ジルコニアを使った被せ物って?

2018年08月07日 12:52

 

歯の詰め物や被せ物には保険適用のものと保険外のものがあり、実に様々な種類があります。

特にセラミックが使われている保険外の修復物は白く耐久性も高い上、のちの歯の健康のためにも良いというメリットがあります。そんなセラミックの修復物のひとつに「ジルコニア」があります。今回はジルコニアを使ったジルコニアセラミックとジルコニアクラウンについてお話をしたいと思います。

 

ジルコニアとは?

ジルコニアは、人工ダイヤモンドと言われるほど強度が高いセラミックのひとつです。その上白く透明感があるため、歯科治療における歯の修復物として大変メリットが多い素材です。まずはジルコニアのメリットをご紹介しましょう。

・白く強度が非常に強い

・金属を一切使わないため、メタルタトゥーや金属アレルギーの心配がない

・細菌や汚れが付きにくいため、二次カリエスになりにくい

・使用できる部位が幅広い

 

一般的に被せ物といえば保険では金属、自費ならオールセラミックが主流ですが、金属は二次カリエスやメタルタトゥー、金属アレルギーなど多くの問題点を抱えており、オールセラミックは審美性は大変優れているものの、強度に若干の不安があるため奥歯では使いづらいという不安が残ります。

ジルコニアは、審美性と耐久性を兼ね備えており、金属とオールセラミックの抱える問題点を見事に解消した注目の素材です。特に注目すべき特徴は強度で、金属以上の耐久性があると言われています。また前歯から奥歯にかけて幅広い範囲で使用することができるため、とても使い勝手がよい素材です。

 

ジルコニアを使った修復物について

ジルコニアを使った被せ物には次の2種類があります。

・ジルコニアセラミック・・・ジルコニアのフレームに、ポーセレンというセラミックを焼き付けた被せ物です。ジルコニア単体は単調な白さですが、セラミックを焼き付けることで色調に仕上げることができます。そのためご自身の歯の色に最も近い色に合わすことが可能となり、とても自然な口元に仕上がります。強度はもちろん、審美性が高いため前歯に使用することが多いでしょう。

・ジルコニアクラウン・・・ジルコニアのみ使われている被せ物です。表面にセラミックが焼き付けていないため、色調に微妙な変化をつけることができません。そのためやや人工的な白い被せ物になることから前歯には不向きです。しかし割れることがあるセラミックを焼き付けていない分、割れる心配がほとんどないジルコニアクラウンは奥歯でその本領を発揮します。奥歯は噛む力を必要としているため、強度が必要です。また歯ぎしりや食いしばりの癖がある方も摩耗しやすいため、耐久性を重視した被せ物が必要になります。ジルコニアクラウンなら人工的な白さも奥歯では気にならず、むしろ白い被せ物があることで歯全体が美しく見えるというメリットがあります。

この他にもジルコニアはインレーという詰め物にも使われます。セラミックインレーでは強度あや不安があるため割れる心配がありますが、ジルコニアインレーならその心配もほとんどありません。

 

ジルコニアのデメリット

審美性と強度を兼ね備えたジルコニアは非常にメリットが多い治療法です。しかしジルコニアにもデメリットは存在します。それは何といっても費用が高くなることです。ジルコニアセラミッククラウンは、セラミック治療の中でも最高峰と位置付けられており、その分オールセラミックよりも費用が高くなることが最大のデメリットです。

ジルコニアクラウンはセラミックを使っていない分、費用を抑えることが可能です。しかし銀歯やハイブリッドクラウンに比べると費用は高くなってしまいます。

また症例により、歯を削る量が若干多くなってしまうこともデメリットのひとつでしょう。

 

メリットの多いジルコニアで、歯の健康を守りましょう

ジルコニアを使った修復物についてお話をしました。審美性と強度を兼ね備えたジルコニアは非常にメリットが多く、プラークなどが付きにくいことから歯の健康を守るためにとても適した修復物です。費用が高くなることは難点ですが、銀歯が気になる方や、自費の修復物でお悩みの方は、是非当院にご相談ください。

 

当院の審美治療について

 

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