2025年11月10日 10:00
こんにちは、公園通り歯科です!
本日は食事のカウウンセリングの際にもよく症状がみられる「貧血」についてご紹介させていただきます。
貧血といえば、目まいや立ち眩みを思い浮かべますよね。貧血の症状はそれだけではなく、疲れやすくなったり、肌荒れ、動機、爪の変形(薄く割れやすくなる)など皆さんの生活に支障をきたす症状が多くあるんです!
また、妊婦さんが貧血だと、低体重児出産や死産のリスクが増えるという報告もあります。将来子供を産みたい女性にとっても貧血対策は重要です。
そして歯医者でよくみられるのが、嘔吐反射が激しい方です。実はそのような症状が強い方は鉄が不足している場合もあります。
もし貧血と嘔吐反射が頻繁に関連していると感じる場合は、医療機関で診断を受けることを強くおすすめします。
鉄分の最も重要な働きの一つ、酸素の運搬。鉄分が不足すると、酸素が十分に体に行きわたらないため、細胞レベルで元気がなくなり、不調が出やすくなってしまいます。
鉄分は、脳の正常な働きをコントロールするために必要です。やる気を高めたり、楽しい気分にさせたりするのは、脳細胞の間で神経伝達物質が信号を送ることで起きています。その神経伝達物質をつくるときに、鉄分が必要となります。
鉄分はコラーゲンの生成に関係します。コラーゲンを作るには、鉄・タンパク質・ビタミンCが必要なのです。
骨の健康にはカルシウムと思いがちですが、鉄分も欠かせません。カルシウムに加えてタンパク質、鉄分がそろうことで丈夫な骨が作られます。
鉄分は免疫に関わる白血球の働きに関係しています。鉄分が不足すると免疫力が落ちるので、風邪を引きやすかったり長引きやすかったりします。
鉄不足によって以下のような口腔内の症状が現れることがあります。
鉄不足により粘膜が弱くなり、口内炎や口角炎が発生しやすくなります。これらは痛みを伴うことが多く、食事や会話に支障を来すことも。
鉄が不足すると舌の粘膜が薄くなり、「ツルツルした舌」や「舌の痛み」が現れることがあります。これを萎縮性舌炎と呼びます。
鉄が不足すると全身の免疫機能が低下しやすくなります。その結果、歯周病や虫歯などの細菌感染のリスクが高まる可能性があります。
日本人女性の鉄の1日の推奨量は10.5㎎です。
鉄分を10㎎摂るためには・・・
・納豆(1パック50g):約7パック
・ほうれん草:約550g
・牛レバー:約250g
・かつお:約500g
・ひじき:約20g
また鉄分は「吸収しにくい栄養素」で、平均10%程度しか体内に吸収されません。
ビタミンCと一緒に摂取することで吸収促進できます。
動物性たんぱく質にはヘム鉄を有効に利用されるように働きかけ、非ヘム鉄の吸収率を高める効果があります。
胃酸も鉄の吸収には不可欠。ゆっくり噛むことで胃酸が十分に分泌されて鉄の吸収がよくなります。
毎日の食事でこのようなことを意識することで鉄分の摂取量は増えていきます。これでも難しい場合はサプリメントを活用していきましょう。当院でも鉄のサプリメントを2種類販売しております。気になった方はお気軽にスタッフまでお問い合わせください。
体内の鉄分が多ければいいというわけではありません。過剰摂取によって引き起こされる症状には、吐き気・下痢・嘔吐などがあります。私たちの体には体内の鉄分を一定に保とうとするメカニズムが備わっています。しかし、頻繁な静脈注射や輸血などの直接血管内に鉄分を入れると過剰症の危険が懸念されます。
当院で取り扱いのある鉄のサプリメントには過剰症の心配はありませんので、安心して活用されてください。
では貧血とはどのような状態を言うのでしょうか?
一般的には、ヘモグロビン値が男性で13g/dl、女性で12g/dl、高齢者で11g/dlで貧血と診断されます。しかし、ヘモグロビン値が正常であっても、体内の鉄分(貯蔵鉄)が欠乏している潜在性鉄欠乏=隠れ貧血が問題とされています。なんと約60%の人が隠れ貧血と言われているのです。
ヘモグロビンとは、赤血球の中にあるたんぱく質の一種です。酸素と結合する力が強く、全身に酸素をいきわたらせる重要な役割を担っています。成人の体内にはおよそ3~5gの鉄分が存在し、そのうちの70%がヘモグロビンに取り込まれ、体内に酸素を運ぶサポートをしています。25%は肝臓や脾臓に蓄えられていて「貯蔵鉄」と呼ばれます。残りの5%は体内での鉄の受け渡しに血液中に存在する「血清鉄」です。
では貧血にはどのような種類があるのでしょうか?
鉄欠乏性貧血は、体内の鉄分が不足して血液中のヘモグロビンが十分に作れなくなる病気です。これにより、全身が酸素不足になり、疲れやすくなるだけでなく、口の中にもさまざまな影響を及ぼします。貧血と診断された方の約7割は、鉄分不足が原因でおきる鉄欠乏性貧血です。
これはビタミンB12または葉酸の欠乏によって、体内で正常に赤血球が成熟できなくなることで発生します。ビタミンB12と葉酸は赤血球を作る際にDNAを合成するために必要不可欠であり、これらが不足すると赤血球の生産が阻害され、異常に大きな未熟な赤血球(巨赤芽球)が骨髄や血液中に残ります。巨赤芽球は正常な赤血球よりも脆弱で、寿命も短いため、貧血が進行してしまいます。
赤血球が通常よりも早い速度で破壊されることで起こります。通常、赤血球は120日ほどの寿命がありますが、この状態では赤血球が過早に壊され、骨髄での新しい赤血球の生成が追いつかないため、貧血の状態となります。
骨髄における造血能力が低下し、赤血球、白血球、血小板などの血液成分が十分に作られなくなることで発症する病気です。この疾患の主な特徴は、血液全体の細胞数が減少する汎血球減少です。
上記のように様々な貧血が存在します。
貧血が診断された方は、ヘモグロビン値が戻ってからも貯蔵鉄が充足するまで2~3か月しっかり鉄分補給しましょう。
貧血は全身の健康だけでなく、お口の健康にも影響を及ぼす重要な疾患です。貧血が原因で歯ぐきや粘膜の健康が損なわれることも少なくありません。定期的な歯科検診や日常的なセルフケアはもちろんのこと、貧血の症状が気になる場合は早めに医師や歯科医師に相談することをおすすめします。健康なお口と体のために、日々の生活習慣や食事にも気を配りましょう。
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