ブリッジとの比較でわかるインプラントのメリット

2019年03月26日 08:41

失った歯の機能回復治療としてインプラントがあります。インプラントはごく一部の症例を除いて自費治療となりますが、歯の健康面を考慮すると非常に優れた治療法でもあります。今回は、同じ機能回復治療としてブリッジと比較したインプラントの特徴をご紹介したいと思います。

インプラントとは

インプラントとは、失った歯の顎の部分にインプラント体と呼ばれる人工歯根を埋め込み、その上にセラミッククラウンなどの被せ物を装着して噛む機能を回復させる治療法です。

インプラントは基本的に3つのパーツからできています。歯の根の部分に相当する「フィクスチャー」、被せ物とフィクスチャー部分を繋ぐ「アバットメント」そして被せ物部分にあたる「上部構造」で構成されています。中にはフィクスチャーとアバットメントが一体化したものもあり、どちらのインプラント体を使うかは患者さんの状態によって異なります。

インプラント体の素材はチタンまたはチタン合金で作られています。チタンは生体親和に優れており、人体に埋め込んでもアレルギーが起こりにくいと言われています。

 

ブリッジについて

同じ機能回復治療でも、ブリッジとどのように違うのでしょうか。ブリッジは保険適用ですが、保険を使うためには細かな制約があります。部位や本数によっては保険が使えない場合があるため、保険でブリッジの治療を希望する場合は、確認が必要です。

ブリッジは治療期間も短く、噛む力も入れ歯に比べると強いため、硬いものでもしっかりと噛むことができます。

しかしブリッジの最大のデメリットは、健康な歯をたくさん削らなければならないことです。健康な歯を削ることは、将来的に歯の寿命が短くなる可能性が高いということになります。

歯の健康を維持することが啓発される中、健康な歯を削ることで歯の寿命に影響してしまうことは、ブリッジの大きな問題点と言えるでしょう。

 

他の歯に影響を与えないインプラント

ブリッジにデメリットがあるように、インプラントにも当然デメリットは存在します。しかしインプラントの最も注目すべきことは「他の歯に影響を与えず治療することができること」そして「他の歯の健康を維持することができること」です。ブリッジのように健康な歯を削ることはありません。

また対合の歯や周囲の歯にダメージを与えることがないため、残存歯の健康を維持することができることは、ブリッジにはない大きなメリットです。

このように、インプラントはとても優れた治療法であることがおわかりいただけたと思います。とは言うものの、インプラントは自費治療であり、外科処置を伴うことから治療に制限が出てきます。インプラントをお考えの方は、まずかかりつけの歯科医院に相談して下さい。そしてインプラント治療を受ける際は、インプラントの実績が豊富で様々な症例に対応できる歯科医院を選ぶことが大切です。

 

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噛み合わせが悪いとどんなことが起きやすいのでしょうか

2019年03月24日 09:28

噛み合わせの悪さは見た目の悪さを引き起こすだけでなく、お口の中や体の健康に色々な悪影響を与えます。では噛み合わせの悪さはどんな悪影響があるのでしょうか。噛み合わせを整える歯列矯正の方法と併せてご紹介致します。

噛み合わせが悪いとどのようなことが起こりやすいのか

・虫歯および歯周病のリスク

噛み合わせに問題がある場合、その多くは歯が重なったりデコボコした歯並びといった歯並びの乱れが見られます。この部分に汚れが溜まり、虫歯や歯周病といったトラブルを引き起こしてしまいます。

・顎関節症

噛み合わせがずれているとよく噛むことができず、その結果、顎関節に負担がかかりやすくなります。顎関節症になると口を開けにくい、顎が痛いなどといった症状が起こり、日常生活にも影響が出てしまいます。

・前歯で噛み切ることができない

出っ歯や開咬の場合、前歯がきちんと噛み合いません。そのため前歯で食べ物を噛み切ることができず、食材によっては食べることが難しいでしょう。

・消化不良を起こしやすくなる

噛み合わせが悪くなることでしっかり噛めず、消化不良を起こしやすくなります。よく噛むことで唾液がたくさん分泌され、噛み砕いた食べ物と唾液が混ざり合って胃へ送り込まれますが、よく噛まないことで食べ物と唾液があまり混ざらず、そのまま胃へ送り込まれるため消化が悪くなってしまいます。

・発音が不明瞭になる

不正咬合の種類によっては、発音のたびに空気が漏れたようになってしまうため発音が不明瞭になります。そのため滑舌が悪くなり、人前で話し辛くなってしまいます。

 

噛み合わせを整える歯列矯正の種類について

歯列矯正は歯並びの乱れを整えるだけでなく、正しい噛み合わせに導くことを目的としています。中には歯並びは整っていても、噛み合わせに問題があるため、歯列矯正を必要とするケースもあります。

・ブラケット(ワイヤー)矯正

最もオーソドックスな治療法で、歯にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、そこへワイヤーを通して歯を少しずつ動かして歯並びや噛み合わせを整えます。ほとんどの症例に対応しています。

・裏側矯正

歯の裏側に矯正装置を付けて歯並びや噛み合わせを整える治療法です。一見すると、歯列矯正を行っていることがほとんどわかりません。色々な症例に対応できますが、特に出っ歯に対して効果が高い治療法です。一般的なブラケット矯正と比べると費用が高くなります。

・マウスピース矯正

透明なマウスピースを使った目立たない矯正治療です。周りに矯正をしていることを知られたくない方や、受付など職業柄、矯正をしていることがわからないように歯並びや神合わせを整えたい方に最適な矯正方法です。ほとんどの症例に対応できますが、難しい症例の場合、マウスピース矯正が難しい場合があります。

・インプラント矯正

歯ぐきにインプラントアンカーと呼ばれる矯正用インプラントを取り付けて歯並びを改善する方法です。インプラントアンカーを固定源として歯を動かすため、短期間で効率よく歯並びや噛み合わせを改善することができます。

 

噛み合わせに問題がある場合は、早めに歯科医師に相談しましょう

噛み合わせに問題がある場合に起こるトラブルについてお話をいたしました。お口の中で大切なことは、噛み合わせがきちんと整っていることです。ご紹介したとおり、噛み合わせに異常があると様々なトラブルを引き起こしやすくなります。噛み合わせに異常がある場合、早めに歯科医師に相談してみて下さい。

 

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大人へのフッ素塗布の勧め!

2019年03月20日 22:32

 

乳歯や生え変わったばかりの永久歯の虫歯予防としてよく知られているフッ素。歯科医院でのフッ素塗布は、お子さんだけが行うものと思っていませんか?実は大人の方にもフッ素塗布は効果が高いのです。今回は、大人の方へのフッ素塗布についてお話をいたします。

 

フッ素の効果について

ドラッグストアやスーパーなどで目にする歯磨き剤の多くは、フッ素が配合されています。フッ素は虫歯予防という認識で通っていると思いますが、ここで改めてフッ素が持つ効果についてご紹介しましょう。

・歯の再石灰化を促す

・酸の生成を防ぎ、虫歯を予防する

・歯質を強くし、虫歯や歯周病などから歯を守る

このように、フッ素を使うことで歯質を強くして、虫歯菌や歯周病菌などから歯を守る効果を得ることができます。

 

私たちは毎日飲食を繰り返します。そのたびお口の中は酸性に傾き、歯の表面からリンやカルシウムなどが溶け出します。これを脱灰といい、歯が白く濁って虫歯の一歩手前の状態を表します。

脱灰は、時間とともに唾液が持つ成分によって修復され、元の状態に戻ります。これを歯の再石灰化と言い、お口の中では飲食をするたびに脱灰と再石灰化が繰り返されています。

もし歯質が弱ければ再石灰化がなかなか行われず、虫歯菌や歯周病菌といった細菌が歯を攻撃してしまいます。その結果、虫歯や歯周病が引き起こされ、最悪の場合、歯を失ってしまうかもしれないのです。

フッ素塗布を行うことで溶け出した歯の成分を修復する再石灰化を促し、歯質を強化して虫歯や歯周病になりにくい歯を作り出す効果が期待できます。

またフッ素塗布を行うことで酸の生成を防ぎ、酸の働きを弱める作用も持ち合わせています。

このように、フッ素を取り入れることで様々な効果を得ることができるため、日常の歯磨きでフッ素配合のものを使用することで歯の健康を守ることができるのです。

 

子どもだけではなく、大人もフッ素塗布を行いましょう

ところで歯科医院で子どもの定期検診においてフッ素塗布はよく行われます。これは、乳歯は歯質が弱いため酸に弱く、虫歯リスクが永久歯と比べると高いことから、幼いお子さんの虫歯予防のためにフッ素塗布を希望されることと考えられます。

では大人はどうでしょうか。「フッ素塗布=子どものためのもの」と思ってはいませんか?大人の永久歯にフッ素なんて効果あるの?と思われるかもしれませんが、大人の方にも歯科医院でのフッ素塗布は、効果が発揮されます。

虫歯と歯周病は、歯を失う二大原因と言われています。しかし、どちらかといえば患者さんは「虫歯がないかどうか」を気にされがちです。虫歯になりにくい歯を作り出すためにも、ご家庭でのフッ素入り歯磨き剤に加えて、歯科医院での予防治療を受け、フッ素塗布を行うことをお勧めします。

特に大人の場合、加齢とともに歯ぐきが下がりはじめ、歯の根元が露出してしまいます。この部分はエナメル質に覆われていないため、プラークが付きやすくなっています。プラークが付くと、虫歯菌や歯周病菌が付着しやすくなり、トラブルを引き起こしやすくなってしまうのです。

フッ素塗布を行っておくことで露出した根元にバリアーが張られ、細菌からの攻撃を防ぐことが可能となります。

また歯科医院で使うフッ化物は濃度が高いため、効果が永く持続するメリットもあります。

 

子どもだけでなく大人も予防治療に通い、歯の健康を守るようにしましょう。

 

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銀歯が取れてしまった・・・!考えられる理由とは

2019年03月15日 10:29

食事の最中などに銀歯がポロリと取れてしまって焦ったことはありませんか?銀歯が取れたということは、その歯に何かトラブルが起きてしまったということになります。では銀歯が取れた原因として、どんなことが考えられるのでしょうか。

 

銀歯が取れた原因とは

・銀歯の下で新たな虫歯が広がってしまった

銀歯が取れる最も大きな理由は、銀歯の下で新たに虫歯ができてしまったことです。銀歯を作製して歯に付ける場合、接着ではなく「合着」という手法で歯に付けます。合着とは、接着する面の凹凸にセメントをつけることで固まって取れなくなる機械的な原理と言われています。

歯と金属素材の補綴物は、歯科用セメントが歯と金属素材の間を埋め、摩擦力でくっついている状態です。時間が経つとともにセメントは劣化して溶け出し、隙間ができてしまいます。その隙間から少しずつ虫歯菌などの細菌が入り込むことで、新たな虫歯ができてしまいます。これを二次カリエスと言います。

銀歯は汚れやプラークが付きやすい素材のため、二次カリエスのリスクが非常に高くなります。そのため銀歯の下で虫歯が広がり、銀歯が浮き上がって取れてしまうのです。これが最も大きな原因として考えられます。

 

・金属の適合が悪くなる

金属素材は年数が経つにつれて少しずつ磨り減ってきます。そのため変形が起こって適合が悪くなり、隙間ができてしまって銀歯が浮き上がってしまいます。

 

・歯軋りや食いしばりによる劣化

就寝中の歯軋りは、歯に非常に大きな負担を与えてしまいます。また日中も気づかないうちに噛み締めてしまっていることがあります。このような無意識のクセをお持ちの方は、知らない間に銀歯に無理な力を与えていることになります。そのため内部のセメントが砕け、銀歯が取れてしまうことがあります。

 

セラミックによる補綴物の安定性について

銀歯は保険適用のため治療費を抑えることができますが、二次カリエスのリスクが非常に高く、劣化しやすい素材でもあります。再治療を繰り返すたび歯はどんどん削られ、将来的に歯を失ってしまうかもしれません。

セラミックは歯との密着性に優れています。また歯に付ける方法も合着ではなく「接着」という手法を用います。接着とは、接着剤による化学的な結合力によって歯と一体化する接着法です。ぴったりと接着するため、隙間から虫歯菌などが入り込むことはほとんどありません。

またプラークも付きにくく劣化しにくいため、平均寿命は金属と比べるとずっと長持ちします。金属アレルギーの心配もないうえ、見た目も美しいことからお口の中の健康管理の意識も上がる効果も期待できます。

保険適用外で治療費が高く思えるかもしれませんが、長い目で見て、何度も再治療を繰り返す銀歯と、費用は銀歯とそれほど変わらないと言えるかもしれません。

もし銀歯が取れてしまったら、お口の健康を考えてセラミックを選択することも考慮してみてはいかがでしょうか。

 

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3回目と4回目の施術終わりました(*’ω’*)

2019年03月14日 15:02

こんにちは( ˘ω˘ )

今日は、ホットリップエステの3回目と4回目の施術が終わったので、経過について投稿します♩

 

3回目の施術は2/22に行いました!

施術前後の比較写真がこちらです♡

 

 

 

 

毎日ホームケア用品で自宅でのケアもしているせいか、乾燥についてはかなり改善されてきました♩

 

 

 

そして3/7に4回目の施術をしてもらった比較写真がこちらです

 

 

くすみが少し改善されたのがおわかりいただけますか???

縦じわに関しても、少し改善していることを実感できました♡

唇の色が抜群に鮮やかになったわけではないですが、1か月間リップケアをしてみて、私が気にしていた乾燥・くすみ・縦じわの全てに改善が見られたのでホームケア用品がとりあえず無くなるまでは

引き続き自宅でのケアを継続してみようと思います( ˘ω˘ )

 

また1か月後くらいに経過を投稿します♡♡♡

 

メタルコアのリスクについて

2019年03月07日 10:03

ひどい虫歯などで根の治療を行った場合、歯をたくさん削ります。根の治療を終えた後は土台を立てて型取りを行い、被せ物を被せて噛む機能を取り戻します。この土台を金属のメタルコアにした場合、様々なリスクを抱えてしまいます。ではメタルコアの持つリスクとはどのようなことでしょうか。

 

土台の種類とメタルコアの特徴について

神経を取り除いた歯は脆くなっているため、根の治療が終わったあとに土台を立てて補強します。土台としてよく使われるのが銀合金の金属で作られるメタルコア、プラスチック素材のレジンコア、グラスファイバーの繊維を使ったファイバーコアの3種類です。このうちメタルコアとレジンコアは健康保険適用素材です。

自費のファイバーコアは比較的新しい素材ですが、メタルコアは昔から使われている素材です。銀合金の金属のため強度が強く、保険点数も低いため安価で治療することができます。

しかし強度が強いゆえ、噛んだときにかかる負荷が強く、歯や根が割れてしまう可能性があります。歯や根が割れてしまった場合、抜歯になってしまう可能性があります。これではせっかく歯を残すために行った治療が思わぬ結果を招いてしまうことになります。

また根の再治療が必要になった際、メタルコアを撤去するのは大変です。なかなか除去できず、取り除く際に無理な力が加わって根や歯ぐきを痛めてしまう恐れがあります。

 

審美性にも問題を抱えています。メタルコアは金属のため、セラミッククラウンや保険適用のCAD/CAM冠など金属を使わない白い被せ物を装着した際、金属が透過されてグレーっぽく見えてしまい、せっかくの白い被せ物の美しさを活かすことができません。金属が溶け出し、歯ぐきに黒ずみを生じさせるメタルタトゥーの原因にもなってしまいます。

 

このように、メタルコアは歯の健康や審美性に様々な影響を与えてしまうのです。

 

歯のことを考慮するなら、レジンコアかファイバーコア

いっぽうレジンコアはプラスチック素材で出来ています。そのため歯に大きなダメージを与えにくいこと、そして白い土台のため透過性が良く、被せ物の美しさを損ねません。

保険適用で治療費を抑えることができるレジンコアですが、弱点として強度に不安があります。そのため強度が重視される大臼歯よりも、小臼歯に向いている素材と言えるでしょう。

 

ファイバーコアはグラスファイバー樹脂を使っているためしなやかで、噛んだときの力がうまく分散されます。また見た目が白いため、レジンコア同様透過性に優れ、被せ物の色を損ねません。歯にも優しく強度にも優れているため、土台としてはレジンコアよりも優れています。唯一の弱点は、保険適用外のため費用が高くなることです。自費のため費用は歯科医院により異なりますので、かかりつけの歯科医院に確認すると良いでしょう。

 

土台は再び噛む機能を取り戻すために欠かせません。しかし歯や根を痛めてしまっては元も子もありません。とは言うものの中には強度を必要とする場合もあるため、どの土台が適しているのか、主治医とよく相談するとよいでしょう。

 

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