金属を使わない土台のメリットについて

2018年08月25日 09:24

 

神経の治療を行った歯は、クラウンと呼ばれる被せ物を装着して機能を修復します。クラウンを被せる場合、歯をたくさん削って根の治療を行っているため歯が少なくなっています。そこで歯を補強するために「コア」と呼ばれる土台を作製してからクラウンを被せます。今回はこのコアについてお話をしたいと思います。

・保険適用のメタルコアとは

保険治療で根管治療を行った場合、土台はレジンコア(プラスチック)とメタルコア(金属)があります。メタルコアは比較的安価で治療が行えるという利点があります。しかし根管治療を行った歯は歯質が脆くなっており、そこへ金属のメタルコアを使うと、噛んだ時に歯の根に過度な負担がかかってしまいます。そのため強く噛んだ時に根にダメージが加わり、最悪の場合、根が割れてしまう恐れがあります。

またメタルコアは金属アレルギーや、金属の色素が溶けだして歯ぐきに変色が起きる、メタルタトゥーを誘発されやすくなります。これは金属が劣化してイオン化したものが引き起こすトラブルです。

安価で治療できる保険治療は、このようなデメリットやリスクを引き起こす可能性が高い治療法だと言えるでしょう。

・歯や体に優しい、ファイバーコア

ご紹介したように、保険適用の金属の土台は機能面おいて深刻な影響を及ぼすことがあります。このリスクを回避するためには、まずお口の中にあるメタルコアを取り除くことからはじめます。そして新たに立てる土台として「ファイバーコア」を選択します。ファイバーコアとは、グラスファイバー繊維を使った歯の土台です。白くしなやかで、歯にかかる負担を軽減すし、歯根破折を予防する目的で使われています。

ファイバーコアはメタルコアのデメリットをカバーできる土台です。つまり歯の根に負担がかかりにくいこと、金属を使っていないためイオン化ないため金属アレルギーやメタルタトゥーの心配がありません。また透過性があるため、セラミッククラウンを被せたときの美しさを損ねません。このように、ファイバーコアは歯にかかる負担を軽減する素材として近年注目されています。

・ファイバーコアだからといって、絶対に歯根破折しないとは限らない

メリットの多いファイバーコアですが、絶対に歯根破折を起こさないかというと、そうとは言い切れません。それはファイバーコアの材質ではなく、それまでの治療の過程が大きく影響します。ファイバーコアを生かすかどうかは、根管治療がきちんと行われていること、そして咬合の安定が大きく関わります。

ファイバーコアの優れた長所を生かし、治療した歯を少しでも長持ちさせるためにも信頼のおける歯科医院を選ぶことを心がけて下さい。

 

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