二次カリエスについて

2019年01月22日 10:02

以前虫歯治療を行った歯が何となく調子が悪いと感じることはありませんか?噛むと何となく違和感がある、詰め物や銀歯が取れてしまった・・・。このような症状で考えられるのは「二次カリエス」です。

 

治療した歯の下で再び虫歯になる「二次カリエス」

 

治療した歯は完治したわけではありません。と言うよりも、いちど削って治療した歯は、常に再発と背中合わせの状態であり、歯を失うスタートラインに立ってしまったのです。

虫歯になると、まず虫歯部分を削って感染箇所をきれいにし、程度が浅ければレジンで修復を行います。神経に近い部分や、神経まで達した虫歯の場合は、インレーと呼ばれる詰め物や、クラウンと呼ばれる被せ物を装着して機能を回復させます。

この虫歯治療ですが、一見すると虫歯部分を取り除いて完治したように思えるかもしれません。痛みもなくなり、「ああ治った」とホッとするでしょう。

しかし、レジンや銀歯などで治療を行った歯は、高い確率で再び虫歯になってしまいます。特に銀歯は金属のため強度は優れていますが、その素材上、どうしても歯にぴったりと密着しません。歯と金属の間にわずかな段差が生じ、そこから虫歯菌が入り込んで再び内部で虫歯が発症してしまうのです。

 

二次カリエスのリスクをできるだけ抑えるためには

いちど歯を削って治療をすると、誰でも二次カリエスのリスクは持ち合わせてしまいます。そして残念ながら、二次カリエスの発症を完璧に押さえ込むことは不可能なのです。

しかし、素材と今後のメンテナンス次第では、二次カリエス発症リスクを低減させることが可能となる場合があります。

 

・素材をセラミック系のものに変える

保険適用の素材はレジンと金属(金銀パラジウム合金)です。安価で治療できる反面、細菌が付着しやすい素材であること、そして金属は接着ではなく、合着という方法で歯に付けるため、わずかながら段差が生じてしまいます。この素材をセラミックに変えることで、二次カリエスの発症を低くすることが可能と考えられます。というのも、セラミックはなめらかでザラつきがないため、周囲にプラークが付きにくいためです。

加えてセラミックの補綴物は合着の金属と異なり、接着という方法で機能を修復します。そのため歯との密着性がよく、隙間が生じにくいためセメントが劣化せず、虫歯菌が侵入しにくくなります。見た目も美しいため、機能性と審美性を兼ね備えた素材といえるでしょう。

 

・定期検診をきちんと受ける

どんなによいセラミック素材を使っていても、完璧に虫歯菌の侵入を抑え込めるとは限りません。もっとも大切なことは、定期検診をきちんと受けることです。お口の中のプラークは、約3ヶ月で形成されると言われています。「セラミックだから安心」と思っていると、別の歯が虫歯や歯周炎になってしまうことがあります。定期検診は、健康な歯や治療した歯に異常はないかどうかを確認し、お口の中の健康を維持するために欠かせません。二次カリエスを防ぐだけでなく、お口の健康のためにも、定期検診は必ず受診するようにしましょう。

 

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