その痛み、知覚過敏かも?

2018年12月28日 15:20

 

寒いこの季節、冷たい風や歯磨きのときに「キーン」とした痛みを感じることはありませんか?虫歯かも、と思って鏡を見ても、歯は黒くなっていないのに、歯がキーンと痛んだりチクチクするような痛みがある場合、知覚過敏が考えられます。

 

知覚過敏の症状と原因について

知覚過敏とは、冷たい水や甘いもの、歯磨きのとき、風に当たったときなどに感じる歯の痛みです。ほとんどは一過性のもので、虫歯や神経に炎症が見当たらない場合に知覚過敏と診断される症状を言います。

またホワイトニング後に一時的に歯が滲みる場合も、知覚過敏と考えられます。

 

知覚過敏は、歯の内部にある象牙質が刺激を感じ取ることで痛みとなって現れます。歯の表面のエナメル質は痛みを感じず、冷たいものが触れても症状は出ません。

象牙質の内側には神経が通っており、痛みなどの刺激を感じ取ります。エナメル質が薄くなっていたり神経が露出していたりすると、その刺激が痛みとなって伝わります。では知覚過敏の原因は何でしょうか。

 

・歯周病の進行による歯ぐき下がり

・乱暴なブラッシングによる歯ぐきやエナメル質の磨耗

・歯軋りや酸蝕症(酸によって歯が溶ける症状)による象牙質の露出

・歯の破折

・ホワイトニング後の刺激

 

最も多いのが、歯周病の進行や加齢に伴う歯ぐき下がりです。歯ぐきが下がると歯の根元が露出します。歯の根元はエナメル質に覆われておらず、象牙質がむき出しの状態となっています。このため冷たいものなどの刺激が痛みとなって伝わります。

乱暴なブラッシングも歯ぐきやエナメル質を磨耗させ、象牙質への刺激が伝わりやすくなります。ゴシゴシと強い力で磨く人に見られがちな症状です。

無意識に行ってしまう歯軋りや食いしばりも、知覚過敏を引き起こす原因になります。歯の先端部分が磨耗して磨り減り、象牙質が露出してしまいます。また酸蝕症と呼ばれる症状の型にも知覚過敏は起こります。酸蝕症は、日常的に酸性のものを長期間にわたって摂取することで、歯の表面が解けてしまう症状を言います。エナメル質は酸に弱く、虫歯でなくとも酸を長時間、長期間摂取することでエナメル質が溶け、痛みを感じるようになります。

そしてホワイトニング後も一過性の知覚過敏がよく起こります。なぜホワイトニングを行ったあとに知覚過敏が起こるのかは不明ですが、こちらは時間とともに症状は治まります。ただしホームホワイトニングは、マウスピース装着時間を必ず守って下さい。

 

知覚過敏の治療法と予防について

知覚過敏の治療法は、しみ止めを塗る、磨耗が激しい場合は、虫歯治療で使うレジンを使って象牙質を保護するといった治療法が一般的です。

ただし痛みが強く、しみ止めでは対処できない、また痛みが持続する場合は、神経を取り除くこともやむをえない場合があります。

知覚過敏を予防する方法は残念ながら不明です。しかしご自身で気を付けることで、ある程度予防は可能です。まずは歯周病を悪化させないことです。日頃からブラッシングを丁寧に行い、歯科医院で歯石除去やクリーニングを定期的に受けることでプラークの付着を防ぎ、歯周病の予防をすることが可能です。

またブラッシングは優しく丁寧に行いましょう。歯ブラシの毛先がきちんと当たっていれば、力を入れる必要がありません。

ただし、知覚過敏だと思っていたら虫歯だった、というケースもあります。痛みがある場合は自己判断せず、早めに歯科医院を受診して下さい。

 

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