしまいます。では歯並びを悪くするクセとはどのようなものでしょうか。

歯並びが悪いことで起こることとは

可愛らしい乳歯が抜けたあとは、大人の歯、つまり永久歯が生えてきます。永久歯が生え揃ったときに歯並びがガタガタしていたり、前歯が出ている出っ歯になってしまっていると、親御さんはさぞ心配なさることでしょう。歯並びが悪いとまず見た目が気になってしまいます。しかし歯並びの悪さや噛み合わせの異常は見た目だけでなく、歯の健康や体の健康に悪影響を与えてしまいます。

歯並びが悪いことで起きるいちばんの影響は、虫歯や歯肉炎です。歯並びが悪く、歯と歯が重なって生えている部位はブラッシングが非常に行い辛く、汚れをしっかりと落とすことが難しいことからプラークが溜まりやすくなります。プラークは細菌の温床になるため、虫歯や歯肉炎の原因となってしまいます。八重歯も見た目は可愛らしいですが、八重歯の裏に隠れがちな前歯が磨きにくいためステインが付きやすく、見た目が悪くなってしまいます。

また出っ歯や受け口など不正咬合の場合、歯並びよりも噛む機能や健康面に悪影響が出てしまいます。出っ歯の場合、口を閉じにくく、つい口がポカンと開いて口呼吸になってしまいます。口呼吸はお口の中が乾いてしまうため細菌が増えやすい、顎の発達を妨げてしまうなど悪いえいきょうばかり与えてしまいます。受け口は噛む機能に大きな影響が出るため、咀嚼しにくい、顎の関節に負担がかかる、発音しにくいといった症状が出て体のバランスも悪くなります。

このように、歯並びや不正咬合は見た目だけでなく、お口の中や体に色々な影響を与えてしまうのです。

 

歯並びの乱れや不正咬合を引き起こす悪癖とは?

こうした歯並びの乱れや不正咬合の原因は遺伝によるものと後天的なものが考えられます。受け口やオープンバイトは遺伝が原因している場合が多く、歯並びの乱れも骨格が関係する場合があります。

いっぽう後天的な原因は、次のようなものが挙げられます。

・長期間にわたる指しゃぶり・・・前歯を指で押す形になってしまうため、上の前歯が出て出っ歯になってしまいます。またオープンバイトにもなりやすい癖でもあります。

 

・唇を噛む・・・上下の歯に強い力がかかるため、上の歯が出っ歯になったり、下の歯の歯並びが乱れる原因になります。

・口呼吸・・・虫歯や歯肉炎の原因になるだけでなく、上あごの成長に影響がでるため出っ歯になりやすくなります。

 

・舌で歯を押す・・・舌で歯を押すと、歯がだんだん前え出て出っ歯やオープンバイトを引き起こしやすくなります。

 

・同じ側でばかり噛む・・・いつも同じ側で食べ物を噛んでいると、左右のバランスが悪い顔になってしまいます。

 

・頬杖・・・本を読む時や字を書くときなどに頬杖をついていると、顔の歪みを生じさせてしまいます。

 

悪癖を治しながら、歯列矯正を視野に入れてみましょう

歯並びの乱れや悪癖が引き起こすことについてお話をしました。悪癖は日常の癖のため、なかなか止めることができないかもしれませんが、せっかくの歯並びをきれいにするためには保護者の方が声かけをしながら少しずつ悪癖を取り除くようにしましょう。

同時に歯列矯正を行うことで歯並びや不正咬合の改善を促すことができます。歯並びを治す治療には永久歯が並ぶスペースを確保する床矯正から、永久歯が生え揃ったあとのワイヤー矯正、目立たずに歯並びを整えるマウスピースなどがあります。大切なお子さまの歯並びのためにも、保護者の方が一緒になってお子さまの歯並びを治してあげるとよいでしょう。

 

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ジルコニアを使った被せ物って?

2018年08月07日 12:52

 

歯の詰め物や被せ物には保険適用のものと保険外のものがあり、実に様々な種類があります。

特にセラミックが使われている保険外の修復物は白く耐久性も高い上、のちの歯の健康のためにも良いというメリットがあります。そんなセラミックの修復物のひとつに「ジルコニア」があります。今回はジルコニアを使ったジルコニアセラミックとジルコニアクラウンについてお話をしたいと思います。

 

ジルコニアとは?

ジルコニアは、人工ダイヤモンドと言われるほど強度が高いセラミックのひとつです。その上白く透明感があるため、歯科治療における歯の修復物として大変メリットが多い素材です。まずはジルコニアのメリットをご紹介しましょう。

・白く強度が非常に強い

・金属を一切使わないため、メタルタトゥーや金属アレルギーの心配がない

・細菌や汚れが付きにくいため、二次カリエスになりにくい

・使用できる部位が幅広い

 

一般的に被せ物といえば保険では金属、自費ならオールセラミックが主流ですが、金属は二次カリエスやメタルタトゥー、金属アレルギーなど多くの問題点を抱えており、オールセラミックは審美性は大変優れているものの、強度に若干の不安があるため奥歯では使いづらいという不安が残ります。

ジルコニアは、審美性と耐久性を兼ね備えており、金属とオールセラミックの抱える問題点を見事に解消した注目の素材です。特に注目すべき特徴は強度で、金属以上の耐久性があると言われています。また前歯から奥歯にかけて幅広い範囲で使用することができるため、とても使い勝手がよい素材です。

 

ジルコニアを使った修復物について

ジルコニアを使った被せ物には次の2種類があります。

・ジルコニアセラミック・・・ジルコニアのフレームに、ポーセレンというセラミックを焼き付けた被せ物です。ジルコニア単体は単調な白さですが、セラミックを焼き付けることで色調に仕上げることができます。そのためご自身の歯の色に最も近い色に合わすことが可能となり、とても自然な口元に仕上がります。強度はもちろん、審美性が高いため前歯に使用することが多いでしょう。

・ジルコニアクラウン・・・ジルコニアのみ使われている被せ物です。表面にセラミックが焼き付けていないため、色調に微妙な変化をつけることができません。そのためやや人工的な白い被せ物になることから前歯には不向きです。しかし割れることがあるセラミックを焼き付けていない分、割れる心配がほとんどないジルコニアクラウンは奥歯でその本領を発揮します。奥歯は噛む力を必要としているため、強度が必要です。また歯ぎしりや食いしばりの癖がある方も摩耗しやすいため、耐久性を重視した被せ物が必要になります。ジルコニアクラウンなら人工的な白さも奥歯では気にならず、むしろ白い被せ物があることで歯全体が美しく見えるというメリットがあります。

この他にもジルコニアはインレーという詰め物にも使われます。セラミックインレーでは強度あや不安があるため割れる心配がありますが、ジルコニアインレーならその心配もほとんどありません。

 

ジルコニアのデメリット

審美性と強度を兼ね備えたジルコニアは非常にメリットが多い治療法です。しかしジルコニアにもデメリットは存在します。それは何といっても費用が高くなることです。ジルコニアセラミッククラウンは、セラミック治療の中でも最高峰と位置付けられており、その分オールセラミックよりも費用が高くなることが最大のデメリットです。

ジルコニアクラウンはセラミックを使っていない分、費用を抑えることが可能です。しかし銀歯やハイブリッドクラウンに比べると費用は高くなってしまいます。

また症例により、歯を削る量が若干多くなってしまうこともデメリットのひとつでしょう。

 

メリットの多いジルコニアで、歯の健康を守りましょう

ジルコニアを使った修復物についてお話をしました。審美性と強度を兼ね備えたジルコニアは非常にメリットが多く、プラークなどが付きにくいことから歯の健康を守るためにとても適した修復物です。費用が高くなることは難点ですが、銀歯が気になる方や、自費の修復物でお悩みの方は、是非当院にご相談ください。

 

当院の審美治療について

 

歯を真っ白にするホワイトニングの注意点について

2018年07月24日 09:15

あなたは初めて会った人の口元に目が行くことはありませんか?素敵な笑顔に欠かせない白い歯は、相手に清潔感や誠実感を与えると言われています。そんな白い歯を手に入れることができるのが、ホワイトニングです。白く美しい歯を手に入れるためのホワイトニングですが、いくつか注意すべき点があります。今回はホワイトニングの注意点を中心にお話をすすめていきます。

 

ホワイトニングは2種類

ホワイトニングには2種類あり、歯科医院で受けるオフィスホワイトニングと、家庭で行うホームホワイトニングがあります。またこの2つを併用するデュアルホワイトニングがあり、いずれも歯科医院で使われるホワイトニング用薬剤を使用して歯を白くします。

 

オフィスホワイトニングの注意点

オフィスホワイトニングは、歯科医院で受けるホワイトニングです。オフィスホワイトニングの特徴は、一度の施術で希望の白さに近い歯を手に入れることができることです。結婚式やパーティー、就職の面接など、大事な日に合わせて歯を白くしたい方にぴったりの施術です。ただし後戻りが早いため、こまめにオフィスホワイトニングを受けることが望ましいでしょう。

オフィスホワイトニングを希望する場合は、まずカウンセリングを行い、ホワイトニングの特徴や注意点などを患者様に説明し、同意をいただきます。その後歯科医師が診察を行い、ホワイトニングを行っても大丈夫かどうか精査します。もし重度の歯周病や進行した虫歯が確認された場合、ホワイトニングができないことがあるためホワイトニングの前は歯科医師が必ず診察を行います。

オフィスホワイトニングは過酸化水素を主成分とした薬剤を使用して歯の内部の色素を分解するため、患者様によっては施術中に滲みる症状が現れるかもしれません。このため知覚過敏の方や歯が擦り減っている方はには刺激をが強すぎるため、ホワイトニングは難しいでしょう。

 

ホームホワイトニングの注意点

ホームホワイトニングは歯科医院で型取りをして作製したマウスピースに過酸化尿素を主成分とした薬剤を流し込み、自宅で好きな時間に30分から2時間を限度に装着して歯を白くしていきます。即効性のあるオフィスホワイトニングと異なり、ホームホワイトニングはじっくりと歯を白くしていきます。またオフィスホワイトニングと比べると後戻りも緩やかで、白さが持続することも特徴です。

ホームホワイトニングの注意点は、薬剤を流し込んだマウスピースを長時間装着しないことです。早く白くしたいから、と指示された以上の時間装着すると、歯の神経が刺激を受けて次の日に痛みを感じます。この痛みはかなりきついもので、痛み止めを飲んで対処する必要があります。過度の装着は歯を痛める原因になるため、2時間以上装着しないようにして下さい。歯科医院から滲み止めも一緒に渡されると思いますが、まずはマウスピース装着の時間は必ず守るようにすることが大切です。

 

ホワイトニングを受けるなら歯科医院で!

なお最近では「ホワイトニングサロン」というセルフ式のホワイトニングが注目を集めており、気軽に歯を白くすることができるという宣伝文句で人気があるようですが、歯を白くする効果のある過酸化物を取り扱うことができるのは、歯科医師が在籍する歯科医院のみです。そのためセルフ方式のホワイトニングでは歯を白くする効果はほとんど期待できないでしょう。また自己責任であることも理解しておくべきでしょう。

真っ白な歯は笑顔に自信を持たせてくれるため、相手に与える印象が好ましいものになります。歯を真っ白にしたいなら、まずはホワイトニングを取り扱っている歯科医院へ相談してみてはいかがでしょうか。。

 

当院のホワイトニングについて

 

気になるメタルタトゥー、審美歯科で改善しませんか?

2018年07月19日 10:17


笑ったときに被せ物の歯と歯ぐきの境目の黒ずみが目立って仕方がない・・・。こんなお悩みをお持ちではありませんか?これはメタルタトゥーと言い、被せ物に使われている金属が原因です。メタルタトゥーを改善するにはどうすればよいのでしょうか。

歯茎の黒ずみの原因・・・それは被せ物に使われている金属素材!

せっかく歯を治療して新しい被せ物をセットしたのに、数年たってふと気が付くと、被せ物の近くの歯ぐきが黒ずんでいて悩んだ経験はありませんか。また、お話しているお相手の口元を見て「歯ぐきが黒くなっていて、なんだかもったいないな」と感じた方もいるかもしれません。奥歯の場合はまだ見えにくいため、黒ずんでいてもそれほど目立つことはありませんが、前歯や小臼歯は笑った時に非常に目立ってしまいます。この歯ぐきの黒ずみは「メタルタトゥー」と呼ばれており、被せ物に使われている金属が原因なのです。

 

金属イオンが溶け出すことによって起こるメタルタトゥー

メタルタトゥーは、被せ物に使われている金属が経年とともに劣化し、イオン化した金属イオンが流れ出て歯ぐきに色素が沈着することで起こります。保険で使われている金銀パラジウム合金から成るクラウン(銀色の被せ物)や、前歯に使われる、見える部分は白いプラスチックで内側と裏側が金属でできている前装冠(差し歯)がメタルタトゥーを引き起こします。またメタルコアという金属の土台が使われている場合も、金属が錆びて流れ出て、歯ぐきに色素沈着が起きてしまいます。

 

金属を使わない治療でメタルタトゥーを改善する

メタルタトゥーは金属素材が原因のため、まず原因となっている金属を取り除きます。土台にメタルコアが使われている場合は土台も取り除き、根の中をきれいにします。続いて金属を使わない素材を使った被せ物の型取りを行います。土台はグラスファイバーコアかレジンコアを使い、金属を一切使わない治療を行います。

金属を使わない被せ物にはセラミッククラウン、ジルコニアクラウン、ハイブリッドセラミックなどがあります。いずれも金属を全く使わない素材で、白くて周りの歯と自然に馴染み、口元を美しく仕上げます。メタルフリー治療は歯ぐきの黒ずみだけでなく、金属アレルギーや被せ物の下で再び虫歯になる二次カリエスのリスクを抑えるため、審美面とともに歯の健康にも大変効果的である治療法です。

 

保険診療と審美治療の費用について

セラミッククラウンやジルコニアクラウンなどは自費治療となり、費用も高額になりますが、歯の健康のことを考慮すると、結局は保険素材と大きく変わらなくなってきます。というのも保険適用素材の場合は再治療を繰り返すことが圧倒的に多いため、通院するたびに治療費がかさんできます。また再治療を繰り返すことは、歯の寿命にも大きく関わり、最終的に抜歯となることが多くなります。抜歯をすると、入れ歯やインプラントなどで機能回復のための治療を行う必要があり、トータルで換算すると、セラミックなどの審美治療を行うほうが、治療費を抑えられる場合があるのです。

金属を使った治療は、治療費を抑えられるからと保険治療を受けられる患者様も多いことと思います。しかし金属は様々な影響を与え、安価で治療できること以外メリットはありません。メタルタトゥーのようなお悩みをはじめ、歯の健康を考慮した審美治療をお考えになってみてはいかがでしょうか。

 

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歯並びが悪いとどんな影響が出る?

2018年07月16日 07:44


 

歯列の整った美しい歯は、自信に満ち溢れた笑顔を作り出してくれます。口元は顔全体のイメージを作り出す非常に重要なパーツであり、相手に与える第一印象は口元で決まるとも言われています。そのため歯並びにコンプレックスをお持ちの方は、つい手で口元を隠したくなるかもしれません。

しかし歯並びの悪さは見た目の問題だけではりません。歯列の乱れは、お口の中のトラブルにも繋がってしまうのです。今回は歯並びの悪さとお口のトラブルについてお話しましょう。

歯並びが悪いことで起こる問題点

ガタガタの歯、出っ歯、オープンバイト、八重歯など、歯並びや噛み合わせの乱れに悩む方は非常に多くいらっしゃいます。そしてその悩みのほとんどが、「見た目が気になるから」だと思われます。

ところが歯並びの悪さが与える影響は見た目だけでななく、虫歯や歯周病といったお口のトラブルを招くことがあるのです。

・虫歯や歯周病リスクが高まる

歯並びが悪いと、歯ブラシがきちんと歯と歯の境目に当たりません。また重なって生えている部分は歯ブラシを縦に持って磨いても、どうしても汚れが残ってしまいます。汚れが残ると食べかすがプラーク化してしまいます。プラークは細菌の塊で主に歯と歯ぐきの境目に付着します。プラークをそのままにしておくと石灰化して歯石となり、新たにプラークが溜まって虫歯菌や歯周病菌が棲みつき、虫歯や歯周病を引き起こしてしまいます。

・発音が悪くなる

歯並びが悪いと、発音にも影響してしまいます。特に受け口や歯と歯の間に隙間がある場合、空気が漏れたような発音になり、聞き取りにくくなります。

・体の不調を引き起こし、顎関節症のリスクが高くなる

不正咬合や歯並びの乱れは噛み合わせが悪くなってしまいます。悪い噛み合わせは肩凝りや頭痛など体の不調を引き起こす原因になります。また噛み合わせがズレることで顎の関節に負担がかかり、顎関節症のリスクとなりかねません。顎関節症の原因は色々ありますが、噛み合わせの悪さもひとつの要因と考えられています。

歯列矯正を行うことで、見た目だけでなくお口と体の健康も改善される

亜並びの悪さは見た目が気になりがちですが、虫歯や歯周病などお口のトラブルの原因にもなります。歯並びの乱れはどうしてもブラッシングが行いにくいため、様々なリスクの要因となってしまうのです。歯並びが整うとブラッシングしやすくなり、磨き残しによるプラークの形成を抑制することが可能となります。

また噛み合わせの乱れを改善することで、全身の健康を良い状態に導くことができます。特に原因がないのになんとなく体の調子が優れない場合、噛み合わせの乱れが原因かもしれません。歯列矯正は歯並びを治すことだけではなく、噛み合わせを正しく整えることを目的としています。

歯並びにコンプレックスがある方、噛み合わせが気になる方はいちど歯科医院で相談することをおすすめします。

 

当院の矯正治療について

 

 

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