2023年10月26日 07:53
目立たず矯正治療を進められるマウスピース矯正が人気を集めています。取り外し式で食事も歯磨きもしやすい点が大きなメリットですが、ずっと装置を付けたままのワイヤー矯正と違い、1日20時間以上の装着が必要とされています。自己管理が必要とされるマウスピース矯正ですが、もし装着時間が短いと、どんな影響があるのでしょうか。
インビザラインをはじめ、様々な種類やメーカーから提供されているマウスピース矯正は、ワイヤー矯正とは真逆の特徴を持っています。
ワイヤー矯正は動的治療が終了するまで装置は付けたままま過ごすため、食事や歯磨きがし辛いというデメリットがあります。これに対し、マウスピース矯正は食事や歯磨きのときはマウスピースを外しますので、矯正治療前と同じような感覚で食事が楽しめ、歯磨きもスムーズに行えます。
ただワイヤー矯正と比べると、自己管理が必要です。ワイヤー矯正は、月にの1度ペースで医師がワイヤーの調整を行うことで歯が動きますが、マウスピース矯正は、「自分でマウスピースを取り換えて歯を動かす」矯正方法です。交換を忘れそう、管理が面倒になって途中で止めてしまいそうなど、自己管理が出来ない方には不向きかもしれません。
ワイヤー矯正と異なり、マウスピース矯正で歯並びが改善されるかどうかは、医師の治療方針だけでなく、患者さんの自己管理にかかっていると言ってもよいでしょう。
マウスピース矯正には世界的トップシェアを誇る言インビザラインをはじめ、様々なマウスピース矯正が提供されていますが、いずれも1日の装着時間が20時間以上と言われています。マウスピース矯正は、ワイヤー矯正よりも弱い力を加えて歯を少しずつ動かしますが、弱い力であっても、継続して力を加えることで歯が動きます。1日20時間以上の装着が必要なマウスピース矯正ですが、装着時間が短いと、どのような影響があるのでしょうか。
マウスピース矯正、特にインビザラインの場合、綿密な治療計画とそれに伴うシミュレーションでマウスピースを作製します。それは、1日20時間以上装着することを前提として治療計画を作ります。ところが、1日20時間以上の装着ができないと歯がきちんと動かず、計画どおりに歯が動かなくなってしまいます。
マウスピースの装着時間が短いと、歯がきちんと動かず治療効果が発揮できなくなる恐れがあります。特に決まった枚数内で治療を行うコース制の場合、効果が半減してしまうこともあります。
1日の装着時間が短いことにより歯の動きが悪くなった場合、治療計画を変更せざるを得ない場合があり、治療期間も変わってしまうことがあります。
このように、マウスピースの装着時間が短い場合、治療経過や結果に悪い影響を及ぼす可能性があるため、装着時間は医師の指示に従い、きちんと守るようにしましょう。
目立たずに治療ができること、食事や歯磨きがしやすい反面自己管理が求められるマウスピース矯正は、不向きな方もいらっしゃいます。ご自身のライフスタイルなどを考慮し、治療法を決めていくことが矯正治療の成功を導くポイントとなるでしょう。
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