2023年11月27日 09:14
虫歯や歯周病の元凶となるプラークを取り除くためには、デンタルフロスや歯間ブラシの使用が効果的と言われています。しかし、歯ブラシを使った歯磨きとフロスや歯間ブラシを使う順番に悩むことはありませんか?今回は、フロスや歯間ブラシを使う順番についてお話をいたします。
結論から言いますと、歯ブラシよりも先に、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことをお勧めします。その理由としては、先に歯の間に残った汚れをフロスや歯間ブラシでかき出すことで食べかすやプラークの除去率が高まり、後から使う歯磨き剤に含まれる効果が歯の間にも行き渡るからです。
また米国歯周病学会誌においても、「フロスは歯磨きの前に行うことが最も効果的に歯垢を除去する理想的あ順序である」と発表されています。
普段、歯ブラシしか使っていない方のプラーク除去率は60%程度と言われています。この数字を見ると、歯ブラシをしているにもかかわらず、汚れが残っているという印象を受けてしまいます。
これに対し、フロスや歯間ブラシを使った場合のプラーク除去率は80%まで上昇すると報告されています。この数字を比較すると、明らかにフロスや歯間ブラシを使うことが、お口のトラブルを防ぐためにとても有効であることがお分かりいただけるでしょう。
そして、せっかくフロスや歯間ブラシを使うなら、歯ブラシよりも先に使用して、その効果を高めたいですね。
飲食後に歯磨きはするけど、フロスや歯間ブラシは毎回はちょっと難しいな・・・という方は、就寝前に行うことをお勧めします。お口の中の細菌は、寝ている間に急激に増えます。お口の中にいる細菌の活動をできるだけ減らすためには、寝る前の汚れやプラーク除去が欠かせません。
「歯磨きをしないとむし歯になる」というのは、お口の中にいる細菌がプラークを作り、そこへ虫歯菌が活動するため歯に穴が空いてしまうのです。
毎食後の歯磨き時にフロスや歯間ブラシを行うのが理想的ですが、オフィス内や外食先などのパウダールームでフロスを使うのが難しい方は、寝る前だけでも使用しましょう。寝ている間の細菌活動を活発化させないためにも、まずはフロスや歯間ブラシを使うようにしましょう。その際、歯ブラシよりも先にフロスなどを使うことを意識し、習慣づけるとなお良いでしょう。
特に歯並びが悪い方や矯正治療中の方は、虫歯リスクが高まる環境で毎日を過ごしています。虫歯や歯周病、そして口臭予防にも繋がります。効果的にフロスや歯間ブラシを使いながら、健康なお口を維持しましょう。
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