2021年05月31日 10:08
インビザラインは新しいアライナーを交換しながら歯に弱い力を加え、少しずつ歯を動かす治療法です。歯を動かすためにはアライナーをしっかり嵌めることが必要ですが、アライナーが浮いてしまうと奥まで嵌らないことがあります。
アライナーが浮くと歯が治療計画どおりに動かず、治療期間が長引いてしまいます。ではなぜアライナーが浮いてしまうのか、今回はアライナーが浮く原因を考えてみました。
しっかりと嵌めているのも関わらず、なんとなくアライナーがフィットしない、ほんの少し浮いていると感じる場合、アライナーが嵌っていないと思われます。インビザラインの場合、ご自身でアライナーを交換するため、アライナーが浮いているときちんと歯が動きません。ではアライナーが浮く原因は一体何でしょうか。
アライナーは1日最低でも20時間以上の装着が必要です。長時間アライナーを装着することによって持続的に歯に弱い力を与えて歯を動かします。初めてアライナーを付けた時や新しいアライナーに交換したてのときは若干アライナーが浮き気味になりますが、2日もすれば歯が動き始め、しっかりと嵌るようになります。しかしアライナーの装着時間が短いと歯が計画通りに動かず、アライナーが浮いてしまいます。
インビザラインを始めたときに、チューイという弾力のあるロール状のゴムのようなものを渡されます。これはチューイというもので、アライナーをしっかりとフィットさせるのに欠かせません。アライナーを装着した時は最低でも10分以上はチューイを噛む必要があります。
しかしチューイが噛めていないとアライナーが歯にしっかりとフィットせず、アライナーが浮いてしまう原因になります。
インビザラインはクリンチェックというソフトを使って治療計画を立て、アライナーを作製します。ところが治療計画どおりに歯が動かなければアライナーがきっちりと嵌らず、アライナーが浮いてしまいます。アライナーが浮いた状態で新たなアライナーを装着すると、ますますアライナーの浮きが大きくなります。
アライナーは何週間か先の分まで手渡され、1週間に一度のペースで新しいものに交換します。アライナーには番号が書いてあり、順番どおりに交換して使いますが、アライナーの順番を間違えるとアライナーが嵌りません。辛うじて嵌めたとしてもアライナーは浮き、歯をきちんと動かすことができません。
このように、アライナーの順番を間違えることもアライナーが浮く原因になります。
インビザラインはアライナーをきちんと嵌めてこそ歯が動く治療法です。ワイヤー矯正は医師が調整を行うことで歯が動きますが、インビザラインは自分でアライナーの管理を行うことが必要になります。そのため少しアライナーが浮いていても「まあいいか」と思う方もいるかもしれません。しかしアライナーが浮いたままにしておくと、計画通り歯が動かず治療期間が延びるなど計画に狂いが生じてしまいます。
アライナーが浮く原因は色々ありますが、自分で無理に押し込むと歯にトラブルが起きてしまう可能性があるため、アライナーが浮いてしまったらまず歯科医師に相談しましょう。
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