入れ歯の臭いを防ぐためには

2019年01月09日 08:54

虫歯や歯周病などで歯を失ってしまった場合、噛む機能を回復させる手段として最もスタンダードな治療法が、入れ歯です。入れ歯は固定式のインプラントやブリッジと異なり、取り外し式で手入れも比較的手間がかかりません。それにも関わらず、「入れ歯=臭い」というイメージが先行し、実際に手入れがきちんと行われていない入れ歯は非常によく見られます。今回は、入れ歯の臭いを中心にお話を進めてまいります。

 

入れ歯が臭う原因の多くは素材によるもの?

入れ歯のよい点として、年齢や持病に関係なく、誰でも治療が可能なことです。インプラントは持病がある場合や、あまりにも高齢の場合などは、インプラントによる治療を見合わせるケースがあります。またブリッジは、失った歯の両隣の歯が健全であり、しかもその歯をたくさん削らなければならないことに大きなリスクを抱えることになります。

このようなことを考慮すると、入れ歯は制限を受けることがほとんどなく、全国のほとんどの歯科医院で取り扱っている治療法であることから、非常に治療しやすいと言えます。

そして保険適用であることから、治療費を抑えて噛む機能を回復することができるのは、経済面でとても大きいでしょう。

 

しかし、この保険適用の入れ歯こそが、「入れ歯は臭いが気になる」大きな原因なのです。

保険適用の入れ歯は素材がプラスチックで作られています。プラスチックは傷が付きやすく、使っていくうちに細かな傷がついてしまいます。そこへ食べかすや細菌が入り込むことで臭いの原因となってしまうのです。

また保険の部分入れ歯はバネがついており、自分の歯にバネをひっかけて使います。このバネをかける歯に汚れが付きやすく、プラーク化して虫歯や歯周病を引き起こすことも、入れ歯特有の臭いの原因と言われています。

自費の入れ歯でも臭いの原因はありますが、保険の入れ歯は、特にこのような理由で臭いが付きやすくなってしまうため、入れ歯は臭い、と思われてしまうのでしょう。

 

入れ歯を快適に使うためには

入れ歯は、失ったご自身の歯の代わりとなる大切な存在です。今後の体の健康を維持するためにも、入れ歯は快適に使わなければいけません。入れ歯による口臭を防ぎ、長持ちさせるためには、普段からのお手入れがとても重要です。これは保険のものでも自費のものでも同じで、いかに入れ歯を清潔に保つかどうかが重要です。

まず、毎食後ごとに入れ歯を外し、流水でさっと食べかすや汚れを落としましょう。

また就寝前には入れ歯洗浄剤を使い、一日使った入れ歯の雑菌を取り除きます。朝でも構いません。入れ歯洗浄剤を使うことで、流水だけでは落としきれない汚れや雑菌を取り除きます。

禁止事項として挙げることは、入れ歯をつけたまま何日も過ごさないこと、入れ歯を洗う際に、研磨剤の入った歯磨き剤でゴシゴシと洗うこと、そして消毒になるからといって、熱湯を使った消毒を行うことです。入れ歯が傷ついたり、変形する恐れがあります。床が金属の入れ歯は、変形の恐れはあまりありませんが、保険の入れ歯の場合、傷つきやすく、熱湯に弱いため入れ歯が使えなくなる恐れがあります。

 

そして最も大切なことは、お口の中を清潔に保つことです。入れ歯になってしまった理由は何でしょうか。歯の健康を維持するためにも、残っているご自身の歯を大切にすることが、快適な入れ歯生活に繋がるのです。

 

 

当院の入れ歯治療についてはこちら

 

PAGE TOP

月別アーカイブ

〒756-0814
山口県山陽小野田市千代町1丁目8-26
(セントラルホテル 1階です。)
医療法人 敬清会 公園通り歯科
TEL: 0836-39-6983

診療時間
殺菌水システムについて
お問い合わせ
医院外観
お問い合わせはこちら
アクセスはこちら
診療時間