指しゃぶりによる悪影響とは?

2019年05月04日 06:03

小さなお子さんの習慣的なクセのひとつに、指しゃぶりがあります。指しゃぶりは、新生児から見られる反応で、やがて成長するにつれて徐々に直っていきます。ところが成長してもまだ指しゃぶりをしていると、歯並びや噛み合わせといったお口の中の機能に悪い影響を与えてしまいます。

 

指しゃぶり、何歳ごろまでに止めていなければ心配?

新生児が小さな手や指を口元に持っていく姿はとても可愛らしいものです。やがて離乳食が始まり、成長とともに掴まり立ちやヨチヨチ歩きを始め、おもちゃを手にとって遊ぶ頃には意識が指しゃぶりから逸れていくものです。

したがって、指しゃぶりは原始的な反応である「吸てつ反射」というものの名残であり、3歳くらいまではそれほど心配になることはありません。

しかし、3歳ごろになると乳歯の歯並びに影響が出てくる可能性があります。幼稚園や保育園などで集団生活を営むようになると、自然と指しゃぶりをやめるお子さんが多い一方、お昼寝の時間や夜の睡眠時に無意識に指しゃぶりを行ってしまうことがあります。少なくとも3歳以降は、起きている間だけでも意識して指しゃぶりを止めさせたいものです。

5歳以降になっても指しゃぶりが直らない場合、日常的な癖となっていることが考えられます。そしてもうひとつは、ストレスなど心因性のものが原因で止められないパターンがあります。

いずれにしても、5歳以降でまだ指しゃぶりが直らない場合、家族の方が声かけなどで改善を試みてください。指しゃぶりをやめるグッズなども販売していますが、購入の際はよく考えることをお勧めします。

指しゃぶりによる悪影響について

指しゃぶりによる最も大きな影響は、出っ歯です。指を吸うことにより、前歯を前方へ引っ張るように力が加わるため、前歯が出てしまいます。また噛み合わせにも影響が出てしまうことも多いため、指しゃぶりは歯並びや噛み合わせに悪影響があると言えます。

 

早期に矯正治療を開始することで歯並びを改善することが可能

指しゃぶりにより出っ歯や不正咬合になってしまった場合、早いうちに歯列矯正を始めることを考えたほうがいいかもしれません。乳歯から永久歯に生え変わる時期の場合、顎の骨を広げることで抜歯せずに済むかもしれません。床矯正は、顎の骨の成長を促し、永久歯を正しい位置へ導くことを目的とする矯正治療法ですが、出っ歯に対しても効果が期待できます。

また床矯正によって歯並びがある程度整ったら、次は第二期治療と呼ばれる、ワイヤー矯正やマウスピース矯正によって、より歯並びをきれいに整える治療へと移行します。床矯正は土台工事のようなもので、土台がきちんと成されていれば、後の矯正治療がスムーズに進みます。

指しゃぶりは出っ歯を引き起こす大きな要因です。お子さんの指しゃぶりがなかなか直らず、歯並びが心配な方は、いちどかかりつけの歯科医師に相談してみて下さい。

 

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