なぜ自費の被せ物は虫歯になりにくいのか

2018年09月12日 09:20

 

 

 

オールセラミックなど自費治療の被せ物や詰め物は、保険適用素材のものと比べて虫歯になりにくいという特徴があります。ではなぜ自費素材の補綴物は虫歯になりにくいのでしょうか。

 

プラークが付きにくく、お口の中の清潔感を保ちやすいセラミック

オールセラミッククラウンやジルコニアセラミッククラウンなどセラミックを使った補綴物の特徴は、まず審美性にとても優れていることが挙げられます。保険適用素材の場合、犬歯までの前歯は裏側が金属素材の金銀パラジウム合金、表側が白いプラスチックでできたレジンも見た目も綺麗な仕上がりです。

しかし保険素材のレジンと自費素材のセラミックは、ここから先において大きな差が生じ始めます。レジンは毎日の歯磨きなどで摩耗しやすく、少しずつ表面に傷がついて細菌を取り込んでしまいます。

また金銀パラジウム合金は経年劣化に伴い、金属がイオン化して中のセメントが溶け出します。その結果補綴物と歯肉との間に生じた隙間から虫歯菌などの細菌が入り込みやすく、内部で再び虫歯が起こる「二次カリエス」を引き起こすリスクが高まるのです。

これに対し、オールセラミックやジルコニアセラミックは滑らかな素材であり、傷が付きにくいという特徴を持っています。そのためプラークが付きにくく、細菌が繁殖しにくい素材とであると言えます。天然歯もレジンもプラークが付きますが、セラミックに付着することはまずありません。プラークが付かないということは、細菌が寄り付くことができず、虫歯のリスクを抑制できるということになります。

 

全ての自費素材にプラークが付かないわけではありません

二次カリエス予防の効果が高い自費の補綴物ですが、自費だからと言って必ずしも全ての自費素材がプラークが付かないとは限りません。

例えばハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを混ぜた補綴物ですが、審美性に優れているにもかかわらず、オールセラミックよりも安価で治療できることが特徴です。見た目は美しく、ご自身の歯と自然に調和した色調の補綴物ですが、レジンが使われている分傷が若干付きやすく、そこから入り込んだ細菌によってオールセラミックよりはプラークが形成されやすくなります。審美面においても、オールセラミックよりは経年劣化が目立つようになってきます。

なお保険適用のCAD/CAM冠はレジンで作られています。金属は使われていないものの、レジンの持つデメリットである、傷が付きやすいという特性のため、プラークが付きやすい素材であると言われています。

 

セルフケアと定期検診をきちんと受け、良い状態をキープしましょう

セラミックにプラークが付きにくい理由についてお話しました。レジンなど保険の補綴物は素材の特性上、どうしても細菌繁殖しやすくなってしまいます。費用は高くなりますが、長い目で見るとオールセラミックを選択することは再治療を防ぎ、歯の健康を守ることに繋がるでしょう。

とは言っても、大切なことは毎日のセルフケアと歯科医院で受ける定期検診です。再治療を防ぎ、お口の健康を守るための意識を高めることが大切です。

 

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