歯に優しい素材、ゴールド

2018年12月07日 23:00

補綴物には色々な素材があり、オールセラミックやジルコニアセラミックなどのセラミックを使った素材は、審美的に美しく、歯に優しいと言われています。これに対し、金属素材はお口の中に金属が目立ち、審美的に劣ります。そして金属素材は、金属アレルギーや歯ぐきの色素沈着であるメタルタトゥーを引き起こしやすいと言われており、できれば避けたほうがよい素材であもあります。

しかし、実は歯にいちばん優しい素材は「ゴールド(金)」なのです。

 

ゴールドの良さとは?

ゴールドが最も優れた素材と聞いて、大多数の方は「え?ゴールドって金属じゃないの?」と思われるかもしれません。金属は金属でも、避けたほうがよい金属は「金銀パラジウム合金」です。金銀パラジウム合金は腐食しやすく、年数が経つにつれてイオン化したものが流れ出ることで体内に取り込まれ、金属アレルギーやメタルタトゥーを引き起こしやすくなります。

これに対し、同じ金属でもゴールドは腐食しにくく耐久性に非常に優れているという特徴があります。また伸びがよく、歯にフィットしやすいことから歯に優しく、対合の歯を痛めません。

オールセラミックやジルコニアセラミック、メタルボンドはそれぞれにデメリットも存在します。オールセラミックは強度に若干の不安があり、奥歯にはあまり適していません。ジルコニアセラミックは強度が非常に強いため、対合の歯を痛めやすいというリスクがあります。メタルボンドは内側に使用した金属が、メタルタトゥーを引き起こす可能性があります。

ゴールドは自費治療となります。審美面では金属色が目立ってしまいますが、上に挙げたセラミック系の補綴物は、機能や対合の歯にデメリットがありますが、ゴールドは審美面以外ではデメリットがまず見当たりません。歯に優しく、機能にも優れているという面で、ゴールドは最も優れた補綴物と言えるでしょう。

 

非常に長持ちする素材

ゴールドはセラミックに比べて歴史が長く、安定した補綴物です。非常に寿命が長いうえ、プラークが付着しにくい素材のため二次カリエスになりにくく、再治療のリスクが低いことも特徴です。腐食しにくいため、長い人では60年経っても再治療を行っていないという実績もあるようです。

審美面では前歯に使うことはまずありませんが、上顎の奥歯はほとんど目立ちません。また対合の歯のことを考えても、臼歯部にゴールドを使うことは非常にメリットが多いと言えるでしょう。

価格が高いことはネックになるかもしれません。しかし長い目で考え、歯に優しいゴールドを選択肢に考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

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