乳歯が虫歯になってしまったら、すぐに抜かなければいけない?

2019年08月08日 16:50

乳歯は永久歯に比べるとエナメル質が薄く、歯質も弱いため、虫歯になりやすいという特徴があります。乳歯は永久歯が生えると自然に抜け落ちますが、もし永久歯が生えるまでに乳歯が虫歯になってしまったら、必ず抜かなければいけないのでしょうか。

乳歯は酸に非常に弱い

乳歯が生え揃うと、色々な食べ物や飲み物を口にするようにします。それと同時に虫歯になるリスクも高まり、気が付けば検診などで、お子さんの歯に穴が開いていたり、溶けてしまっていることを指摘されてびっくりされることもあるかと思います。何でも食べれるようになって嬉しい反面、虫歯の心配が出てくるのもこの頃からです。

乳歯は永久歯の歯列を確保する大切な役割

永久歯が生え始めるのは個人差がありますが、およそ6歳前後からです。第一大臼歯(6歳臼歯)、第二大臼歯(13歳臼歯)とよばれる奥歯は乳歯がないため、時期がくれば自然と生えてきますが、それ以外は乳歯が生えており、永久歯が生えるとともにグラグラして自然に抜け落ちます。

ところが永久歯がまだ生えてこない時期に乳歯を失ってしまうと、次に生えてくる永久歯のスペースが狭くなり、歯列が乱れてしまう可能性が非常に高くなります。歯がなくなってしまうと、隣の歯が傾斜して歯と歯の隙間が狭くなってしまいます。永久歯が顔を覗かせていれば問題はありませんが、永久歯が生えるのがまだまだ先にもかかわらず乳歯を失ってしまうことは、永久歯の歯列に悪影響を与えてしまいます。このように、乳歯は噛むことだけでなく、のちの永久歯のスペースを確保するという非常に大事な役目を持っているのです。

乳歯が虫歯になってしまたら・・・?

では乳歯が虫歯になってしまったら、すぐに抜歯しなければいけないのでしょうか。もし乳歯が虫歯になった場合、虫歯が浅ければ削ってレジンを詰めるなどの治療を行って、乳歯を温存します。もし神経まで到達してしまっていたら、根の治療を行ってできる限り乳歯を保存するようにします。場合によっては、乳歯でも型取りを行ってインレーと呼ばれる詰め物を詰めることもあります。

永久歯がもうすぐ顔を覗かせると判断されたら保存せずに抜歯することもあるため、一概に抜歯とは限りません。しかし永久歯が生えてくるからといって、乳歯のケアを怠ると、あとに生えてくる永久歯にとっても良いとは言えません。虫歯にならないよう、仕上げ磨きをしっかりしてあげること、そして間食の与え方などを見直し、歯によい生活習慣を考えてあげることがとても大切です。

 

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