なぜ保険の差し歯や被せ物は黄ばんでくるの?

2020年09月14日 13:24

 

虫歯や歯周病など歯の治療を受ける際、健康保険が適用されます。特に虫歯の場合、虫歯に感染している部分を取り除かなければいけないため、歯を削る必要があります。削った歯の部分は元の形に戻して修復しますが、健康保険が適用される素材は、年数が経つと黄ばみが生じやすくなります。これはなぜでしょうか。

 

保険適用となる素材について

歯科治療において保険が適用される素材は決まっており、虫歯治療で使われる素材は、レジンと金属です。小さな虫歯や浅い虫歯の場合、歯の色に近いレジンで削った部分を詰めて修復します。

また、臼歯部においてやや深い虫歯の場合は、インレーという詰め物を詰めて機能を回復させます。レジンでは強度に不安があるため、金属の素材を使って強度を回復させます。

神経まで達してしまった深い虫歯は、根の中の治療を行ったあと、土台を立てて被せ物を被せ、機能を取り戻します。残っている歯の状態や部位により、保険適用の被せ物を作製します。

前歯の場合、表側は白いレジン、裏側は金属のものとなります。奥歯は全て金属のものとなります。また臼歯部にCAD/CAM冠という白い被せ物を使うこともあります。CAD/CAM冠はレジンとセラミックを混ぜたもので、審美性は優れています。

レジンを使うと黄ばみが生じるのはなぜ?

銀歯の場合、審美性は劣りますが劣化することはあっても変色することはありません。これに対しレジンは、歯の色に合わせてキレイに修復できるので、見た目はご自身の歯の色とほとんど変わりません。「安い費用できれいになった!」とお喜びになる方がほとんどです。

ところが3年4年と年数が経つにつれ、前歯の差し歯やレジンで修復した部分が黄ばみによって変色し始めることがあります。鏡で見ても、変色が気になることでしょう。小さな虫歯の場合、それほど気にならないかもしれませんが、前歯の差し歯はレジン全体が黄ばむため、他の歯との色の差がかなり出てしまうため、かなり気になるのではないでしょうか。

この黄ばみや変色は、レジンの特性によるものです。レジンはプラスチックのようなもので細かな傷がつきやすく、汚れや色素などを吸収しやすい特徴があります。そのため日常の飲食物やお口の中の細菌などが吸収され、黄ばみや汚れとなって現れてしまうのです。

いちど吸収されてしまった着色や汚れは、歯のクリーニングではそこまでキレイにはなりません。周りの天然歯の汚れが取れる分、差し歯の黄ばみがより浮きだってしまうのです。

作製した当初の美しさをキープするなら、保険外のものが適しています

せっかく治療をしたにもかかわらず、数年で汚れが出てきてしまうたびに再治療を繰り返すと、結果的に治療費がかさんでしまいます。つまり、意外とコストが悪いのが保険の特徴でもあるのです。

最初は費用がかかりますが、コストを考えると、最初からオールセラミックなどの保険外の素材を選択すると、美しさが長持ちし、再治療のリスクもかなり低くなります。

 

保険治療を受けた歯の変色にお悩みの方、何度も再治療を繰り返している方は、いちど審美治療を選択肢にいれてみるとことで、キレイな口元を維持してみてはいかがでしょうか。

 

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