2023年07月26日 13:02
喫煙は体に害をもたらすだけでなく、口元の審美面を大きく低下させてしまいます。気が付けば歯の裏側はヤニがびっしりとついて真っ茶色、歯の表面も茶色く変色しているのを見て、びっくりすることはありませんか?ヤニで茶色くなった歯は、クリーニングできれいに落とすことはできるのでしょうか。
ヤニは、一度ついてしまうとなかなかきれいに落とすことはできません。これは、タバコに含まれるタールと、唾液の持つ特徴によって歯に付着してしまうからです。
歯の表面には、ぺクリルという唾液に含まれるたんぱく質から成る、ごく薄い膜があります。このぺクリルには色素を取り込みやすい性質があるため、タバコの中にあるタールと結びつき、茶色のヤニになって歯に付着してしまいます。
タール自体は水溶性のため、タールがぺクリルと結びつく前に水でお口をゆすぐと、ヤニによる着色をある程度防ぐことができます。
しかし喫煙習慣が長い方や、一日に何本もタバコを吸う方は、喫煙後すぐに口をゆすぐということは難しいのではないでしょうか。また歯の着色の原理はタバコだけでなく、コーヒーなども同じです。タバコ+コーヒーとセットで嗜む方はとても多いと思いますが、着色しやすい嗜好品をとり続けることで、ますます歯の着色が強くなってしまいます。
このように、色素が強い飲食物とぺクリルが結びつくことで、着色となります。特にタバコのヤニは、かなり頑固でびっしりと付いてしまう傾向にあります。
歯の表裏にたくさん付いているヤニは、残念ながら毎日の歯磨きできれいさっぱりと落とすことはまず期待できません。コーヒーなどのステインもそうですが、特にタバコのヤニはとても頑固にこびり付いてしまっているので、歯ブラシでそう簡単には落とせないでしょう。
ヤニや着色を落としやすい成分入りの歯磨き剤を使うと、少しは落とせるかもしれませんし、比較的新しいヤニなどは落ちるかもしれません。しかし既にこびり付いているヤニに対しては、期待はあまりできないでしょう。
ではたくさん付いてしまったヤニを落とすのはどうすればいいでしょうか。それは、歯科医院でクリーニングを受けることです。
歯科医院でのクリーニングなら、専用の器材や薬剤などが揃っています。また超音波器具を使うと、これまで頑固についていたヤニをとてもきれいに落とすことができます。
ヤニを落としてきれいになった歯を見ると、この状態をキープしようという意欲が沸くのではないでしょうか。できれば体の健康や審美面を考えるとやはり禁煙が望ましいですが、どうしても難しい方は、タバコを吸った後に水で口をゆすぐだけでも効果があります。
加えて定期的なクリーニングを受けることで、きれいな状態を維持することが可能です。お口の健康と見た目の維持のためにも、是非定期的なクリーニングを受けるようにするといいですね。
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