歯周病は歯ぐきの病気です

2021年07月15日 09:07

歯を失う二大疾患は虫歯と歯周病であることはよく知られてきています。しかし歯周病は「歯の病気」ではなく「歯ぐきの病気」であることは、意外と知られていません。歯が痛いと思っていたら、虫歯ではなく歯周病で痛かったのを知らなかった、という方も多いのではないでしょうか。

今回は、歯周病の怖さと予防の大切さについてお話をいたします。

歯周病は、歯を支える組織に起こる炎症

皆さんは、虫歯と歯周病の違いを理解されているでしょうか?虫歯は虫歯菌によって歯そのものが溶けてしまう病気です。痛みを伴ったり、歯が溶けて茶色くなっていることから虫歯は比較的気付きやすいのが特徴です。

いっぽう歯周病は、歯周病菌によって歯ぐきや歯を支える歯周組織に炎症が起きる病気で、歯が溶けることはありません。歯を支える歯周組織とは、歯ぐき、歯根膜、そして顎の骨である歯槽骨などを言います。歯周病になるとまず歯ぐきに炎症が起き、腫れや出血といった症状が起こります。そして炎症が歯ぐきだけにとどまらず、歯槽骨まで広がってしまうと歯を支えている骨がだんだん溶けていきます。そのため歯周病が進行すると歯槽骨が歯を支えることができなくなり、ぐらぐらしたり、抜け落ちてしまうのです。

知らない間に進行する歯周病

歯周病の怖いところは、虫歯と違って痛みをあまり感じないため、自覚症状を感じないまま症状が進行してしまうことです。虫歯は痛みを伴いますので、虫歯になったかも?と気づくことができます。

ところが歯周病は歯に痛みを感じません。歯ぐきの腫れが主症状ですが、歯周病による歯ぐきの腫れは、強い痛みを伴うことはめったにありません。なんとなく腫れているけど、様子を見ようとそのまま放置すると、歯周病はどんどん進行していきます。そして歯がぐらぐらになり、初めて慌てて歯科医院へ駈け込んでも、後の祭りということになってしまうのです。

このように、歯周病は痛みをあまり伴わず、知らない間に症状が進行してしまう怖い病気です。またこのことから、歯の病気ではなく歯ぐきの病気であることがおわかりいただけることでしょう。

歯周病の予防は定期的なクリーニング

歯周病はいちど罹患すると完治することはまずありません。しかし、悪化を防いで健康な歯肉の状態を維持することは可能です。健康な歯ぐきとは、ピンク色できゅっと引き締まった歯ぐきの状態を言います。しかし歯周病になった歯ぐきは腫れが見られ、歯磨きの時に出血をします。この状態をそのままにしておくと、歯周病がだんだん悪化してしまいます。

大切な歯を歯周病から守るためには、定期的なクリーニングが欠かせません。歯科医院のクリーニングは、歯石を取り除き、歯の表面に付着したプラークを取り除いて歯面を磨き、お口の中の状態を清潔に仕上げることを目的としています。

どんなに一生懸命磨いても、プラークは形成されるものです。またプラークが石灰化すると歯石となって歯と歯ぐきの境目に付着します。定期的なクリーニングによって歯周病を引き起こす要因を取り除き、お口の中の細菌を減らして健康な状態を導くことが可能となり、歯周病の予防となるのです。

歯周病で歯を失わないよう、定期的なクリーニングは必ず受けるようにしましょう。

 

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