歯石除去のときに出血するのはなぜ?

2019年05月19日 09:12

歯垢が石灰化した歯石は、定期的に取り除くことで歯周病の進行を防ぐことが可能です。しかし、この歯石除去が苦手な方は案外多く、そのひとつの原因として、歯石除去における出血が考えられます。ではなぜ歯石除去で出血してしまうのでしょうか。

決して歯を削っているわけではない

歯石除去を初めて受ける方の中には、施術の最中に超音波の振動によって歯を削られているのではないかと勘違いすることもあるようです。歯石とは、歯垢(プラーク)が石灰化して石のように硬くなったもので、自分では取り除くことができません。超音波スケーラーと呼ばれる機械の先端に細いチップがついたものを使って取り除きます。これを歯石に当てて超音波の振動ですっきりと落とします。

また歯石が歯ぐきの下(縁下)に付着している場合、手動の器具を使って丁寧に取り除きます。このように、歯石除去は歯を削っているわけではなく、虫歯や歯周病の原因となる歯石や歯垢を除去することでお口の健康を維持します。

 

歯石除去のときに出血するのはなぜ?

ではなぜ歯石除去のときに出血があるのでしょうか。これは、歯ぐきが腫れているためです。歯垢や歯石がべったと付着すると、そこへ歯周病菌などの細菌が棲みついて毒素を出し、歯ぐきに炎症を起こします。健康な歯ぐきは、引き締まったきれいなピンク色をしています。いっぽう炎症を起こしている歯ぐきは赤く腫れ、触るとプヨプヨしており、ひどくなると指で歯ぐきを押しただけで出血することもあります。健康な歯ぐきに歯石除去を行っても、出血することはありません。

これに対し、歯ぐきが腫れている状態で歯石を取った場合、スケーラーチップが触れただけで出血してしまいます。歯ぐき全体が腫れている場合、うがいの水が赤く染まっていることに驚く患者さんもいるでしょう。

つまり、歯石除去の出血は、歯ぐきの状態が悪く、歯肉炎や歯周炎になっている状態を表しているのです。

 

定期的に歯石除去を受けることが大切

歯石除去を終えた歯はすっきりとしているというよりは、スースーするように感じるかもしれません。また歯と歯の間に隙間が見えることもあります。これは蓄積した歯石を取り除いたために起こります。施術を終えて鏡を見たときにびっくりするかもしれませんが、歯周病を悪化させないためには必要な処置なのです。

歯石の前段階である歯垢は、2,3ヶ月で作られます。歯垢は柔らかい汚れのため、適切なブラッシングで取り除くことが可能ですが、歯石は超音波の力を借りないと、取り除くことはできません。歯石をそのままにしておくと、その上に新たな歯垢が付着して、歯ぐきに炎症を起こしてしまいます。

定期的に歯石除去を受けることが、歯周病を悪化させないためのコツです。定期健診をきちんと受け、お口の中の健康維持に努めましょう。

 

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セラミック系の補綴物でも、金属を使ったものとは?

2019年05月13日 07:32

セラミックを使った補綴物にはいくつか種類があります。よく目にするのがオールセラミック、ジルコニアセラミック、ハイブリッドセラミックそしてメタルボンドです。このようなセラミック系の補綴物は金属を一切使用していない、と表記されていることが多いと思いますが、実はメタルボンドはセラミック系の補綴物の中でも、金属が使われているのです。今回は、メタルボンドについてお話をしたいと思います。

 

メタルボンドとは?

メタルボンドとは、メタルフレームという金属の枠にセラミックを焼き付けた被せ物です。陶器が使われているため、白く透明感のある被せ物が特徴です。また内側にメタルフレームを使用していることから強度に優れており、全ての歯に適しています。特に噛む力を必要とする奥歯に、その特徴を発揮することができます。見た目が自然なため、お口を開けても気になることはありません。

メタルフレームと聞くと「銀歯?」と思うかもしれませんが、保険適用で使われる金属と、メタルボンドで使われる金属の種類は異なるため、メタルボンド=銀歯を使っている、というわけではありません。

メタルボンドで使われている金属は主に金、白金が90%以上の含有率である「ハイプレシャス系」と含有率75%以上の「プレシャス系」に分類されています。取り扱う会社によって含有率に違いはありますが、保険で使われる金属ではありません。

メタルボンドの歴史は古く、オールセラミッククラウンやジルコニアセラミック、e-maxなど新しいセラミックが導入される前は、自費の補綴物といえばメタルボンドが主流でした。

今ではオールセラミックなど金属が使われていないものがよく用いられており、メタルボンドは以前ほど使われることは少なくなっているようです。

 

メタルボンドのデメリットとは

メタルボンドのデメリットは、メタルフレームを使っていることによる金属アレルギーやメタルタトゥーの可能性があることです。金銀パラジウム合金や、水銀を含むアマルガムに比べるとそのリスクはやや低いものの、金属を使っていることでアレルギーを引き起こす可能性があることは、メタルボンドのデメリットといえます。

また前歯にメタルボンドを使った場合、メタルタトゥーによる審美不良のリスクを抱えてしまうことになります。メタルタトゥーによる歯ぐきの黒ずみは、見た目にもかなり目立ってしまうことから前歯にメタルタトゥーはあまりおすすめできません。

そして審美性に優れているといっても、オールセラミックやジルコニアセラミックに比べると透明感が落ち、審美性にやや劣ってしまいます。審美性を重視するなら、金属を使わず審美性が高いオールセラミックやジルコニアセラミックにするべきでしょう。

 

メタルボンドは強度と審美性を兼ね備えた治療法です。しかしオールセラミックやジルコニアセラミックには美しさの面でどうしても劣ってしまいます。また金属を使っていることに対するリスクも抱えていることから、現在メタルボンドによるメタルタトゥーなどが気になる方は、オールセラミックなどにやりかえる治療を検討してみてはどうでしょうか。

 

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指しゃぶりによる悪影響とは?

2019年05月04日 06:03

小さなお子さんの習慣的なクセのひとつに、指しゃぶりがあります。指しゃぶりは、新生児から見られる反応で、やがて成長するにつれて徐々に直っていきます。ところが成長してもまだ指しゃぶりをしていると、歯並びや噛み合わせといったお口の中の機能に悪い影響を与えてしまいます。

 

指しゃぶり、何歳ごろまでに止めていなければ心配?

新生児が小さな手や指を口元に持っていく姿はとても可愛らしいものです。やがて離乳食が始まり、成長とともに掴まり立ちやヨチヨチ歩きを始め、おもちゃを手にとって遊ぶ頃には意識が指しゃぶりから逸れていくものです。

したがって、指しゃぶりは原始的な反応である「吸てつ反射」というものの名残であり、3歳くらいまではそれほど心配になることはありません。

しかし、3歳ごろになると乳歯の歯並びに影響が出てくる可能性があります。幼稚園や保育園などで集団生活を営むようになると、自然と指しゃぶりをやめるお子さんが多い一方、お昼寝の時間や夜の睡眠時に無意識に指しゃぶりを行ってしまうことがあります。少なくとも3歳以降は、起きている間だけでも意識して指しゃぶりを止めさせたいものです。

5歳以降になっても指しゃぶりが直らない場合、日常的な癖となっていることが考えられます。そしてもうひとつは、ストレスなど心因性のものが原因で止められないパターンがあります。

いずれにしても、5歳以降でまだ指しゃぶりが直らない場合、家族の方が声かけなどで改善を試みてください。指しゃぶりをやめるグッズなども販売していますが、購入の際はよく考えることをお勧めします。

指しゃぶりによる悪影響について

指しゃぶりによる最も大きな影響は、出っ歯です。指を吸うことにより、前歯を前方へ引っ張るように力が加わるため、前歯が出てしまいます。また噛み合わせにも影響が出てしまうことも多いため、指しゃぶりは歯並びや噛み合わせに悪影響があると言えます。

 

早期に矯正治療を開始することで歯並びを改善することが可能

指しゃぶりにより出っ歯や不正咬合になってしまった場合、早いうちに歯列矯正を始めることを考えたほうがいいかもしれません。乳歯から永久歯に生え変わる時期の場合、顎の骨を広げることで抜歯せずに済むかもしれません。床矯正は、顎の骨の成長を促し、永久歯を正しい位置へ導くことを目的とする矯正治療法ですが、出っ歯に対しても効果が期待できます。

また床矯正によって歯並びがある程度整ったら、次は第二期治療と呼ばれる、ワイヤー矯正やマウスピース矯正によって、より歯並びをきれいに整える治療へと移行します。床矯正は土台工事のようなもので、土台がきちんと成されていれば、後の矯正治療がスムーズに進みます。

指しゃぶりは出っ歯を引き起こす大きな要因です。お子さんの指しゃぶりがなかなか直らず、歯並びが心配な方は、いちどかかりつけの歯科医師に相談してみて下さい。

 

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入れ歯も選ぶ時代!ご自身に合った入れ歯を選んで快適な毎日を

2019年04月26日 06:14

部分入れ歯をお使いの方の中には「食事がしにくい」「金具が見えるのがちょっと・・・」「入れ歯が当たって痛い」などご不満やお悩みを感じることもあると思います。入れ歯は失った歯の代わりとして噛むためになくてはならないもの。快適な毎日のために、今は入れ歯を選ぶ時代でもあるのです。

入れ歯の主流は、保険適用の入れ歯・・・?

初めて入れ歯を作製するとき、ほとんどの方が保険適用の入れ歯を選択するのではないでしょうか。というのも、初めて入れ歯を使うため、使い勝手や感覚がわからず、まずは噛めるためにとりあえず安い保険の入れ歯を・・・という理由で保険の入れ歯を選択されるものと思います。

保険適用の入れ歯の特徴は「費用が安い」「治療日数が短い」「修理しやすい」といったことが挙げられます。入れ歯作製治療から完成を経て、いよいよ再び噛める日を取り戻すことができると思いながら食事を行うと、やはり違和感や痛みを感じることがほとんとでしょう。何度か噛み合わせの調整を行って噛めるようになると、次に気になるのが「見た目」ではないでしょうか。

 

機能と審美性を兼ねた入れ歯とは

保険適用の部分入れ歯のデメリットは「ガタつきやすい」「当たって痛い」歯と歯の間に食べ物が挟まる」といったもののほかに「金具が見えて恥ずかしい」という声があります。保険の部分入れ歯は、必ずクラスプと呼ばれる金具がついてきます。この金具が見えてしまう位置にあると、どうしても会話のとき口元に手を当ててしまうこともあるかもしれません。また前歯に金具があると、一気に老けて見えてしまう感が否めません。

噛む機能も大切ですが、「人前に出ると入れ歯の金具が恥ずかしくて何とかしたい・・・」という重いが強くなることでしょう。しかし残存歯や顎の骨の状態によってはブリッジやインプラントが無理なケースもあります。

このように、部分入れ歯の見た目にお悩みの方に向いた入れ歯として、「ノンクラスプデンチャー」があります。ノンクラスプとは、クラスプがない、つまり金具がない部分入れ歯のことです。金具がない分、お口の中に装着しても見た目が入れ歯だとはほとんどわかりません。ひっかける金具がないのに落ちないの?と不安になるかもしれませんが、弾力性のある樹脂を使用しているため、フィット感に優れています。

また金属の金具をひっかけることがないため、バネをかける歯を痛める心配がありません。

このように、ノンクラスプデンチャーは審美性と機能性を兼ね備えた部分入れ歯です。ただし残存歯が少ない場合には適用ができない場合があります。また素材の寿命が短く、2、3年で作り替えなければいけないというデメリットも持ち合わせています。

残存歯が少ない場合は、金属床入れ歯

保険の入れ歯の欠点のひとつに、分厚くて熱いものが美味しくない、異物感が気になって気持ち悪いという声があります。残存歯が少なく、ノンクラスプデンチャーで対応ができない場合は、床(しょう)の部分に金属が使われている「金属床入れ歯」がおすすめです。薄い金属が使われているため熱を伝えやすく、食事本来の味を味わうことができます。

また金属が薄いため異物感が少なく、入れ歯を入れたときにもえずきにくいことも特徴のひとつです。

 

ご自身に合った入れ歯を選んで、快適な毎日を送りましょう

入れ歯の目的は、再び噛む機能を取り戻すことです。お伝えしたように、入れ歯にはいろいろな種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。どのような入れ歯を選ぶかは、患者さん次第です。入れ歯の特徴を理解し、ご自身に最も合った入れ歯を選ぶことが最も大切です。しっかり噛める歯を取り戻して、いつまでも健康な毎日を送るようにしましょう。

 

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オフィスホワイトニングの持続効果について

2019年04月22日 08:47

オフィスホワイトニングは、いちどの施術でかなり歯を白くすることができる、即効性のあるホワイトニングです。ではオフィスホワイトニングの効果はどのくらい持続するのでしょうか。またこれ以上白くならない場合、どのようにして白さを持続するのかについてもお話をしたいと思います。

 

はじめてオフィスホワイトニングを受けた場合の白さの度合いは・・

歯の色や質にもよりますが、はじめてオフィスホワイトニングを受けたとき、元の色よりも2~3段階明るくなることがほとんどです。シェードガイドという、歯の色の見本のようなものを歯に当てて鏡で患者さんに見ていただいてから施術に入ることが多いと思います。施術後の歯の色は、施術前の色よりも数段トーンアップしていることにびっくりすることと思います。特に目立つ前歯はかなり白くなるため、「すごい!感動!」と嬉しい気持ちに満ち溢れることでしょう。

 

後戻りしやすいオフィスホワイトニング

このように、いちどの施術で歯を理想の白さに導くオフィスホワイトニングですが、後戻りが早いことがデメリットです。施術後3ヶ月くらいで元の色に戻ってしまうため、気が付けば色のトーンが落ちてきたな・・・と実感しやすいのもオフィスホワイトニングの特徴です。そのため3,4ヶ月に一度の割合でオフィスホワイトニングを受けることが、白さを持続するコツと言えるでしょう。

持続性を求めるのなら、ホームホワイトニングのほうが白さが長持ちします。

 

かなり白くなった歯は、これ以上白くなりにくい

オフィスホワイトニングで白くなった歯は、ホームホワイトニングを併用したり、ステインが付きにくい歯磨き剤を使うことである程度白さをキープすることが可能です。またそこまで白くなった歯は、オフィスホワイトニングを受けた際に白さを実感しにくいかもしれません。つまり高レベルで白さをキープしている状態なのです。この状態でオフィスホワイトニングを受けた場合、白さよりもツヤを出すことが目的となります。白くツヤのある歯は、まさに理想の美しい歯と言えるでしょう。

 

オフィスホワイトニングで白くした歯を、家庭でのケアでキープしましょう

白くツヤのある状態を維持するためには、家庭でのケアが大切になります。コーヒーや赤ワインなど、着色しやすいものを口にしたあとは水を飲んだり口をゆすいでおくことをおすすめします。ホームホワイトニングの併用が最も持続性に優れていますが、オフィスホワイトニングだけでホワイトニングをしたい方は、着色汚れを落としやすいものを選んで使うと、効果が持続しやすいでしょう。ホワイトニングを受けた歯科医院でおすすめの歯磨き剤やグッズなどがあるかもしれませんので、いちど尋ねてみてもいいかもしれませんね。

 

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虫歯でもないのに、起床後なんだか奥歯が痛いのは・・・?

2019年04月19日 10:52

 

起床後になんとなく奥歯が痛い・・・こんな経験はありませんか?奥歯が痛い=必ずしも虫歯とは限りません。では起床後に奥歯が痛いのは、どのようなことが考えられるのでしょうか。

 

なんとなく鈍痛が・・・でも虫歯ではない?!

歯が痛いとまず考えてしまうのが「虫歯」ではないでしょうか。確かに虫歯は歯の痛みを伴うため、起床後に限らず歯に痛みを感じたら、もしかして虫歯になってしまったかも、と考えるのは自然なことです。

虫歯だと思って歯科医院を受診しても、特に虫歯の様子は見られないと言われたら、いったい何が原因の痛みなのでしょうか。虫歯は虫歯菌がプラークにすみついて酸を出し、歯を溶かしていきます。溶け始めた歯は茶色または黒っぽくなり、穴も開いているため見た目である程度分かりますが、見えにくい上の奥歯の場合などは、痛みで虫歯かも?と思ってしまうかもしれません。

てっきり虫歯だと思って受診したものの、歯科医師から虫歯ではないと診断されてしまった場合、いったいどんなことが原因と考えられるのでしょうか。考えられる大きな原因は、就寝中の「歯ぎしり」です。

歯や顎に悪影響を与える「歯ぎしり」

歯ぎしりとは、主に就寝中に歯と歯を擦り合わせることです。また日中でも無意識に噛み締めてしまうのも、歯ぎしりの一種です。就寝中に歯ぎしりを行っていることが痛みの原因と考えられますが、歯ぎしりを行うことでどのような影響が起こるのでしょうか。

 

・歯や顎に痛みを感じる

・歯と歯を擦り合わせることで、歯が磨り減ってしまう

・顎関節症を引き起こしてしまう可能性がある

・歯周病が進行しやすくなる

・詰め物や被せ物が破損し、外れてしまう

・歯の根元が磨り減り、視覚過敏が起こりやすくなる

・歯の根にダメージが加わり、歯が折れてしまう

このように、歯ぎしりを行うことは歯や顎にダメージを与えることばかりで、よいことは何一つありません。また起床後に肩凝りや首に痛みを感じるなど、歯だけでなく全身の健康にも影響が出てしまいます。

 

歯ぎしりの種類と改善法について

歯ぎしりは、歯と歯をギリギリと擦り合わせてイヤな音が立つのが一般的ですが、それだけではありません。奥歯をギュッと噛み締める「噛み締め」や、歯と歯をカチカチとぶつけ合うのも、歯ぎしりの一種です。

お口の中や体の健康に悪影響を与える歯ぎしりを改善する方法ですが、特効薬はありません。対処療法として、最も一般的なのは就寝中にマウスピース(ナイトガード、スプリントとも言う)を装着することです。ハードタイプのマウスピースを就寝中に装着することにより、歯と歯の接触を防ぎます。

また日中の無意識の噛み締めや歯と歯をぶつけ合う癖に対しては、常に意識することしかありません。リラックスして過ごす、ストレスをなるべく溜めないなど、日常生活の過ごし方に意識を向け、噛み締めていると気づいたときは、口元を緩めるなどして対処してみてください。

歯ぎしりは歯の寿命を短くしてしまう、という意識を持っておくとともに、起床後に奥歯がなんとなく痛いと感じたら、早めに歯科医院へ相談してみましょう。

 

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お子さんの歯の健康を守る仕上げ磨き

2019年04月15日 07:09

大切なお子さんの歯を虫歯から守るために大切なことは、毎日の食生活と保護者の方の仕上げ磨きです。仕上げ磨きの有無が、将来のお子さんのお口の健康に大きく影響すると言っても過言ではありません。お子さんの仕上げ磨き、毎日してあげていますか?

 

お子さんの虫歯の大きな原因は砂糖の過剰摂取

 

大切なお子さんの歯が虫歯になってしまったとき、つい言ってしまうのが「お菓子の食べ過ぎ」ではありませんか?確かに砂糖がたくさん含まれているお菓子やジュースの多量摂取は虫歯の大きな原因です。虫歯菌がお子さんの口に棲みついてしまったら、虫歯のリスクは一気に高まります。特に乳歯は虫歯菌が出す酸にとても弱く、あっという間に虫歯に進行してしまいます。これはまず間食の摂り方に問題があるかもしれません。

離乳食を終えると、色々なものを食べるようになります。お菓子や甘いジュースもそのうちのひとつです。これまで知らなかった甘い味は、お子さんにとってとても魅力のあるものでしょう。何か出来るようになったり、イヤなことを頑張って我慢すると、そのご褒美としてついつい砂糖がたくさん使われているお菓子をあげてしまいませんか?またおやつの時間では、あげる量をきちんと決めていますか?いつまでもだらだらとお菓子を食べていると、歯は酸でどんどん溶けてしまって虫歯へと進行してしまうのです。このように、お子さんの虫歯になる最大の原因は、砂糖の摂り過ぎです。

 

仕上げ磨きの重要性

 

歯磨きの目的は、歯に付いたプラークをきちんと落とすことです。プラークは歯にべったりと付着するため、軽く水で口をゆすぐ程度では落ちません。プラークが付いたままにしておくと、虫歯や歯肉炎などお口の中のトラブルに発展してしまうため、歯ブラシを使って丁寧に汚れを落とす必要があります。

乳歯や生えたばかりの永久歯は歯質が弱く、酸に溶けやすい性質を持っています。お子さんの場合、歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間、そして6歳臼歯の溝などに汚れが残りやすい状態です。

毎食後に歯磨きをするとよいのですが、なかなかタイミングが合わないこともあるでしょう。歯磨きで最も重要なのは、就寝前です。寝ている間は唾液の分泌が減り、虫歯菌などの細菌が急増します。磨き残しがある部分に虫歯菌が寄り付いて酸を放出することで、虫歯が作られるため、寝る前の歯磨きでしっかりと汚れを落としておく必要があります。

お子さんが3歳くらいになると、自分で歯ブラシを持って歯を磨き始めます。これは歯磨きに興味を持つとともに、自分で磨くという自立心を育てるためにとても大切なことです。

しかし汚れを落とすことはまだまだ難しいため、保護者の方がしっかりと仕上げ磨きをしてあげなければいけません。できればお子さんを膝の上に寝かせた仰向け状態で仕上げ磨きを行うことがベストですが、向かい合って磨いてあげても構いません。要は、きちんと汚れを取り除けてあげればよいのです。

 

歯磨きの習慣をつけてあげること

 

仕上げ磨きを非常にイヤがるお子さんも当然いらっしゃいます。しかしどんなにイヤがって泣いても可哀相と思わずに、仕上げ磨きを頑張って行ってあげましょう。虫歯になって痛い目に合うほうがよっぽど可哀相です。好きなキャラクターのDVDを流したり、歌を歌ってあげるなど、工夫をしながら頑張ってみましょう。虫歯になりやすい前歯や臼歯部を手早く磨くようにするとよいでしょう。お子さんが嫌がらずに歯磨きができたら、たくさん褒めてあげてください。

 

仕上げ磨きに年齢制限はありません

「仕上げ磨きは何歳まですればいいですか」と疑問に感じることもあるかもしれません。基本的に、仕上げ磨きに年齢制限はありません。小学校中学年くらいから仕上げ磨きの手を離れていくことが多いですが、きちんと磨けているかどうかは疑問です。むしろ、きちんと磨けていないことが多く、定期検診で歯ぐきの境目にべったりとプラークが付着しているのがよく確認されます。

大きくなったからもう自分でしなさい、というよりは、たまに仕上げ磨きをしてあげて、きちんと磨けているかどうかを確認してあげましょう。これは同時に、歯並びや噛み合わせに変化はないかどうか確認する時間でもあります。

お子さんの大切な歯を守るのは、小さな頃からの仕上げ磨きです。毎日の仕上げ磨きとともに、定期検診を受診してお子さんの歯やお口の中が健やかな状態かどうかをチェックしてもらいましょう。

 

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ホワイトニングで歯がしみる理由とは

2019年04月05日 07:44

歯を真っ白に美しく仕上げるホワイトニングですが、施術後に痛みやしみるなどの症状が起こることがあります。ではなぜホワイトニングでこのような症状が起こるのでしょうか。

 

ホワイトニングで歯がしみるのはなぜ?

ホワイトニングは、ホワイトニングジェルを使って歯の色素を分解して白く仕上げますが、施術中や施術後に痛みなどを感じることがあります。ではホワイトニングによる痛みなどの原因をご紹介しましょう。

 

・一時的な知覚過敏

ホワイトニングを行うことで、歯の表面が一時的に脱灰状態となります。そのためチクチクしたような痛みを感じることがあります。これはホワイトニングに含まれる成分が影響していると考えられますが、ほとんどの場合一過性のものであり心配する必要はありません。

・神経を刺激する痛み

ホワイトニングの薬剤が内部の神経を刺激し、痛みを感じることがあります。特に初めてホワイトニングを行った方や、長時間ホームホワイトニングを行った場合、痛みを感じることがあります。

・歯が磨り減っていたり、エナメル質が欠けている場合に起こる痛み

歯ぎしりや歯が欠けてしまっている場合、内部の象牙質がむき出しになっており、ホワイトニング薬剤の刺激が強く感じてしまうことがあります。このような状態の場合、ホワイトニングそのものを行うべきではありません。また歯周病が進んでいる場合も、ホワイトニングは避けたほうがよいでしょう。

・歯ぐきに薬剤が付着したときの痛み

歯ぐきなどの粘膜にホワイトニング薬剤が付着すると、ヒリヒリしたような痛みを感じることがあります。

 

ホワイトニング前にしておくべきこととは

ホワイトニングで歯を白くしたいとお考えの方は、まず歯科医師の診断が必要です。もし強い知覚過敏や虫歯、歯周病などがある場合、まず治療や症状を改善させなければいけません。

まずは虫歯や歯周病の治療を行い、ホワイトニングができる状態にしておきましょう。なお重度の歯周病の場合、ホワイトニングができない可能性があります。

また健康な歯でも多少の痛みを感じることがあるため、歯質を強くしておくことがおすすめです。

特に歯磨き粉は、知覚過敏用のものを使うとよいでしょう。知覚過敏用の歯磨き剤は、歯がしみるのを防ぐ、あるいは改善する成分が含まれているため、併せて使うとよいでしょう。

歯科医院によっては、しみ止めのジェルを出してくれることもあります。オフィスホワイトニングやホームホワイトニング前にしみ止めのジェルを塗っておくことでエナメル質を保護し、施術中や施術後の痛みを軽減する効果があります。

ホワイトニングで多少の痛みやしみる感じはあるものですが、強い痛みがある場合、いちど歯科医師や歯科衛生士に相談してみて下さい。

 

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ブリッジとの比較でわかるインプラントのメリット

2019年03月26日 08:41

失った歯の機能回復治療としてインプラントがあります。インプラントはごく一部の症例を除いて自費治療となりますが、歯の健康面を考慮すると非常に優れた治療法でもあります。今回は、同じ機能回復治療としてブリッジと比較したインプラントの特徴をご紹介したいと思います。

インプラントとは

インプラントとは、失った歯の顎の部分にインプラント体と呼ばれる人工歯根を埋め込み、その上にセラミッククラウンなどの被せ物を装着して噛む機能を回復させる治療法です。

インプラントは基本的に3つのパーツからできています。歯の根の部分に相当する「フィクスチャー」、被せ物とフィクスチャー部分を繋ぐ「アバットメント」そして被せ物部分にあたる「上部構造」で構成されています。中にはフィクスチャーとアバットメントが一体化したものもあり、どちらのインプラント体を使うかは患者さんの状態によって異なります。

インプラント体の素材はチタンまたはチタン合金で作られています。チタンは生体親和に優れており、人体に埋め込んでもアレルギーが起こりにくいと言われています。

 

ブリッジについて

同じ機能回復治療でも、ブリッジとどのように違うのでしょうか。ブリッジは保険適用ですが、保険を使うためには細かな制約があります。部位や本数によっては保険が使えない場合があるため、保険でブリッジの治療を希望する場合は、確認が必要です。

ブリッジは治療期間も短く、噛む力も入れ歯に比べると強いため、硬いものでもしっかりと噛むことができます。

しかしブリッジの最大のデメリットは、健康な歯をたくさん削らなければならないことです。健康な歯を削ることは、将来的に歯の寿命が短くなる可能性が高いということになります。

歯の健康を維持することが啓発される中、健康な歯を削ることで歯の寿命に影響してしまうことは、ブリッジの大きな問題点と言えるでしょう。

 

他の歯に影響を与えないインプラント

ブリッジにデメリットがあるように、インプラントにも当然デメリットは存在します。しかしインプラントの最も注目すべきことは「他の歯に影響を与えず治療することができること」そして「他の歯の健康を維持することができること」です。ブリッジのように健康な歯を削ることはありません。

また対合の歯や周囲の歯にダメージを与えることがないため、残存歯の健康を維持することができることは、ブリッジにはない大きなメリットです。

このように、インプラントはとても優れた治療法であることがおわかりいただけたと思います。とは言うものの、インプラントは自費治療であり、外科処置を伴うことから治療に制限が出てきます。インプラントをお考えの方は、まずかかりつけの歯科医院に相談して下さい。そしてインプラント治療を受ける際は、インプラントの実績が豊富で様々な症例に対応できる歯科医院を選ぶことが大切です。

 

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噛み合わせが悪いとどんなことが起きやすいのでしょうか

2019年03月24日 09:28

噛み合わせの悪さは見た目の悪さを引き起こすだけでなく、お口の中や体の健康に色々な悪影響を与えます。では噛み合わせの悪さはどんな悪影響があるのでしょうか。噛み合わせを整える歯列矯正の方法と併せてご紹介致します。

噛み合わせが悪いとどのようなことが起こりやすいのか

・虫歯および歯周病のリスク

噛み合わせに問題がある場合、その多くは歯が重なったりデコボコした歯並びといった歯並びの乱れが見られます。この部分に汚れが溜まり、虫歯や歯周病といったトラブルを引き起こしてしまいます。

・顎関節症

噛み合わせがずれているとよく噛むことができず、その結果、顎関節に負担がかかりやすくなります。顎関節症になると口を開けにくい、顎が痛いなどといった症状が起こり、日常生活にも影響が出てしまいます。

・前歯で噛み切ることができない

出っ歯や開咬の場合、前歯がきちんと噛み合いません。そのため前歯で食べ物を噛み切ることができず、食材によっては食べることが難しいでしょう。

・消化不良を起こしやすくなる

噛み合わせが悪くなることでしっかり噛めず、消化不良を起こしやすくなります。よく噛むことで唾液がたくさん分泌され、噛み砕いた食べ物と唾液が混ざり合って胃へ送り込まれますが、よく噛まないことで食べ物と唾液があまり混ざらず、そのまま胃へ送り込まれるため消化が悪くなってしまいます。

・発音が不明瞭になる

不正咬合の種類によっては、発音のたびに空気が漏れたようになってしまうため発音が不明瞭になります。そのため滑舌が悪くなり、人前で話し辛くなってしまいます。

 

噛み合わせを整える歯列矯正の種類について

歯列矯正は歯並びの乱れを整えるだけでなく、正しい噛み合わせに導くことを目的としています。中には歯並びは整っていても、噛み合わせに問題があるため、歯列矯正を必要とするケースもあります。

・ブラケット(ワイヤー)矯正

最もオーソドックスな治療法で、歯にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、そこへワイヤーを通して歯を少しずつ動かして歯並びや噛み合わせを整えます。ほとんどの症例に対応しています。

・裏側矯正

歯の裏側に矯正装置を付けて歯並びや噛み合わせを整える治療法です。一見すると、歯列矯正を行っていることがほとんどわかりません。色々な症例に対応できますが、特に出っ歯に対して効果が高い治療法です。一般的なブラケット矯正と比べると費用が高くなります。

・マウスピース矯正

透明なマウスピースを使った目立たない矯正治療です。周りに矯正をしていることを知られたくない方や、受付など職業柄、矯正をしていることがわからないように歯並びや神合わせを整えたい方に最適な矯正方法です。ほとんどの症例に対応できますが、難しい症例の場合、マウスピース矯正が難しい場合があります。

・インプラント矯正

歯ぐきにインプラントアンカーと呼ばれる矯正用インプラントを取り付けて歯並びを改善する方法です。インプラントアンカーを固定源として歯を動かすため、短期間で効率よく歯並びや噛み合わせを改善することができます。

 

噛み合わせに問題がある場合は、早めに歯科医師に相談しましょう

噛み合わせに問題がある場合に起こるトラブルについてお話をいたしました。お口の中で大切なことは、噛み合わせがきちんと整っていることです。ご紹介したとおり、噛み合わせに異常があると様々なトラブルを引き起こしやすくなります。噛み合わせに異常がある場合、早めに歯科医師に相談してみて下さい。

 

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