歯ぐきの黒ずみの原因は?

2020年01月11日 08:40

笑った時に見える歯ぐきの色を気にしたことがありますか?鏡を見てにっこり笑った際に、歯ぐきが黒ずんでいるとせっかくの笑顔が台無しになってしまいます。では歯ぐきの黒ずみはなぜ起きるのでしょうか。今回は、歯ぐきの黒ずみについてお話をいたします。

歯ぐきの黒ずみの原因とは?

①金属が使われている差し歯によるもの・・・差し歯や被せ物の中には、金属が使われているものがあります。経年劣化により金属が溶けだし、歯ぐきの黒ずみとなって表れることがあります。特に前歯の場合、金属の被せ物が使われていると歯ぐきの黒ずみが目立ってしまいます。

②メラニン色素の沈着によるもの・・・皮膚同様、歯ぐきにもメラニン色素が沈着してしまうことがあります。特に喫煙習慣のある方は歯ぐき全体が黒っぽく変色してしまうことがあります。ピーリングで改善することはありますが、元に戻りやすい傾向にあります。特に喫煙の場合、どれだけピーリングを行ってもタバコを止めなければ歯ぐきの黒ずみは改善されにくいでしょう。

③歯周病によるもの・・・歯周病は歯ぐきが赤く腫れてブヨブヨとしていますが、歯周病でも歯ぐきが黒っぽく変色することがあります。歯周病が進行すると歯ぐきの深い部分にも炎症が起こります。この場合、血液が変色してプラークと混ざり、黒っぽい歯石となって歯ぐきの下(縁下)に付着するため歯ぐきが黒ずんで見えます。

④神経を取った歯の黒ずみ・・・歯の神経を取り除いたり、歯の神経が死んでしまうとその歯の根元部分が黒っぽく変色してしまうことはよく知られています。しかし歯の神経を取り除くと歯だけでなく、歯ぐきにも変色を引き起こします。

歯ぐきの黒ずみの改善法とは?

歯ぐきの黒ずみを改善し、キレイな歯ぐきにするためには、原因に応じた処置を行わなければいけません。メラニン色素の沈着による変色は、主にピーリングやレーザー治療が行われます。ピーリングとは、薬剤を塗布して表面の川を剥離させる方法で、少ししみるような痛みがあるかもしれません。レーザー治療とは、歯科用レーザーを患部に当てる治療法です。レーザーによる治療はメラニン色素の沈着だけでなく、金属の被せ物や土台の劣化による歯ぐきの変色の治療にも使われることがあります。また金属の素材を使った差し歯や被せ物を、セラミックのものに交換し、レーザー治療と併用することで歯ぐきの変色が改善されやすくなります。

歯周病が原因の場合、歯周病の治療をしっかりと行わなければいけません。しかし歯ぐきの下に付着した黒っぽい歯石は、歯の表面についた歯石除去と同じような方法では取り除くのが困難です。手動の器具を使った歯石除去など、しっかりとした歯周病治療が必要ですが、必ずしも歯ぐきの黒ずみが改善されるわけではありません。

原因に応じた治療法で、笑顔に自信を持ってみませんか?

歯ぐきの黒ずみは、意外と目立ってしまうものです。この黒ずみがイヤで笑顔に自信がないという方は、まず黒ずみの原因が何なのか、そして原因に応じた治療を行うことで改善することが可能です。歯ぐきの黒ずみや変色でお悩みの方は、まず歯科医院に相談してみましょう。

 

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お口の周りもコリ?お口周りのマッサージでコリをほぐしましょう

2019年12月27日 07:18

口元は年齢を表す重要なパーツです。年齢を重ねるにつれ、法令線や口角の下がりなどが現れはじめることで、見た目にも影響が出てきます。またたるみや小じわなども口の周りに出やすくなります。これらはお口の周りの筋肉のコリがひとつの原因と考えられます。今回はお口周りのコリをほぐし、歯ぐきや頬の内側をマッサージすることでこのようなお悩みを改善する「オーラルリフレクソロジー」をご紹介いたします。

お口周りは筋肉がたくさん

「表情筋」や「口輪筋」「咀嚼筋」などという言葉をお聞きになったことはありませんか?お口の周りには表情筋や口輪筋をはじめとした筋肉がたくさんあり、それぞれ喜びや怒りを表したり咀嚼をするための働きをします。しかし年齢を重ねるにつれ、これらの筋肉が衰えたり重力が下がったりすることで、若いころのようなハリが保てなくなってきます。お肌のハリという意味では、水分をたくさん入れ、美容液などを使うことである程度保つことは可能です。しかし筋肉のたるみや歪みは化粧品では対応が難しく、違う角度からアプローチする必要があります。

また歯ぐきの血行が悪くなったり唾液の分泌が少なくなってしまうことも、加齢に伴う症状と言えます。このような症状の原因として、「口周りのコリ」があります。肩凝りじゃあるまいし、口周りが凝るなんてことある?とお思いかもしれませんが、お口の周りの筋肉は毎日動かしているため、気づかない間に筋肉が凝っているのです。

 

口周りの筋肉をほぐし、歯ぐきや内頬をマッサージすることで得る効果とは

上に挙げたような症状でお悩みの方にお勧めなのは、お口周りのコリをほぐし、歯ぐきの血流を良くする「オーラルスパ」と呼ばれているデンタルエステが効果的です。オーラルスパなどのデンタルエステを取り入れている歯科医院によりメニューは少しずつ異なりますが、ホワイトエッセンスには「オーラルリフレクソロジー」というメニューがあり、オールハンドで外側と内側からコリをほぐします。コリが強い部分をほぐされると少し痛みを感じるかもしれません。しかしこの痛みこそが「筋肉のコリ」なのです。また歯ぐきにはたくさんのツボがあり、ゆっくりゆっくりマッサージされることで血流が良くなります。血流が良くなると歯ぐきの色も良くなり、笑った時の笑顔がとても健康的に見えることでしょう。

そしてツボを刺激することで唾液の分泌を良くします。唾液は細菌を洗い流し、繁殖を抑える働きがあるため、虫歯や歯周病を予防する大切な働きがあります。

オーラルスパやオーラルリフレクソロジーを終えたあとは口周りがすっきりしたことを実感できることでしょう。お口周りのハリやたるみが気になる方は、いちど心地よい施術を受けてみられてはどうでしょうか。

 

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心地よい歯石除去とは?

2019年12月23日 08:44

歯周病予防に欠かせない歯石除去は、あのチクチクとした独特の痛みや、超音波の振動が苦手という方も多いと思います。あの痛みがどうしても苦手で・・・といつの間にか通院を止めてしまう方も残念ながらまだまだいらっしゃるのが現状です。歯石除去は必ずしも痛いものなのでしょうか。

歯石除去が痛いと感じる理由

歯石は、プラークが石灰化して歯と歯の境目に固くこびりついたもので、ご自身では上手く取ることができません。市販の歯石除去用のスケーラーというものが販売されていますが、先端が尖っているため、誤って歯ぐきに触れると血が出てしまうため、ご自身で歯石を取るよりは、やはり歯科医院でプロの手によって取り除いてもらうのが安心・確実です。

この歯石を取り除く際の痛みは何が原因でしょうか。歯石があっても必ずしも出血するわけではありません。しかし、炎症により歯ぐきが腫れていると、痛みを感じてしまうのです。歯ぐきの腫れは、歯肉炎や歯周炎、つまり歯周病になっていることであり、歯周病による歯ぐきの炎症を抑えるためには、歯石除去が欠かせないのです。

歯周病の予防、改善、および進行の抑制には歯石除去が欠かせないのですが、歯石除去が痛いという理由で通院や定期検診を止めてしまうと、確実に歯周病が進行、悪化してしまうのです。

 

心地よい歯石除去とは?

歯の内部にこびりついている歯石は、ハンドスケーラーという手動器具を使って取り除き、痛みを感じる方がほとんどです。この施術はSRPと呼ばれており、歯周病が進行している方に向けた、いわば歯周病治療になる施術です。

いっぽう歯ぐきの健康を維持し、歯周病を予防するための予防治療による歯石除去は、歯の表面についた歯石を穏やかな振動で取り除いていきます。特にホワイトエッセンスのクリーニングメニューの中にある歯石除去は非常にソフトタッチで行われるため痛みをほとんど感じることがありません。歯石除去は本来、気持ちの良い施術なのです。歯ぐきが腫れている部分は若干痛みを感じることはありますが、無理やりに取り除くことはしないため、腫れている部分は微細な振動、力加減で行われます。

また歯の表面をペーストで磨き上げてツルツルにすることで、プラークを付きにくくします。また歯本来の色を取り戻すことができるため、口元を健康的に仕上げてくれます。舌のクリーニングも行われ、舌苔をキレイに取り除き、口臭の原因を取り除くなど、お口の中の健康を維持するためのメニューを一度に受けることができるため、継続的に通院できるのではないでしょうか。是非ホワイトエッセンスのクリーニングメニューを受けていただくことをお勧めします。

 

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プラセンタでハリと潤いをチャージしませんか?

2019年11月24日 07:12

女性にとって「美」は永遠の憧れです。特に口元とお肌は年齢が表れやすい部位であり、お悩みを抱えている方も多いことでしょう。最近よく目にする「プラセンタ」は、美に対するお悩みを改善することで注目を集めています。

口元と肌は年齢が出やすい

「モデルのような白い歯やピンと張りのあるお肌になりたい」「年齢を重ねていも、いつまでもキレイでいたい」。しかしながら、鏡を見たときの口元や肌の張りのなさにがっかりしてしまいませんか?歯の色の変色や下がった口角は、年齢以上に老けて見られてしまいます。黄ばんだ歯、ガタガタの歯並びなど、歯のお悩みをお持ちの方は、ホワイトニングや歯列矯正、セラミック治療を行うことできれいな口元を手に入れることが可能となります。

いっぽうお肌は、毎日のお手入れを欠かさずに行っていても効果があまりない、と嘆く方も多く、もう何をやっても一緒!と最後には投げ出してしまう声もよく聞かれます。同じようにお手入れを行っていても、肌年齢が若いと言われる方の共通した特徴は「肌のハリ」ではないでしょうか。せっかくお手入れを行ってもハリに乏しい方は、口元同様、実年齢以上に見られてしまうのです。

プラセンタによる効果とは?

ではプラセンタを取り入れることで、どのような効果が期待できるのでしょうか。プラセンタとは、哺乳動物の胎盤のことで、そこから抽出された成分が美容などに大きな効果を発揮すると言われています。よく目にするのはプラセンタ抽出美容液、プラセンタサプリメントなどでしょう。

プラセンタはタンパク質、脂質、ビタミンやミネラルなど、美の素になる成分が豊富に含まれており、アンチエイジング対策として積極的に取り入れられています。特に注目すべき効果として抗酸化作用、血行促進作用、細胞の増殖作用があります。血行を良くすることで栄養素が細胞の隅まで行き渡り、細胞を活性化させることで肌の老廃物を流し、お肌のターンオーバーを促します。その結果、お肌にハリと潤いをチャージすることができるのです。

プラセンタは美容目的で病院で注射するものが多く美られますが、最近ではドリンクやサプリメントといった、病院以外でも簡単に手に入れられるようになってきました。しかしながら、品質やプラセンタ含有量などの観点から、やはり病院など医療機関から手に入れるほうが安心確実ではないでしょうか。

最近では歯科医院でもプラセンタを取り扱っているところが増えています。次回は、歯科医院で導入しているプラセンタについてもう少し詳しくお話をしたいと思います。

 

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虫歯でないのに歯が溶ける!?酸蝕症について

2019年08月23日 08:41

ビタミン豊富で体の健康や美容にもよいと言われている柑橘類。さっぱりとした口当たりでいくらでも食べられるみかんやグレープフルーツは、栄養の宝庫でもあります。ところがこの柑橘類を大量摂取することで、お口の中に思わぬトラブルを引き起こしてしまうのです。

柑橘類などに含まれる「酸」が歯に影響を与えてしまう?

みかんやレモン、グレープフルーツなどを口にすると、爽やかな酸味がお口の中に広がりますよね。これは、柑橘類の酸によるもので、お口の中をさっぱりさせると同時に気分をリフレッシュさせる効果もあります。

しかし、柑橘類に含まれる「酸」は、歯の表面のエナメル質を溶かす性質を持っており、酸がたくさん含まれる柑橘類を大量に摂取することで、虫歯に似た症状を引きお起こしてしまう可能性があります。

虫歯は、ぷラークの中に潜む虫歯菌が放出する酸により、エナメル質の表面が溶け、だんだん虫歯へと進行します。しかし、虫歯菌の存在が認められないにもかかわらず、日常で摂取する酸によって歯が溶けてしまうことがあります。

酸をたくさん含むものとして、レモンやオレンジなどの柑橘類、コーラなど炭酸ジュースなどの清涼飲料水、酢そして胃液などがあります。これらを日常的に多量に摂取することで、虫歯でなくとも歯の表面のエナメル質が溶けてしまいます。これを「酸蝕症」と言い、口の外から入ってきた酸や、胃液といった体の中の酸によって歯が溶けてしまう病気です。

 

酸蝕症の治療法

酸蝕症は、摂取した酸により歯の表面のエナメル質が溶かされていきますが、治療となる基準は象牙質が露出しているかどうかです。

エナメル質が溶けて象牙質が露出していると、冷たいものがしみる知覚過敏のような症状が起こります。象牙質まで症状が進んでいると、自然治癒は難しいため、知覚過敏の処置や虫歯治療で使われているレジンで、むき出しになっている部分を詰めて刺激を伝わりにくくします。

またあまりにも症状が強く出ている場合は、残念ですが神経を取り除き、セラミッククラウンなどの被せ物を入れる処置が必要になることも考えられます。

 

酸蝕症の予防

虫歯同様、酸蝕症も予防が可能です。まずは、原因となる酸の摂取が過剰にならないことがまず第一に挙げられます。

柑橘類は体にもよいため、たくさん摂取したいところですが、酸蝕症を予防するためにもまず摂取量をほどほどにしておきましょう。だらだらと長時間、酸を多く含む飲食物を摂取しないこと、唾液をしっかりと分泌させること、嘔吐した後は水や牛乳でうがいをしておくことで酸を中和させることが可能になります。

唾液をしっかりと分泌させるためにもよく噛んで食事をすることが大切です。

そして定期健診をきちんと受けて、虫歯や酸によって歯が溶けていないかどうかを確認してもらうことも非常に重要です。

 

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実は最も優秀な素材・ゴールドについて

2019年08月16日 09:58

神経に近い、臼歯部の虫歯治療では、型取りをしてインレーと呼ばれる詰め物を詰めて修復します。このインレーには色々な素材がありますが、臼歯部に最も適したインレーの素材は、ずばり「ゴールド(金)」なのです。

インレーに使われる素材について

インレーに使われる素材として「セラミック系」「CR(コンポジットレジン)」「ゴールド」「銀(金銀パラジウム合金)」があり、その特徴も様々です。最近では審美志向が高まり、見える銀歯をセラミックなど白く目立たないものへと変える方も増えてきています。

しかし、セラミックは耐久性にやや問題があり、噛む力が強い奥歯では割れてしまう可能性があります。そのため、どちらかといえば審美性を重視する前歯に使うほうが、その特徴をより活かせるでしょう。

では最も優れていると言われている素材は何でしょうか。それは実は「ゴールド」なのです。ゴールド=金で「金歯!?」と思うかもしれませんが、歯科素材において最も優れているのが、ゴールドなのです。

 

なぜゴールドが優秀な素材なのか

インレー修復後で最も気をつけなければいけないのは、二次カリエスです。二次カリエスとは、修復した歯が内部で再び虫歯になることを言い、再治療を必要とします。

保険適用の銀歯(金銀パラジウム合金)は、強度は申し分ありません。しかし歯と金属が密着せず、合着用セメントがお口の中の水分により溶け出し、インレーが浮き上がってきます。そこへ虫歯菌が入り込んで、インレーの下で虫歯になるのです。また表面がザラザラしており、プラークが付着しやすく耐久性が悪いことも問題です。

いっぽう同じ金属でも、ゴールドは非常に耐久性に優れており、柔らかく伸びやすいため、歯と密着しやすいという特性を持っています。接着の際、丁寧に伸ばすことで歯との段差がほとんどなくなり、隙間なくぴったりと密着します。そのためセメントが流れ出ず、インレーが浮き上がることもまずありません。そのため虫歯菌が入り込みにくい状態をキープすることができるため、二次カリエスになりにくいのです。

また柔らかいので、対合の歯を痛めることもありません。腐食しにくく歯に優しいゴールドは、最も理想的な修復物であると言えるのです。欠点は、下の臼歯部に使用した際、ゴールドが目立ってしまうことと言えるでしょうか。上の歯にいたっては、上を向かない限り見えないので、全く問題がないと言えるでしょう。

ゴールドを入れたからといって、安心してしまわないように

歯にとって最も理想的な修復物はゴールドであることをお話しました。二次カリエスのリスクは非常に低い点では、他の修復物に比べてとてもメリットが大きいと言えます。しかしゴールドを入れたからといって安心せず、虫歯などから歯のトラブルを防ぐよう、セルフケアと歯科医院での予防治療はしっかりと受けるようにしましょう。

 

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出っ歯、ねじれた前歯・・・気になる前歯に適した部分矯正

2019年08月14日 15:01

 

 

前歯は口元の中でも最も目立つ部分です。出っ歯や前歯のねじれ、歯のガタつきなどがあると、目立つ部分ゆえに笑顔に自身をなくしてしまうことも・・・。全体を治すほどではないけど、前歯だけをなんとかしたい!そんな方にお勧めの矯正治療が、部分矯正です。

前歯に多いお悩みとは

前歯とは、犬歯までのことを言い、上下左右合わせて12本を意味します。口元は目と並んで顔の印象を決定付ける重要なパーツですが、笑ったときに歯並びが良いか悪いかで、相手に与える印象をまったく違うものにします。よく「顔は可愛いけど、口元が残念」「歯並びさえよければかっこいいのに」と思うことは誰しもあるでしょう。それほどまで口元、特に前歯の歯並びは重要な役割を持つのです。では前歯に関するお悩みとは、どのようなことでしょうか。

・出っ歯

・歯並びがガタガタ

・前歯がねじれている

・八重歯が目立つ

主に考えられるのは、上記の4つです。歯並びが悪いと矯正治療をお考えになるでしょうが、「矯正治療は費用も高いし時間もかかる」「前歯だけなんとかしたい」「結婚式に間に合わせたい」など、前歯だけを何とかしたいと希望する方もいらっしゃるでしょう。このように、気になる前歯だけを矯正する治療が「部分矯正」なのです。

 

部分矯正で対応できる症例と治療期間

異本的に、部分矯正は奥歯のかみ合わせに大きな問題がなく、抜歯を必要としない症例に対し、対応が可能です。上に挙げたお悩みの場合、部分矯正で治療が可能と言えるでしょう。

部分矯正の方法は、歯科医院によって異なりますが、ほとんどの場合、スペースを作るために歯を少しだけ削り、動かす歯にブラケットとワイヤーを通して歯並びを整えていきます。金属のメタルブラケットが気になる方は、目立たないセラミックブラケットやホワイトワイヤーにすることもできます。

治療期間も全体矯正と比べるとずっと短く、症例が軽い場合、3ヶ月程度で改善できるケースもあります。費用も全体矯正よりも安く抑えることができるため、治療に踏み切りやすいとも言えるでしょう。

ただし奥歯の噛み合わせに問題があるケース、抜歯が必要となるケースなどでは、部分矯正では対応が難しい場合があります。ご自身のお悩みが部分矯正で対応できるかどうか、まずはかかりつけの歯科医師、または矯正治療を専門に扱っている歯科医院で相談してみて下さい。

なお前歯に隙間があるケースでは部分矯正ではなく、ダイレクトボンディングという治療法で対応が可能です。

 

前歯の歯並びにコンプレックスがある方は、まず歯科医師に相談し、最適な方法でキレイな歯並びを手に入れませんか。

 

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就寝中に急増する口内細菌

2019年08月13日 21:16

私たちのお口の中には非常に多くの細菌が棲みついています。これらの細菌のコントロールが崩れると、虫歯や歯周病など、歯を失う原因となるトラブルを引き起こしてしまいます。お口の中を常に清潔にしておくことが大切ですが、これらの口内細菌が増えてしまうのは、主に就寝中なのです。

口内は細菌だらけ!

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には細菌はほとんどいません。しかし成長するにつれいろいろな菌が増え始め、成人になると、少なくとも1000~2000億個、歯磨きをサボ理がちな人では、なんと1兆個もの細菌がお口の中に棲みついていると言われています。

これらの細菌の中には、日和見菌のような、特に悪害があるわけではないものも含まれています。しかし虫歯や歯周病の原因となるプラークは、これらの細菌の集まりです。そこに虫歯菌や歯周病菌が寄り付いて酸や毒素を出し、歯や歯ぐきにトラブルを起こしてしまいます。

また虫歯菌や歯周病菌だけでなく、カンジダ菌や黄色ブドウ球菌など、体の健康に影響を与えるものもあり、免疫力が低下すると、病気を発症することもあります。

 

口腔内の水分が不足すると細菌が急増する

私たちのお口の中は、常に唾液で潤っています。お口の中に細菌が存在していても、唾液が持つ自浄作用のおかげで洗い流されます。そのため細菌が存在していても、お口の中を清潔に保っていれば、虫歯や歯周病の発症リスクは低くなると言えるでしょう。

ところがお口の中が乾燥すると、細菌が洗い流されず口腔内にとどまるため、細菌が急増します。特に口呼吸や加齢が原因の場合、その傾向はさらに強くなります。口呼吸をしている方は意識して鼻で呼吸する、高齢者の方は唾液腺マッサージなどを行い、できるだけお口の中を乾燥させないよう気を付ける必要があります。

 

唾液分泌量が減る就寝中に急増する

口呼吸でもなく、まだ高齢と言える年齢でない方は、自分は大丈夫!と思うかもしれません。しかし誰でも口内細菌が爆発的に増える時間帯があります。それは「就寝中」です。就寝中は唾液分泌が少なくなり、起きているときに比べるとお口の中が乾燥しがちです。そのため細菌が爆発的に増え、起床後は非常に不潔な状態となるのです。

 

寝る前と起床後の歯磨きを念入りに!

どんなにキレイに歯を磨いても、殺菌作用の高いデンタルリンスなどを使っても、お口の中に細菌が存在する以上、就寝中の細菌は急増します。そこで大切なことは、「できる限り細菌数を減らしてから眠りにつくこと」です。夜寝る前の丁寧なブラッシングに加え、歯間ブラシやデンタルフロスで一日の溜まった汚れを掻き出しておきましょう。

また起床後はお口の中で増えた細菌を排出するためにも、朝食を食べる前に必ず歯を磨きましょう。

そして歯磨きだけでなく、虫歯にならないような生活習慣を送ることが大切です。だらだと長時間食べ続けない、砂糖をできる限り控えるなど、生活面もしっかり見直してみましょう。歯科医院での定期健診も忘れずに受け、健康な歯や歯ぐきを維持することが大切です。

 

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乳歯が虫歯になってしまったら、すぐに抜かなければいけない?

2019年08月08日 16:50

乳歯は永久歯に比べるとエナメル質が薄く、歯質も弱いため、虫歯になりやすいという特徴があります。乳歯は永久歯が生えると自然に抜け落ちますが、もし永久歯が生えるまでに乳歯が虫歯になってしまったら、必ず抜かなければいけないのでしょうか。

乳歯は酸に非常に弱い

乳歯が生え揃うと、色々な食べ物や飲み物を口にするようにします。それと同時に虫歯になるリスクも高まり、気が付けば検診などで、お子さんの歯に穴が開いていたり、溶けてしまっていることを指摘されてびっくりされることもあるかと思います。何でも食べれるようになって嬉しい反面、虫歯の心配が出てくるのもこの頃からです。

乳歯は永久歯の歯列を確保する大切な役割

永久歯が生え始めるのは個人差がありますが、およそ6歳前後からです。第一大臼歯(6歳臼歯)、第二大臼歯(13歳臼歯)とよばれる奥歯は乳歯がないため、時期がくれば自然と生えてきますが、それ以外は乳歯が生えており、永久歯が生えるとともにグラグラして自然に抜け落ちます。

ところが永久歯がまだ生えてこない時期に乳歯を失ってしまうと、次に生えてくる永久歯のスペースが狭くなり、歯列が乱れてしまう可能性が非常に高くなります。歯がなくなってしまうと、隣の歯が傾斜して歯と歯の隙間が狭くなってしまいます。永久歯が顔を覗かせていれば問題はありませんが、永久歯が生えるのがまだまだ先にもかかわらず乳歯を失ってしまうことは、永久歯の歯列に悪影響を与えてしまいます。このように、乳歯は噛むことだけでなく、のちの永久歯のスペースを確保するという非常に大事な役目を持っているのです。

乳歯が虫歯になってしまたら・・・?

では乳歯が虫歯になってしまったら、すぐに抜歯しなければいけないのでしょうか。もし乳歯が虫歯になった場合、虫歯が浅ければ削ってレジンを詰めるなどの治療を行って、乳歯を温存します。もし神経まで到達してしまっていたら、根の治療を行ってできる限り乳歯を保存するようにします。場合によっては、乳歯でも型取りを行ってインレーと呼ばれる詰め物を詰めることもあります。

永久歯がもうすぐ顔を覗かせると判断されたら保存せずに抜歯することもあるため、一概に抜歯とは限りません。しかし永久歯が生えてくるからといって、乳歯のケアを怠ると、あとに生えてくる永久歯にとっても良いとは言えません。虫歯にならないよう、仕上げ磨きをしっかりしてあげること、そして間食の与え方などを見直し、歯によい生活習慣を考えてあげることがとても大切です。

 

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歯の詰め物が取れてしまった!どうすればいい?

2019年07月26日 08:12

ガムやグミ、キャラメルなどを食べていると、何だか硬いものが・・・!よく見ると、詰め物が取れてしまった!そんな経験をした人は案外少なくないかもしれません。もし詰め物が取れてしまったら、どうすればよいのでしょうか。

取れてしまった原因

虫歯を取って詰め物をしたからもう何を食べても大丈夫!そう思いながら数年経ち、治療をしたことをすっかりと忘れた頃に突然詰め物が取れてしまったらびっくりしますよね。ではそれまで何の問題もなく使えていた詰め物が取れてしまったのでしょうか。考えられる原因は次のとおりです。

・セメント(接着剤)の劣化によるもの

虫歯を取り除いて型取りを行った詰め物(インレー)は、歯科用セメントで付けられます。保険適用のインレーは金属のものとレジンのものがありますが、強度を考慮してその多くが金属のインレーです。金属のインレーは歯との密着性があまりよくありません。どうしても歯とインレーの間にわずかな隙間や段差が生じ、そこから少しずつセメントがイオン化して劣化します。そのためインレーがだんだん浮き上がり、粘着性ものなどを食べたときに一緒に取れてしまいます。

・二次カリエスによるもの

二次カリエスとは、インレーなどの修復物や補綴物の下で再び虫歯になってしまうことを言います。わずかな隙間から虫歯菌を含んだ唾液が流れ込み、内部で虫歯が広がるとインレーが合わなくなってしまいます。そのため食事中などにインレーが取れてしまいます。

 

インレーが取れてしまったら?

 

インレーが取れてしまったら、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。もし取れたものをお持ちでしたら、それも持っていってください。二次カリエスになっておらず、インレーの状態もよければ再接着することも可能です。もし紛失してしまったら、再度型取りを行い、新たなインレーを装着します。この際、金属よりもジルコニアインレーなど強度があり、歯との接着性がよいものがおすすめです。

二次カリエスになっていたら、まず虫歯治療を行ってから型取りを行います。もし神経まで虫歯が広がっていたら、根の治療が必要になることもあります。

なお、自分で市販の瞬間接着剤などを使ってインレーを戻すことは絶対にしないでください。市販の瞬間接着剤の成分がお口の中に悪影響を与えることが考えられます。また二次カリエスになっている可能性があるにもかかわらず自分で戻してしまうと、虫歯が広がり、しなくてもよい治療が必要になってしまうかもしれません。

インレーが取れてしまったら、速やかに歯科医院を受診しましょう。併せて二次カリエスを防ぎ、劣化しにくいインレーの素材についても相談してみてはいかがでしょうか。

 

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