2021年09月16日 15:36
いつまでもご自身の歯で食事を楽しむことは、豊かな人生を送る上で何よりも大切なことです。そのためには、歯や歯ぐきが健康であることがとても重要です。そしてその状態を維持するのが、定期検診や歯石除去です。
しかし歯石除去をしたあとに歯がしみたり歯ぐきから出血して痛かった!という経験をした方もおられると思います。歯の健康は維持したいけど、歯石除去の痛みやその後のお口の中の状態を考えると気が進まない、と思うかもしれません。では歯石除去の後の歯や歯ぐきの痛みの原因には何が考えられるのでしょうか。
中には歯石除去なんて必要ない!そのためだけに歯医者へ行くのは面倒くさい!と考える方もおられると思います。ではなぜ歯石除去が必要なのでしょうか。
それは歯ぐきに歯石が付着するからです。歯石はプラークが石灰化したもので、ザラザラとした軽石のようなものが歯に付着します。
歯石の表面は汚れや細菌が付着しやすく、そのままにしておくと歯周病の原因となり、さらに歯周病の悪化を招いてしまいます。
歯周病が悪化すると、歯を失うリスクが高まります。歯の健康維持のためにも歯石除去は欠かせないのです。
お口の健康維持に欠かせない歯石除去ですが、施術後に歯や歯ぐきに痛みが出ることがあります。それはなぜでしょうか。
そもそも健康な歯ぐきの場合、出血したり歯ぐきが痛くなることはありません。歯ぐきから出血したり痛みがあるのは、歯ぐきが腫れて炎症を起こしているからです。
歯石除去は、スケーラーチップという先端がすこし尖ったチップで細かな歯石まで取り除きますが、歯ぐきから血が出るのはチップで歯を傷つけているからではありません。歯石が溜まっていることで歯ぐきに炎症が起きているから出血するのです。
歯周病が進行すると、歯と歯肉の隙間の歯周ポケットという溝が深くなります。すると歯ぐ気の中に埋もれている部分にまで歯石が付着してしまいます。歯ぐきの中にある部分にまで歯石が付着しているのは、歯周病が進行していることでもあり、歯石を取り除く際に出血が起きてしまいます。
歯に付いていた歯石を付着することで、これまで感じなかった冷たいものや風などでしみることがあります。これは歯石に覆われていたからです。これは一時的な知覚過敏であり、歯周病の悪化や加齢による歯肉退縮が原因です。
歯石除去後の知覚過敏が辛くても、歯周病の悪化を防ぐためにもきちんと歯石除去を受けることが大切です。
いちどの歯石除去では歯ぐきの腫れや炎症が引かないことがしばしばあります。そして炎症が起きていると、痛みも起きてしまいます。
しかしここで止めてしまうと、歯石は溜まるいっぽうで、それに比例するかのように歯周病がどんどん悪化していきます。
歯ぐきの状態が安定するよう、毎日のていねいな歯磨きに加え、定期的な歯石除去を受けることでだんだん歯ぐきが引き締まり、良い状態へと改善されていきます。
歯石除去や定期検診は、お口の健康維持への第一歩です。医師の指示や決められた期間で歯石除去を受け、お口の健康を維持しましょう。
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