大人へのフッ素塗布の勧め!

2019年03月20日 22:32

 

乳歯や生え変わったばかりの永久歯の虫歯予防としてよく知られているフッ素。歯科医院でのフッ素塗布は、お子さんだけが行うものと思っていませんか?実は大人の方にもフッ素塗布は効果が高いのです。今回は、大人の方へのフッ素塗布についてお話をいたします。

 

フッ素の効果について

ドラッグストアやスーパーなどで目にする歯磨き剤の多くは、フッ素が配合されています。フッ素は虫歯予防という認識で通っていると思いますが、ここで改めてフッ素が持つ効果についてご紹介しましょう。

・歯の再石灰化を促す

・酸の生成を防ぎ、虫歯を予防する

・歯質を強くし、虫歯や歯周病などから歯を守る

このように、フッ素を使うことで歯質を強くして、虫歯菌や歯周病菌などから歯を守る効果を得ることができます。

 

私たちは毎日飲食を繰り返します。そのたびお口の中は酸性に傾き、歯の表面からリンやカルシウムなどが溶け出します。これを脱灰といい、歯が白く濁って虫歯の一歩手前の状態を表します。

脱灰は、時間とともに唾液が持つ成分によって修復され、元の状態に戻ります。これを歯の再石灰化と言い、お口の中では飲食をするたびに脱灰と再石灰化が繰り返されています。

もし歯質が弱ければ再石灰化がなかなか行われず、虫歯菌や歯周病菌といった細菌が歯を攻撃してしまいます。その結果、虫歯や歯周病が引き起こされ、最悪の場合、歯を失ってしまうかもしれないのです。

フッ素塗布を行うことで溶け出した歯の成分を修復する再石灰化を促し、歯質を強化して虫歯や歯周病になりにくい歯を作り出す効果が期待できます。

またフッ素塗布を行うことで酸の生成を防ぎ、酸の働きを弱める作用も持ち合わせています。

このように、フッ素を取り入れることで様々な効果を得ることができるため、日常の歯磨きでフッ素配合のものを使用することで歯の健康を守ることができるのです。

 

子どもだけではなく、大人もフッ素塗布を行いましょう

ところで歯科医院で子どもの定期検診においてフッ素塗布はよく行われます。これは、乳歯は歯質が弱いため酸に弱く、虫歯リスクが永久歯と比べると高いことから、幼いお子さんの虫歯予防のためにフッ素塗布を希望されることと考えられます。

では大人はどうでしょうか。「フッ素塗布=子どものためのもの」と思ってはいませんか?大人の永久歯にフッ素なんて効果あるの?と思われるかもしれませんが、大人の方にも歯科医院でのフッ素塗布は、効果が発揮されます。

虫歯と歯周病は、歯を失う二大原因と言われています。しかし、どちらかといえば患者さんは「虫歯がないかどうか」を気にされがちです。虫歯になりにくい歯を作り出すためにも、ご家庭でのフッ素入り歯磨き剤に加えて、歯科医院での予防治療を受け、フッ素塗布を行うことをお勧めします。

特に大人の場合、加齢とともに歯ぐきが下がりはじめ、歯の根元が露出してしまいます。この部分はエナメル質に覆われていないため、プラークが付きやすくなっています。プラークが付くと、虫歯菌や歯周病菌が付着しやすくなり、トラブルを引き起こしやすくなってしまうのです。

フッ素塗布を行っておくことで露出した根元にバリアーが張られ、細菌からの攻撃を防ぐことが可能となります。

また歯科医院で使うフッ化物は濃度が高いため、効果が永く持続するメリットもあります。

 

子どもだけでなく大人も予防治療に通い、歯の健康を守るようにしましょう。

 

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