セラミック治療を行ったから安心・・・ではありません!

2018年09月21日 18:13


オールセラミックやジルコニアセラミックなど、セラミック素材を使った補綴物は、審美性に優れているだけでなく、二次カリエス予防に効果が期待できる素材でもあります。しかしセラミックの補綴物を入れたからといって、完全に虫歯などを予防できるわけではありません。

 

・セラミックが二次カリエスになりにくい理由とは

保険適用の補綴物に比べると、セラミックを使った補綴物は審美性とともに、治療した歯が再び虫歯になる「二次カリエス」のリスクが抑えられることも、注目すべき点です。保険適用の場合、前歯の差し歯は白い部分がレジン、裏側が金属となり、小臼歯は銀歯か全てプラスチックで作られているCAD/CAM冠、大臼歯は銀歯(条件によりCAD/CAM冠)となります。

保険適用の補綴物は安価で治療ができる反面、歯と素材との密着性に問題があり、わずかな隙間から虫歯菌を含んだ唾液が流れ込み、補綴物の下で再び虫歯が発症してしまいます。これを二次カリエスと言い、再治療が必要になります。二次カリエスは再治療を繰り返すため、最終的に歯を失うリスクが高まってしまいます。

またレジンはプラスチック素材で傷が付きやすいという欠点を持っています。装着当初は白くきれいな被せ物ですが、経年とともに汚れや細菌が付着しやすくなってきます。

いっぽうセラミックは白く滑らかな素材で、審美性に大変優れています。また汚れがつきにくいという特徴から、虫歯や歯周病の原因となるプラークが付着しないこと、そして歯との接着性に優れていることから二次カリエス予防の効果も期待できます。

このようにセラミックの持つ優れた特性によって、二次カリエスの発症リスクが低いと考えられるのです。

 

・「セラミック治療=予防」ではありません

セラミック治療が二次カリエスになりにくいとは言え、セラミック治療を行ったからもう安心!というわけではありません。予防治療とは、定期的にメンテナンスを受けることでお口の中の健康状態を保ち、異常の早期発見、早期治療を目的としています。もし定期メンテナンスを受けなければ、セラミック治療を行った個所以外の歯や歯肉の異常を見逃してしまいかねません。

特に歯周病は、どんなに毎日頑張ってケアを行っても、どうしてもプラークは作られてしまいます。またプラークが石灰化して歯石になると、ご自身で取り除くことは非常に困難なため、歯ぐきの炎症を引き起こし、歯肉炎や歯周炎を発症させてしまいます。

歯を失う原因は虫歯よりもむしろ歯周病です。セラミックを入れたからと安心し、定期メンテナンスを受けずに過ごすと、後で後悔する結果に繋がってしまいます。

セラミック治療は単なる治療手段のひとつに過ぎません。歯の健康を守るためには予防が何より大切です。綺麗な歯を手に入れた!と喜ぶよりも、なぜこのような治療が必要になったかを今一度考えてみて下さい。今後虫歯や歯周病にならないためにはどうすべきかを振り返る良い機会になるのではないでしょうか。

セラミック治療で美しい口元を手に入れると同時に、今後の歯の健康を守るためできるにも予防治療は必ず受け、お口の健康をキープするようにして下さい。

 

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