歯ぎしりの原因と影響―そのまま放置するとどうなる?【山陽小野田市の公園通り歯科】

2025年03月13日 12:19

こんにちは!公園通り歯科です!

近年、歯ぎしりに悩まされる方が増えています。

朝起きたときに顎が痛い、家族から夜中に歯ぎしりの音を指摘された、同じ場所の詰め物や被せ物が頻繁に壊れる・・これらは歯ぎしりが原因かもしれません。

知らず知らずのうちに歯に大きな負担をかけてしまう歯ぎしりですが、放置すると歯や顎関節に深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。

今回は、歯ぎしりの原因やその対策、そして歯科医院でできる治療法についてわかりやすく解説していきます。

歯ぎしりにお悩みの方、ぜひご覧ください!

 


 

・影響

歯ぎしりは、長期的に見て歯や健康にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。以下に主な影響を挙げます。

 

1. 歯へのダメージ

  • 歯の摩耗:歯ぎしりにより、歯がすり減ってしまうことがあります。これが進行すると、歯の表面が平らになったり、咬み合わせが変化する場合があります。

 

  • 歯のひび割れや破損:過度な力がかかることで、歯が亀裂や割れを生じることがあります。

 

  • 歯の感覚過敏:エナメル質が摩耗することで、冷たいものや熱いものに敏感になることがあります。

 

2. 顎関節への影響

  • 顎関節症:顎に負担がかかることで、関節の痛みや異音(クリック音)が生じることがあります。

 

  • 顎の筋肉の緊張:朝起きたときに顎が疲れている、または痛むことがあります。

 

3. 頭痛や肩こり

  • 歯ぎしりや食いしばりによって、顔や首、肩の筋肉に緊張が生じ、頭痛や肩こりが引き起こされることがあります。

 

4. 歯周組織への影響

  • 歯茎や歯槽骨に負担がかかることで、歯周病のリスクが高まる場合があります。

 

5. 歯の寿命の短縮

  • 長期間の歯ぎしりは歯そのものの寿命を縮める原因となり、最悪の場合、抜歯が必要になることもあります。

 


・原因と対策

①ストレス

歯ぎしり・くいしばりの主な原因は、「ストレス」といわれています。ストレスを感じたときに、歯ぎしりをすると、脳内からストレス発散ホルモンが分泌されます。このホルモンが麻薬様物質といわれており、歯ぎしりが治りにくくなる原因でもあります。

歯ぎしりがストレスに起因する場合、それを軽減するためにはストレスマネジメントが非常に重要です。以下は、歯ぎしりの原因となるストレスを解消し、症状を緩和するための方法をいくつか紹介します。

 

  • 十分な睡眠を取る
    睡眠不足はストレスを増加させ、歯ぎしりを悪化させる可能性があります。規則正しい睡眠リズムを作り、毎日同じ時間に就寝・起床する習慣を取り入れましょう。

 

  • カフェインやアルコールを控える
    特に就寝前のカフェインやアルコールの摂取は、自律神経を刺激して歯ぎしりを引き起こしやすくします。これらを控えることで睡眠の質が向上し、症状の軽減が期待できます。

 

  • リラックスする時間を確保する
    好きな音楽を聴いたり、温かいお風呂に入るなど、リラックスできる時間を意識して設けましょう。体と心を休めることでストレスが軽減されます。

 

②噛み合わせの不具合

歯ぎしりの原因として噛み合わせの問題もあります。上下の歯が適切にかみ合わない場合、顎の筋肉や関節にストレスがかかり、無意識に歯ぎしりを招くことがあります。さらに詰め物や被せ物の高さが合っていない場合にも歯ぎしりの原因になることがあります。噛み合わせの調節は当院で行う事が可能です。

また歯ぎしりの対策として、マウスピース(ナイトガード)は一般的に使用される効果的な方法の一つです。マウスピースを作成することで、歯や顎への負担を軽減し、歯の損傷や顎関節症などのリスクを減らせます。まず歯型を取って患者様の歯並びや噛み合わせに合ったマウスピースを製作します。(1週間前後で作製可能)店頭やオンラインで購入できる既成のものとは違い、オーダーメイドのものはフィット感が高く、より効果的です。もし歯ぎしりが気になる場合や、朝起きたときに顎の痛みや疲れを感じる場合は、お電話や来院時にお気軽にお申し付けください。

 

③夜間低血糖

これは糖質が少なくて血糖値が下がることや、糖尿病の薬が効きすぎて血糖値が下がるのとは異なります。たとえば、就寝前に糖質の多い食事(うどんやパスタ、甘いもの)を摂ると、食後に上がった血糖値が睡眠中に急激に低下します。それを回復させようとしてアドレナリンなどのホルモンが分泌され、また急激に血糖値が上昇し、血糖値の乱高下が起こるのです。これがストレスになり、歯ぎしり・くいしばりの原因になることがあります。

 

  • 就寝時間を見直す

夕食を済ませた後、就寝までの間に2~3時間程空ける。

 

  • 過度な糖質摂取は控える

食事内容だけではなく、飲みもの、糖質の摂取状況、就寝前にお菓子などは食べてなども注意が必要です。

 

  • 生活習慣の見直し

実は歯ぎしり・食いしばりの方に、摂取してほしい栄養素が存在します。

まず1つ目が、マグネシウムです。マグネシウムは、リラックス効果の期待できる栄養素です。ナッツ類やココア、大豆、あおさ、わかめなどに多く含まれています。2つ目は、ビタミンB1の多い食材を摂ることです。低血糖時は代謝が行えないため、糖質をエネルギーに変換するときに必要なビタミンB1を摂取する必要があります。ビタミンB1は、豚肉や魚、にんにく、玉ねぎ、豆類などに多く含まれています。3つ目はビタミンB6です。ビタミンB6は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの産生や睡眠ホルモンのメラトニン産生に必要に必要になってきます。ビタミンB6の多い食材は、レバーや鶏肉、カツオバナナ、ニンニクなどです。

食事だけでなく、たばこや寝酒、就寝前のカフェインの摂取なども要因の一つなどで改善が必要です。

 


 

本日は、歯ぎしり改善メニューもご紹介させていただきます。

ブロッコリーとくるみの和え物

材料(2人分):

  • ブロッコリー:1/2株(茹でる)
  • くるみ:20g(細かく砕く)
  • ツナ缶(水煮):1缶
  • 醤油:小さじ1
  • ごま油:小さじ1

作り方:

  1. ブロッコリーを一口大に切り、茹でておきます。
  2. くるみを砕いて香ばしく炒ります。
  3. ボウルに茹でたブロッコリー、くるみ、ツナ缶(油を切る)、醤油、ごま油を入れてよく混ぜます。
  4. 器に盛り付けて完成!

 

  • マグネシウム:くるみとブロッコリー
  • ビタミンB6:ツナ缶とブロッコリー
  • ビタミンB1:ブロッコリーとくるみ

 

歯ぎしりの原因はストレスや咬み合わせの不調、生活習慣など多岐にわたるため、早めに原因を特定し、歯医者で適切な対策を取ることがおすすめです。また、マウスピースの使用や生活習慣の見直しで、症状を軽減できる場合もあります。当院では管理栄養士も在籍しております。お気軽にお問い合わせください。

 

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