2023年08月15日 17:46
歯の健康や美しさを保つ基本は、毎食後の歯磨きです。そこで悩むのは、朝寝起きの歯磨きのタイミング。起きた直後がよいのか、朝食後に行うのがよいのか・・・。では寝起きの歯磨きは食前か食後か、どちらがよいのでしょうか。
朝の寝起きの際に、お口の中がネバネバして、お口の中は乾いた状態になっているいます。これは、寝ている間の唾液分泌が減少するため、口内細菌が増殖しているために起こる現象です。
起きているときのお口の中は常に唾液で潤っていますが、唾液には口内細菌を洗い流す作用があります。ところが、寝ている間は唾液の分泌が減り、細菌が増えます。寝ている間に口が開いている方は、よりお口の中が乾き、細菌が爆発的に増えてしまいます。
お口の中は非常に多くの細菌が棲みついており、唾液が最も少なくなる睡眠時は一日の中で最も不潔な状態です。
この状態のまま食事を摂ると、たくさんの細菌が体内に入り、腸内環境を乱してしまいます。
腸内環境が乱れると、免疫力の低下に繋がり、ウイルス感染といったリスクも高めてしまうことになります。
細菌だらけの就寝後のお口のまま食事を摂ることは、細菌をそのまま体内へ取り込んでしまうため、腸内環境を乱す一因となってしまいます。このようなことを防ぐためにも、できれば寝起きの歯磨きは食事の前に行うことをお勧めします。ネバネバした細菌だらけの状態で食事をするのは、なんとなく気持ち悪くないですか?まずはお口の中の細菌を減らし、スッキリさせるためにも寝起きの歯磨きは、食前をお勧めします。歯磨き剤の効果で、お口の中がすっきりとし、目も覚めるでしょう。
どうしても歯磨きできない場合は、水でゆすぐだけでもさっぱりします。最低限、寝起き後は水でゆすぐことを心がけましょう。
虫歯予防の観点から、「歯磨きは食後」というのは当然ですが、寝起きに限っては食前に歯磨きを行い、それに加えて毎食後の歯磨きを行うのがベストと言えるでしょう。
では、起きてすぐの歯磨きをすれば、食後の歯磨きは必要がないといえばそうではありません。食事を摂ると、お口の中が酸性になり虫歯菌が活動しやすい環境となります。唾液の働きで、少しずつ中性へ戻りますが、やはり歯の健康を維持するのは食後の歯磨きです。虫歯だけでなく歯周病の予防にもなりますので、寝起き直後の歯磨きと、毎食後の歯磨きをするとより口内環境を整えることができます。
歯磨きのタイミングは、その方のライフスタイルによって違いますが、毎食後の歯磨きが難しい方は、寝起き直後と寝る前の歯磨きだけでも念入りに行うように心がけましょう。
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