実は最も優秀な素材・ゴールドについて

2019年08月16日 09:58

神経に近い、臼歯部の虫歯治療では、型取りをしてインレーと呼ばれる詰め物を詰めて修復します。このインレーには色々な素材がありますが、臼歯部に最も適したインレーの素材は、ずばり「ゴールド(金)」なのです。

インレーに使われる素材について

インレーに使われる素材として「セラミック系」「CR(コンポジットレジン)」「ゴールド」「銀(金銀パラジウム合金)」があり、その特徴も様々です。最近では審美志向が高まり、見える銀歯をセラミックなど白く目立たないものへと変える方も増えてきています。

しかし、セラミックは耐久性にやや問題があり、噛む力が強い奥歯では割れてしまう可能性があります。そのため、どちらかといえば審美性を重視する前歯に使うほうが、その特徴をより活かせるでしょう。

では最も優れていると言われている素材は何でしょうか。それは実は「ゴールド」なのです。ゴールド=金で「金歯!?」と思うかもしれませんが、歯科素材において最も優れているのが、ゴールドなのです。

 

なぜゴールドが優秀な素材なのか

インレー修復後で最も気をつけなければいけないのは、二次カリエスです。二次カリエスとは、修復した歯が内部で再び虫歯になることを言い、再治療を必要とします。

保険適用の銀歯(金銀パラジウム合金)は、強度は申し分ありません。しかし歯と金属が密着せず、合着用セメントがお口の中の水分により溶け出し、インレーが浮き上がってきます。そこへ虫歯菌が入り込んで、インレーの下で虫歯になるのです。また表面がザラザラしており、プラークが付着しやすく耐久性が悪いことも問題です。

いっぽう同じ金属でも、ゴールドは非常に耐久性に優れており、柔らかく伸びやすいため、歯と密着しやすいという特性を持っています。接着の際、丁寧に伸ばすことで歯との段差がほとんどなくなり、隙間なくぴったりと密着します。そのためセメントが流れ出ず、インレーが浮き上がることもまずありません。そのため虫歯菌が入り込みにくい状態をキープすることができるため、二次カリエスになりにくいのです。

また柔らかいので、対合の歯を痛めることもありません。腐食しにくく歯に優しいゴールドは、最も理想的な修復物であると言えるのです。欠点は、下の臼歯部に使用した際、ゴールドが目立ってしまうことと言えるでしょうか。上の歯にいたっては、上を向かない限り見えないので、全く問題がないと言えるでしょう。

ゴールドを入れたからといって、安心してしまわないように

歯にとって最も理想的な修復物はゴールドであることをお話しました。二次カリエスのリスクは非常に低い点では、他の修復物に比べてとてもメリットが大きいと言えます。しかしゴールドを入れたからといって安心せず、虫歯などから歯のトラブルを防ぐよう、セルフケアと歯科医院での予防治療はしっかりと受けるようにしましょう。

 

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