「オープンバイト」のリスクをご存知ですか?

2019年07月23日 11:48

不正咬合は見た目だけでなく、お口の健康にさまざまな悪影響を与えてしまいます。不正咬合は出っ歯、受け口がよく知られていますが、「オープンバイト」をご存知でしょうか。オープンバイトは不正咬合の中でも極めて重篤な影響をもたらしてしまいます。今回はオープンバイトについてお話をしたいと思います。

 

オープンバイトとは

出っ歯や受け口はよく聞きますが、オープンバイトという言葉はあまり聞いたことがないかもしれません。オープンバイトは「開咬」とも言い、噛んだときに上下の歯に隙間ができる噛み合わせを言います。オープンバイトには2種類あり、奥歯で噛んだときに上下の前歯の間に隙間ができる「前歯部開咬」と、前歯で噛んだときに奥歯に隙間ができる「臼歯部開咬」があります。多いのは前歯に隙間ができる前歯部開咬でしょう。

歯列が乱れていなくても、オープンバイトになっているかも・・・

一見きれいに見える歯並びでも、奥歯で噛んだときに、前歯に隙間が生じていると、オープンバイトと診断されます。また歯並びが乱れている上、オープンバイトになっていることも少なくありません。要は、歯並びに関係なく上下の噛み合わせがきちんと合っておらず、前歯か臼歯部に隙間が生じる状態が、オープンバイトの定義と言えるでしょう。

 

オープンバイトによる悪影響とは

では、オープンバイトだとどのような影響が出てしまうのでしょうか。

・前歯部開咬の場合、前歯で食べ物を噛み切れない

・咀嚼しにくく、胃腸に負担がかかりやすい

・発音が不明瞭になる

・奥歯に大きな負担がかかるため、歯の寿命に関わってしまう

・隙間があることでお口の中が乾燥し、虫歯や歯周病リスクが高まってしまう

 

オープンバイトの要因は?

不正咬合の要因は様々ですが、オープンバイトの場合はどうでしょうか。オープンバイトの大きな要因は、まず遺伝です。両親がオープンバイトの場合、お子さんがオープンバイトになる可能性は極めて高くなります。骨格は遺伝しやすいため、どうしてもその要因を引き継いでしまうのでしょう。

その他の要因として、舌の悪癖、幼少期の長期間にわたる指しゃぶり、頬杖、口呼吸などの悪癖が挙げられます。日常の悪癖が長期間行われると、オープンバイトでなくとも出っ歯の原因になることはよく知られています。

オープンバイトの改善法

オープンバイトをそのままにしておくと、良いことはひとつもありません。むしろ奥歯に大きな負担がかかることで、歯や顎にもダメージが加わってしまいます。オープンバイトと診断されたら、できるだけ早めに治療を始めたほうがよいでしょう。

改善方法は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正のほか、舌の悪癖を直し、口周りの筋機能を高めるMFTという口腔筋機能療法を取り入れることで、改善を促していくことがあります。と言うのも、矯正治療でオープンバイトを改善しても、舌の悪癖が残っていると再びオープンバイトになってしまう可能性があるからです。

オープンバイトは早めに、そしてきちんと治しておきたい不正咬合です。オープンバイトと診断されたらできるだけ早めに歯科医院で相談してみて下さい。

 

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