虫歯でもないのに、起床後なんだか奥歯が痛いのは・・・?

2019年04月19日 10:52

 

起床後になんとなく奥歯が痛い・・・こんな経験はありませんか?奥歯が痛い=必ずしも虫歯とは限りません。では起床後に奥歯が痛いのは、どのようなことが考えられるのでしょうか。

 

なんとなく鈍痛が・・・でも虫歯ではない?!

歯が痛いとまず考えてしまうのが「虫歯」ではないでしょうか。確かに虫歯は歯の痛みを伴うため、起床後に限らず歯に痛みを感じたら、もしかして虫歯になってしまったかも、と考えるのは自然なことです。

虫歯だと思って歯科医院を受診しても、特に虫歯の様子は見られないと言われたら、いったい何が原因の痛みなのでしょうか。虫歯は虫歯菌がプラークにすみついて酸を出し、歯を溶かしていきます。溶け始めた歯は茶色または黒っぽくなり、穴も開いているため見た目である程度分かりますが、見えにくい上の奥歯の場合などは、痛みで虫歯かも?と思ってしまうかもしれません。

てっきり虫歯だと思って受診したものの、歯科医師から虫歯ではないと診断されてしまった場合、いったいどんなことが原因と考えられるのでしょうか。考えられる大きな原因は、就寝中の「歯ぎしり」です。

歯や顎に悪影響を与える「歯ぎしり」

歯ぎしりとは、主に就寝中に歯と歯を擦り合わせることです。また日中でも無意識に噛み締めてしまうのも、歯ぎしりの一種です。就寝中に歯ぎしりを行っていることが痛みの原因と考えられますが、歯ぎしりを行うことでどのような影響が起こるのでしょうか。

 

・歯や顎に痛みを感じる

・歯と歯を擦り合わせることで、歯が磨り減ってしまう

・顎関節症を引き起こしてしまう可能性がある

・歯周病が進行しやすくなる

・詰め物や被せ物が破損し、外れてしまう

・歯の根元が磨り減り、視覚過敏が起こりやすくなる

・歯の根にダメージが加わり、歯が折れてしまう

このように、歯ぎしりを行うことは歯や顎にダメージを与えることばかりで、よいことは何一つありません。また起床後に肩凝りや首に痛みを感じるなど、歯だけでなく全身の健康にも影響が出てしまいます。

 

歯ぎしりの種類と改善法について

歯ぎしりは、歯と歯をギリギリと擦り合わせてイヤな音が立つのが一般的ですが、それだけではありません。奥歯をギュッと噛み締める「噛み締め」や、歯と歯をカチカチとぶつけ合うのも、歯ぎしりの一種です。

お口の中や体の健康に悪影響を与える歯ぎしりを改善する方法ですが、特効薬はありません。対処療法として、最も一般的なのは就寝中にマウスピース(ナイトガード、スプリントとも言う)を装着することです。ハードタイプのマウスピースを就寝中に装着することにより、歯と歯の接触を防ぎます。

また日中の無意識の噛み締めや歯と歯をぶつけ合う癖に対しては、常に意識することしかありません。リラックスして過ごす、ストレスをなるべく溜めないなど、日常生活の過ごし方に意識を向け、噛み締めていると気づいたときは、口元を緩めるなどして対処してみてください。

歯ぎしりは歯の寿命を短くしてしまう、という意識を持っておくとともに、起床後に奥歯がなんとなく痛いと感じたら、早めに歯科医院へ相談してみましょう。

 

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