神経を取った歯の黒ずみは改善できるの?

2019年07月16日 10:18

ひどい虫歯などで歯の神経を取ってしまった歯は、根元が濃いグレーに変色してしまいます。特に前歯だとこの変色が目立ってしまうため、ホワイトニングで白くしたいと思われるかもしれません。では神経を取った歯の変色は、ホワイトニングで白くなるのでしょうか。

神経を取った歯の変色の原因とは

虫歯が神経まで達していたり、事故などで歯が折れ、そこから細菌感染が認められた場合、細菌に汚染された神経の管を取り除いてきれいにする根管治療が行われます。神経を取り除くときに組織の取り残しや血液が残っていると歯が変色してしまいます。特に血液には鉄分がたくさん含まれているため、血液が残っていると黒っぽく変色してしまいます。また細菌感染が起こっているにも関わらず、適切な治療が行われずに過ごしているとやがて神経は死んでしまいます。この場合も、歯の変色が起こることがあります。

 

神経を取り除いた歯はホワイトニングでは白くならないのでしょうか

残念ながら、神経を取り除いた歯の変色は、ホワイトニングではほとんど白くなりません。と言うのも、通常のホワイトニングは生活歯(神経がある歯)にのみ効果があり、神経を取り除いた失活歯の場合、変色の原因がホワイトニングジェルで分解できないためです。変色の原因が組織の取り残しや血液の残骸の場合、まずホワイトニングでは効果が現れません。いっぽう神経が死んでしまった歯の変色の場合、ホワイトニングである程度白くできる可能性はありますが、必ずしも白くなる保証はないと言えるでしょう。神経がない歯の見た目を改善するためには、以下の方法が挙げられます。

ウォーキングブリーチ・・・神経の治療を行ったときの穴に薬剤を注入して、少しずつ歯の内部に浸透される方法です。何度か行いながら、他の歯と同じような色に戻すことが可能です。ただしウォーキングブリーチは保険適用外となります。また歯に十分な厚みがあることが条件として挙げられます。

セラミック治療・・・歯の厚みが十分でない場合、ウォーキングブリーチではなくセラミッククラウンなど審美性の高い被せ物を被せて歯の色を白く戻します。また歯の表面にセラミックでできた薄い付け爪のようなものを貼り付けるラミネートベニアも効果的です。なおセラミッククラウンは歯を削る必要があるため、歯を削ることに抵抗がある方にはおすすめできません。

 

神経を取った歯の変色にお悩みの方は、いちど歯科医院で相談を

ホワイトニングは、神経がある天然歯のみに作用するため失活歯には効果がほとんど現れません。しかし前歯の場合、かなり変色や黒住が目立ってしまうため、気になってしまうことと思います。ウォーキングブリーチなど神経のない歯の変色にも適した治療法があるため、歯の変色でお悩みの方はいちど歯科医院で相談してみてください。

 

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