2018年03月13日 15:01
歯みがきをあまりしなくてもむし歯ができにくい人と、磨いていてもむし歯になりやすい人の違いは何だと思いますか?
いくつか理由がありますが、その中のひとつは、もともとお口の中いる細菌の数や、種類、唾液の量や質、歯の強さ(質)が挙げられます。
むし歯とは、ミュータンス菌など口の中にいる原因菌が、食べ物の糖分をエサにして酸を排出し、歯を溶かす現象(脱灰/だっかい)が進行した状態。
通常はむし歯菌の出す「酸」を「唾液」が中和して、脱灰された歯を治します。
これを再石灰化といいます。
むし歯ができにくい人は、脱灰と再石灰化のサイクルがバランスよく保たれています。
むし歯の原因菌は、歯の表面に貼り付いて増えていきます。歯垢(プラーク)は1mgあたり10億個の細菌が生息ともいわれ、むし歯や歯周病の原因菌が存在しています。
原因菌にとってエサとなる食べ物(糖分)と、生息しやすい歯垢(プラーク)が整えば、脱灰が急速に進みます。
予防として「正しい歯みがき」と、むし歯の原因菌の抑制、歯の「再石灰化を助ける歯磨き粉」や「食事」を心がけましょう。
※食事については、また別に機会にご紹介したいと思います。
歯が黒ずんでいたり、歯がしみるのは、むし歯がエナメル質を蝕んでいる状態です。
むし歯は発見自体が難しいので、「歯科の定期検診」でお口の中をチェックするのがベストです。
歯みがきは「磨いているつもり」の方も多いです。
歯科医院で、正しい歯ブラシの仕方を学ぶことができます。
磨き残ししやすいところの「磨き方」や、「ブラッシング方法」を習得して、お子様やご家族にも教えてあげましょう。
進行したむし歯は削って、詰め物や被せ物をして治療を終えます。
当院では、処置後にきちんと詰め物が詰まっているかレントゲン確認を行い、仕上がりの精度を高めています。
また耐久性や見た目の美しさ、むし歯の温床となるプラークのつきにくい歯科素材(詰め物)や、できるだけ削らない(低侵襲)治療を患者様に選んでいただくことができます。
「むし歯は治療して終わり。また痛くなったら歯医者に…」と思いがちですが、しっかりむし歯治療するのはもちろんのこと、治療後の予防がとても大切です。
むし歯になりやすい人は、もともとお口の中にむし歯の「原因菌が多い」、体質的、またはストレスや口呼吸などにより「唾液の量が少ない(働きが弱い)」可能性があります。
もともとの体質を理解して定期的に歯科で専門的な予防を行うこと。
そして正しい歯みがき方法、原因菌を抑制する歯磨き粉を利用すること。
自分の口腔内にあったケアを続けていけば、未来の歯の健康を守ることができます。
もしかしたら、歯が弱いと思っていたら、
「歯みがきの仕方が問題だった…」
なんてこともあるかもしれません。
当院では正しい歯みがき方法の指導や、歯科医院専用歯ブラシをご用意しています。
もう少し専門的に自分の今のお口の中の状態を知りたい方は、細菌検査(15,000円)で確認できるので、興味のある方はお声がけください。
むし歯は早ければ早いほど、歯を削らずに治療ができます。
また、歯科でむし歯や歯周病の予防をすることで、歯を失うリスクを減らせます。
当院では、目先の治療だけでなく、歯の寿命を考えた治療と予防をご提案いたします。
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