2018年08月18日 13:50
呼吸は本来、鼻で行うものです。ところが鼻で呼吸を行わず口で呼吸を行う「口呼吸(こうこきゅう)」を行っていませんか?口呼吸はお口の中だけでなく、体の健康にも影響し、歯並びにも影響すると言われているのです。また出っ歯の場合、唇がきちんと閉じれずに口呼吸になることがあります。今回は口呼吸と歯並びや噛み合わせの関連性についてお話をしたいと思います。
・口呼吸と歯並びの関係について
口呼吸になりやすい歯並びや噛み合わせは、出っ歯とガタガタした歯並びです。出っ歯の場合、口が閉じ辛いためについ口が開いてしまいがちになります。またガタガタの歯並びは上下の噛み合わせにズレが生じ、隙間が空いて口呼吸となってしまいます。
本来なら鼻で呼吸を行うべきですが、このように歯並びや不正咬合が原因で口呼吸になるケースは珍しくありません。そして気が付けばいつも口が開いているため、口呼吸による悪影響を受けやすいと言えるでしょう。
・口呼吸による悪影響とは
では口呼吸による悪影響はどのようなことでしょうか。
・口の中が乾いて唾液が減少し、虫歯や歯周病などの原因となる
・細菌が増殖し、口臭が強くなる
・体内に細菌を取り込みやすくなる
・口周りの筋肉が衰えてしまう
・出っ歯が助長されやすくなる
まず口呼吸による大きな影響とは、唾液の減少です。唾液には細菌を洗い流す働きがありますが、口を開けていることにより口の中が乾いてしまいます。口の中が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなり、虫歯菌や歯周病菌の働きが活発となってしまいます。このため虫歯や歯周病になるリスクが高まると考えられます。また細菌の増殖は、口臭の原因にもなります。
口が開いてしまうと口周りや鼻周りの筋肉が鍛えられず、ぼやけた輪郭になってしまいます。ポカンと大きく開いた口元と、自然に唇が閉じられた口元では、相手に与える印象が全く異なります。
また口呼吸は体内に細菌を直接取り込む原因になります。鼻呼吸の場合、鼻毛がウイルスの侵入をストップする働きを持ちますが、口呼吸はウイルスを直接体内に取り込むことになってしまいます。そのためインフルエンザや風邪などを引きやすくなると言われています。
そして口呼吸は出っ歯を悪化させる原因にもなります。舌は本来、「スポット」と呼ばれる上顎の前歯の裏側に付いていることが正しい舌の位置とされていますが、口呼吸になると舌が下方へ下がった位置に収まるため、上顎の成長が妨げられます。そのため前歯がきちんと並ぶスペースが足らなくなり、前歯が前方へ押し出されることで出っ歯になったり、元々出っ歯だった人は、ますます出っ歯が助長されてしまいます。
このように、口呼吸はお口の中や体内に様々な影響を与える悪癖なのです。
・歯列矯正を行うことが口呼吸の改善法
口呼吸による悪影響についてお話をしました。口呼吸から本来の鼻呼吸に改善するためには、原因となっている歯並びを整える歯列矯正を行うことで、改善が可能となります。色々なトラブルの元となる口呼吸を改善するためにも、歯並びの乱れや出っ歯などでお悩みの方はまず当院へお気軽にご相談下さい。
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