就寝中に急増する口内細菌

2019年08月13日 21:16

私たちのお口の中には非常に多くの細菌が棲みついています。これらの細菌のコントロールが崩れると、虫歯や歯周病など、歯を失う原因となるトラブルを引き起こしてしまいます。お口の中を常に清潔にしておくことが大切ですが、これらの口内細菌が増えてしまうのは、主に就寝中なのです。

口内は細菌だらけ!

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には細菌はほとんどいません。しかし成長するにつれいろいろな菌が増え始め、成人になると、少なくとも1000~2000億個、歯磨きをサボ理がちな人では、なんと1兆個もの細菌がお口の中に棲みついていると言われています。

これらの細菌の中には、日和見菌のような、特に悪害があるわけではないものも含まれています。しかし虫歯や歯周病の原因となるプラークは、これらの細菌の集まりです。そこに虫歯菌や歯周病菌が寄り付いて酸や毒素を出し、歯や歯ぐきにトラブルを起こしてしまいます。

また虫歯菌や歯周病菌だけでなく、カンジダ菌や黄色ブドウ球菌など、体の健康に影響を与えるものもあり、免疫力が低下すると、病気を発症することもあります。

 

口腔内の水分が不足すると細菌が急増する

私たちのお口の中は、常に唾液で潤っています。お口の中に細菌が存在していても、唾液が持つ自浄作用のおかげで洗い流されます。そのため細菌が存在していても、お口の中を清潔に保っていれば、虫歯や歯周病の発症リスクは低くなると言えるでしょう。

ところがお口の中が乾燥すると、細菌が洗い流されず口腔内にとどまるため、細菌が急増します。特に口呼吸や加齢が原因の場合、その傾向はさらに強くなります。口呼吸をしている方は意識して鼻で呼吸する、高齢者の方は唾液腺マッサージなどを行い、できるだけお口の中を乾燥させないよう気を付ける必要があります。

 

唾液分泌量が減る就寝中に急増する

口呼吸でもなく、まだ高齢と言える年齢でない方は、自分は大丈夫!と思うかもしれません。しかし誰でも口内細菌が爆発的に増える時間帯があります。それは「就寝中」です。就寝中は唾液分泌が少なくなり、起きているときに比べるとお口の中が乾燥しがちです。そのため細菌が爆発的に増え、起床後は非常に不潔な状態となるのです。

 

寝る前と起床後の歯磨きを念入りに!

どんなにキレイに歯を磨いても、殺菌作用の高いデンタルリンスなどを使っても、お口の中に細菌が存在する以上、就寝中の細菌は急増します。そこで大切なことは、「できる限り細菌数を減らしてから眠りにつくこと」です。夜寝る前の丁寧なブラッシングに加え、歯間ブラシやデンタルフロスで一日の溜まった汚れを掻き出しておきましょう。

また起床後はお口の中で増えた細菌を排出するためにも、朝食を食べる前に必ず歯を磨きましょう。

そして歯磨きだけでなく、虫歯にならないような生活習慣を送ることが大切です。だらだと長時間食べ続けない、砂糖をできる限り控えるなど、生活面もしっかり見直してみましょう。歯科医院での定期健診も忘れずに受け、健康な歯や歯ぐきを維持することが大切です。

 

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