神経がない失活歯を白くする、ウォーキングブリーチとは?

2023年01月20日 15:22

歯を白くきれいにする、というと真っ先に思い浮かぶのは、ホワイトニングでしょう。しかしホワイトニングは全ての歯に対して適応できるわけではありません。その中でも、歯の神経がない失活歯の変色は、ホワイトニングでは期待できる白さに改善することは難しく、別の方法で改善を試みる必要がありますが、失活歯に対する審美修復のひとつに、「ウォーキングブリーチ」という方法があります。今回は、ウォーキングブリーチについてお話をいたします。

歯の神経を取ると黒っぽく変色します

できることならば歯の神経は取らないほうが良いですが、ひどい虫歯や、歯を折ってしまい根管が細菌感染したなど、歯の神経を取らざるをえないことが起きてしまった場合、歯の神経を取り除きます。歯の神経を取り除くと、強い痛みや細菌感染を緩和させることはできますが、神経を取り除くことで歯に栄養が行き渡らなくなり、次第に黒っぽく変色してきます。周りの歯が白いと、余計に変色が目立ち憂鬱な気分になってしまうのではないでしょうか。

歯の神経を取ると、血液循環がなくなり残った血液成分やコラーゲンなどが変性するため、次第に黒っぽく変色してきます。このような経緯を経て、神経を取った歯は変色してしまうのです。

ホワイトニングでは白くできない失活歯の審美修復は、2通り

歯を白く美しくするホワイトニングは、失活歯や被せものの歯には効果を発揮しません。このような歯を白くするためには、ホワイトニング以外の方法で審美修復を試みる必要があります。

歯の神経がない失活歯の場合の審美修復は、

1.セラミッククラウンやラミネートべニアによる外側からの修復

2.ウォーキングブリーチを用いた内側からの修復

の2通りになります。セラミッククラウンを被せる方法は確実に審美性を回復できますが、歯を削らなければいけないことに抵抗を持つ方もいらっしゃると思います。またセラミッククラウンは高額な治療費が必要になりますので、そこも懸念材料の一つになるのではないでしょうか。できるだけ自分の歯を触りたくないというご希望がある場合、セラミッククラウンによる修復よりもウォーキングブリーチのほうが適していると言えます。

ウォーキングブリーチの方法と気になる点

ウォーキングブリーチは、元々神経の入っていた管の中に歯を白くする薬剤を流し入れ、内部から変色した歯を漂白していく方法です。通常は数週間おきに同じ処置をし、少しずつ白くしていきます。歯を白くする薬剤を入れながら歩くという意味で、ウォーキングブリーチと呼ばれています。最終的には穴を塞ぎますが、前歯の場合、ほとんどが歯の裏側を削って治療をするため正面からはふさいだ穴などはほぼ分かりません。

ウォーキングブリーチは保険外治療ですが、そこまで高額ではないため気軽に治療ができますが、歯の内部にガスが充満することで塞いでいた蓋が取れやすくなってしまいます。蓋が取れてしまうと漂泊の効果が十分に発揮できません。

また思ったほど効果を得られておらず、期待した白さにはならないこともありますが、これは「歯を白くする」というよりは「神経を取ったことで変色した歯を本来の色に戻す」といった意味合いだと考えたほうが良いでしょう。もしウォーキングブリーチで思ったほど改善できなければ、セラミッククラウンに変える、という手もあります。

いずれにしても、失活歯の変色はかなり目立ってしまうため、気になる方は歯科医院で相談してみましょう。

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